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②
総受/拘束/羞恥/筆/焦らし/言葉責/脇舐/へそ責/くすぐり/玩具/寸止/乳首責/目隠/猿轡/ローションガーゼ
攻→ハルヒ+悠斗+ハジメ
受→レン/視点
◇ ◆
「あ、俺が王様だ。②が全裸で拘束される、でどう?」
「どう?じゃねーよ、無理に決まってんだろ」
期末試験が終わって、夏休みに入った頃。またハルヒの家で王様ゲームが行われていた。何故前に散々酷い事をされたのにまた参加しているかというと、期末試験の点数を賭けた勝負に負けたから。
学年首位のハルヒを除いて大体同じ成績の俺達は、いつも何かしら勝負していた。今回は俺が負けたのでハジメの希望通り王様ゲームをする事になった。
「ほら、試験負けたんだから言う事聞こうなー?」
「変態みたいな命令ばっかすんなよ」
「だって前すげー楽しかったんだもん。男に二言はねーだろ?」
「いや、あるよ」
「まぁ裸になって拘束されるだけなんだからいいじゃん?」
「最悪の状況だわ!」
怒った所で三人は止める気は無いだろうし、勝負を受けた時点で俺にも責任がある。グッと羞恥を堪えて、俺は下着以外の衣類を全て脱ぎ堂々と振る舞った。
「流石に全裸は無理だからこれで勘弁してよ」
俺がすぐに行動したからか、ハジメは驚いたように目を丸くしながらも、俺の姿をまじまじと眺めてはニヤァと変態みたいな表情を見せた。
「それもそれで唆られていいかもな」
「変態が」
しかしそれで許さないのは更に上をいく変態のハルヒで、ヒョコッと俺の目の前に来るとニコッといつもと同じ可愛らしい笑みを見せた。
「ダメだよレンー。王様の言うことは絶対でしょ?ていうかハジメもさ、自分で全裸って命令しといて何でこれでOKにしてるの?って事でさ、悠斗。レンの手、この前みたいに押さえてよ」
「はいはい」
呆れたように返事をした悠斗は、俺の手首を優しく掴んで引き寄せると、床に寝転ばせた。
「レン、手上げて。足で押さえるから」
ここで抵抗してもどうせ無理矢理押さえつけられるだけなので、俺は素直に万歳して悠斗の足の下へ手を入れた。
「あれ、抵抗しないの?」
「しねーよ。どうせ勝てないんだから」
不思議そうに問い掛けられたので、ツンとした態度で答えるとハルヒは、へぇ、とニヤリと口角を上げた。
「そっかそっか、じゃあレンの可愛い体、好きにしちゃうね?」
「勝手にしろ」
この前の経験を経て、俺は学んだ。恥ずかしがったり感じたりしたら相手を喜ばせるだけだと。なので今回はずっとこの調子で貫いてやる。
「じゃあ可愛くご開帳しますか」
ハルヒは俺の下着に手をかけてゆっくり脱がせた後、大きく開かせて羞恥を煽ってきた。流石に恥ずかしいが、必死に意識しないようにそっぽを向いた。
「へぇ、頑張るね。そんな態度取るならこっちも考えがあるよ~。ねぇ、王様!ちょっと耳貸して」
「ん?」
ハルヒがハジメを呼ぶと耳元で何やらゴニョゴニョと伝えている。嫌な予感しかしないのと、何となく腹が立ったのでゲシっとハジメの体を蹴ってやった。
「いや何で俺蹴るんだよ!」
「だってハルヒ怖いから」
「…ふぅん、怖いのはハルヒだけじゃないって事教えてやるよ。じゃあさっきの作戦通り行くか」
「うんうん、命令お願いしまーす」
「王様の俺と、①と③が②の体を筆で撫でる。因みに時間は無制限で、②が可愛くなるまで」
「はぁ?何で王様も参加してんだよ。…つーか筆もねーだろ」
「俺の妹、美術部だからたくさんあるんだよね。昨日貰ってきた。新品だから安心してよ」
「そんな大事な物をこんなくだんねー事に使うなや!」
「まぁまぁ、自分の心配だけしなよ。…レンの弱い所、これでたくさん撫でてあげる」
ハルヒは俺の右足を押さえつけ、ハジメは左足を押さえつける様に座った。
「ま…待って…」
「あれ、さっきまでのツンツンした態度はどうしたの?」
三人共ハルヒの準備した筆を手に持つと、ゆっくりと俺の体をなぞり始めた。ハジメとハルヒは内股から始まり、足の付け根や膝、足を中心に。悠斗は耳から首筋、鎖骨を通って脇の下や胸、胸の横から脇腹をゆっくりと筆を滑らせてきた。
一瞬でゾワッとした感覚が全身を襲い、ビクッと大きく体が反応を示してしまう。
「ん…っん、…んん…っ」
筆が動く度に反射的にビクリと反応し、体を捩らせようとしても押さえられているため上手く動けずに焦ったい様なもどかしい刺激に頭が変になりそうだった。
「ん…っ、やめ…」
