8 / 10

第8話

 ずっと身体がイキ続けてる。  鹿嶋さんに吸われてる舌が痺れて。  それだけで、またイク。  鹿嶋さんをそれが判った上でキスしてるっぽいから、なかなか離れてくれない。  痙攣が、ずっと続く。  何度もイッてるのに。  余韻が長すぎて。  頭が。  どうにかなりそうで。  でも身体の疼きはまだ全然治まってないのが不思議でならなくて。  なんで?いつもならイケばすぐ治まるのに。  なんでこんなにずっとキモチイイままなんだろ……? 「ふふ。脳イキとナカイキ同時に起きちゃうなんて、千明くん素質ありすぎだよ」  ノウイキ?  ナカイキ?  知らない単語だらけ。 「その証拠にほら、精液でてないでしょ?おちんちんまだ勃ったままだもんね」  確かに。  キモチイイけど射精はできていなかった……らしい。 「ナカイキするとね、キモチイイのがずうぅっと続くんだよ?」  そうなんだ。  そうなんだ……。  でも、それって。  頭、おかしくなっちゃうんじゃ??  気持ちよすぎて、どうかなっちゃうんじゃ??  俺。どうなっちゃうんだろう。  ちょっとドキドキしてる自分がいる。  ちょっとだけ。  ちょっとだけ。  どうなっちゃうのかが体験してみたい自分がいて。  俺、おかしいのかな? 「千明くんはどうなっちゃうのかな?」 「!!」  心を見透かされたような気がしてドキドキする。  鹿嶋さんは穏やかに微笑んでいて。  ドキドキ。  ドキドキ。  心臓の音、聞こえちゃうかも?ってくらいバクバクしてる。 「ドキドキしてる千明くん……可愛い。心臓がバクバクしてるからかな?ほら、左胸の乳首がふるふる震えてるよ」 「え…っ?──あ…っ」  乳首を摘まれる。  ピクンと身体が震える。 「プクッとしてる。ふふ、きもちぃ?」  ふにふに。  クリクリ。 「あっ…あ、あぁぁああァァ……あんっ…あう…はあぁぁ」  全身がビリビリしてキモチイイ。  身体がビクビク痙攣する。  気持ちいい。  気持ちよくて頭がぼーっとする。  さっきの余韻も相まって。  快楽の痺れがおさまらない。  そこに新たな快楽が追加されるものだから、嬌声が止まらない。  痙攣も止まらない。  そんな俺を見て鹿嶋さんは楽しそうに微笑んでいる。  カリカリ、コリコリ。 「はうぅぅぅんんっ」  乳首気持ちいい。  気持ちいい。  キモチイイよお……。  気持ちよくて、また、俺──── 「はぅ、あ!あんっ…や、またクる、キちゃううぅぅゥゥゥゥ〜〜〜〜ッッ!!んうあ!!」  身体が跳ねる。  またイッちゃったぁ……。 「精液でてないね。ふふ、もっと気持ちよくしてあげるね……」  鹿嶋さんの手が俺のチンコを握り締め、上下に擦り始める。 「ずっとイッてるからおちんちんがお汁でベタベタだね。滑りやすくて可愛いよ」  にちゃ、ぬちゃ、ずち、ぬちょ。 「あっあっあっあっヤダヤダ今触ったらダメえ…あっん!またイッちゃ…ぁイッ……──ってる…イッてるからああぁぁ…ッッ!!」  身体が打ち上げられた魚のように跳ねまくる。 「ひうぅぅ……ッッ」  鹿嶋さんの手が止まらない。 「やあァァんッッ!!」  止まらない嬌声。  下半身から聞こえる水音が半端ない。 「おちんちん痙攣してる……可愛いよ」  イケボが響く。 「あうううぅぅぅんっっ!!…も、やらあぁぁ…っ!…ひぃ…イク、イクイクイグゥ〜〜……ッッ!!」  バウンドする身体。  またナカイキしてる。  ──ずっとイキ続けてて、なんかもうワケわかんねぇ……。    気持ちよさがずっとずっと続いてて。もう────    「もしかして。もう前だけじゃイケないのかな?」 「へ…ぁ……?」 「アナル。弄ってあげるね」  乳首を小突いてた手が俺の背後にまわってお尻を撫で回す。 「ぁ……」  また、あの快楽が……? 「ふふ、期待した目。可愛いよ」  お尻を撫で回していた指がだんだんと中心に集まってきて、アナルの入口をノックする。 「あ…っ」  ツンツンされる。 「んぅ…」  それだけで気持ちいい。  ムニムニと入口付近の肉襞をほぐされる。 「ふあぁ」 「ねえ、指。千明くんのナカに入れてもいい?」 「へ…ぁ……」  ムニムニ。 「ほら、言わないと分かんないよ?」  ムニムニ。 「ひぅ…」  言わなきゃ。  言わなきゃ。 「ほら。ほら。どうして欲しい?」 「ぁ…あ……ゆび、指ぃ……指、ゆび、入れて…はやく…鹿嶋さんの指でナカいっぱい弄ってえぇ…ッッ」 「よく出来ました」  ヌポォ……ッッ 「はあうゥゥぅん!!」  鹿嶋さんの指が二本一気に奥まで入ってきて。  目の前がチカチカする。 「ひぁ……ぁ……あ……は…っ」  圧迫感が。すごくて。 「ふふ。挿れただけで軽くイッちゃったね。可愛いよ」 「ふあ…ぁ……ん……」  身体の痙攣がおさまらない。  息を整えるのが精一杯で。 「気持ちぃ?」  気持ちいい。  気持ちいいなんてもんじゃない。  快楽の波がどんどん押し寄せてきて。  呼吸が間に合わない。 「千明くんのお尻、ふるふる動いてるよ。キモチイイんだね」  ぬちぬちと鹿嶋さんの指が動き始める。 「は…ぁ、う…」 「もっと気持ちよくさせてあげるからね。千明くんの望み通り、千明くんのアナルのナカいっぱい弄ってあげる」  嗚呼。  そんなこと言わないで……。  期待してしまう。  期待して。  ドキドキがおさまらない。 「いくよ?」  くる。  くる。  はやく。  はやくきて────  ズチュ!ジュッ!じゅぽ!じゅぷぷ! 「はあん!あ!ああぅ!あはぁあぁァァァァん!!」  二本の指が俺のナカを縦横無尽に動き出す。  抜き差しされればされるほど意識が遠のきそうになる。 「あん!あんっ!ああ!あっ、あぅ、はう!すご、いィィ……ッッ」  ビクビクが止まらない。  身体に力が、入らない。  あまりの快楽の強さに、無意識に腰が引ける。 「ダメだよ、逃げちゃ」  ズ……ッ!! 「ああああん!!!!」  ビュルル!! 「あ。精液出たね。でもまだ萎えてないね」 「か、鹿嶋さん…も、いい……からぁ……っ」  ずちゅちゅ!! 「はうぅぅんん!!」  ヤバい。  これ、ヤバい。 「ダメ、ダメ鹿嶋さんこれ以上はダメえええ!!」  なんか、クる。 「ひうぅぅん……ッッ」  クる。  クる。  分かる。  キちゃいけないものが、クる。 「いいよ。千明くん」 「ダメェ、だめなの、違うの、ちが……っ…あはああぁァァ……やめ、てえええ……ッッ」 「ほら、精液ピュッピュッて出てるよ。僕の指が動くたびに漏れ出てる……可愛い」  違う。  ソレじゃないのがくるの……っ! 「ふあああぁぁァァァァも、やら、おしっこ出る、出るからあぁぁ……ッッ!!」 「いいよ。ほら。──いっぱい出して?」  耳元で囁かれるその声に。 「鹿嶋、さ……あんっ!あぅ、出る、漏れちゃう、漏れ……あはああああああァァァァ〜〜……ッッ!!」  プシャアアァァァァ……  俺は盛大に。……透明な液体をぶちまけた。

ともだちにシェアしよう!