「すげービクビクしてんね。気持ち良いの?」
「…く、すぐったいだけ…!気持ち良くねーよ…っ」
「へぇ、そっか。じゃあ気持ち良くなるまでいっぱい撫でてあげるよ。くすぐったい箇所って性感帯になる部分って言うし、ずっと撫でてあげたら感じる様になるんじゃない?」
「…っ」
墓穴を掘ったと思ったが、きっと何か言う度に頭の回転が早いハルヒには負けるだろうし諦めてひたすら耐える事にした。
目を固く閉じて体に力を込めていると、スルリとハルヒの筆が胸元を掠め、ツンと毛先で突起を刺激してくる。
「ん!…っちょ、やだっ」
「可愛い。ぷっくりしてる、レンの乳首」
「んぁぁ…っそれっ、やだ!…やめてっ」
俺が暴れ出すと、悠斗も乳首へ筆を移動させた。
「やめ…っ胸、いやっ…!…やだっ、触んなっ」
「体ビクビクしてる。胸気持ち良いの?」
「…ちが、別に…っ」
「その割にこっちはびっしゃびしゃだぜ?」
「ぅあぁッ!!」
「お、いい声」
ハジメの筆が俺の自身を撫でると、ビクンと体が大きく反応し、必死に足を閉じようと力を込めた。
「閉じれませ~ん」
「はなっ、離して、やめて…!変な所触んなぁ…!」
「先っぽ触ると反応やばいな」
「ッ!!いやぁぁあッ」
毛先が尿道口をつつくように動くと腰が跳ねて絶頂寸前まで気持ちが高まると、この手をハルヒが制止した。
「ハジメ~あんまり激しいのはもう少し後からね?焦らしまくって自分からおねだりさせよ?」
「…意地悪だな~」
そう言いながらも楽しそうに笑い、また焦らす様な筆の動きに変わった。後少し先端を触られていればおそらく絶頂を迎えていたであろう体は、自分でも制御出来ないくらいに火照り出した。
「ん…っやだ…やっ、筆やだぁ…!」
「筆嫌なのー?可愛い言い方ー」
「~~ッッ、むっかつく…!」
ハジメが茶化すように煽ってきたので全力の力を振り絞って左足で蹴りを送り込んだ。
「うお、危ねっ。すげー馬鹿力だな」
「あーもう、ハジメはやっぱり邪魔だなー」
ハルヒが呆れたように言った後、スッと何かを取り出した。
「…何、それ」
「レンの悪い足はこれで縛らせてもらいまーす。ボンテージテープって言ってね、テープ同士がくっついて何重にもすると拘束力が上がるんだよ」
手に持っているテープの説明をすると、俺の太腿と足首をグルグルと固定した。ハジメを押しやると、もう片方の足も同じ様に固定され、M字開脚の形を強制された。
「…っこれは、流石に…」
まだ外が明るい昼間。電気を付けていなくても部屋は明るく、先程の刺激で自身も反応している状態の股間を晒されて羞恥に顔が熱くなった。
「あれ、恥ずかしいの?」
「…当たり前だろ」
「でも逃げれないね」
「そういうのやめろ」
「そういうのって?言葉のこと?」
「…そうだよ」
「レンは言葉責めされると感じちゃうの?」
「…はぁ?んなわけねーだろ…」
「そっか。じゃあ再開するね、筆随分効いてたみたいだし。邪魔なハジメも居ないからゆっくり堪能させてもらうね」
ハジメの筆も奪い取ったハルヒが両手に構えて動きを再開しようとすると、悠斗が口を開いた。
「あ。レン、ここすげー汗かいてる」
「ひゃっ」
ツンツンと悠斗に脇の下を突かれると変な声と共にビクッと体が跳ねた。ハルヒの家は風通しがいいので、クーラーは付けておらず、少しだけ室内は暑い。夏なんだから汗くらいかくが、指摘されると恥ずかしくなった。
「暑いし…さっき暴れたし仕方ないだろ!汗なんてみんなかくだろ。んぅ…も、触るな!」
「あ、もっとかいてきた。恥ずかしいから?」
「…っだから、そういうのやめろって言ってんだろ!」
「ねぇ、レン。舐めさせて」
「は!?ちょ、お前何処まで変態になってんだよ」
俺と悠斗が言い合いをしていると、筆を置いたハルヒが近付いて来ると、ちゅっと脇へキスをした。
「は? おいっ…うそ、汚いから!やめっ」
「汚くないよ、しょっぱい」
「ひゃぁぁ…やめっ、」
舐めとる様に舌先を動かされるとくすぐったさと気持ち良さ、恥ずかしさが入り混じりビクビクと体が反応した。
「レンの匂い好き。いい香り」
「っ…ば、ばかっ!ふざけた事言うな…っ」
「あれ?真っ赤だね。ここ嗅がれると恥ずかしい?」
スンスンとわざとらしく鼻を鳴らされた瞬間、爆発しそうになる位顔が熱くなった。
「変態が…っ!まじでやめろっ!!」
「いい香りだよー、何か汗の対策してるの?」
「してねーよっ…だから、まじでやめてっ…無理、本当無理っ、」
「そんな沸騰しちゃいそうな位に照れた顔見せられたらやめたくないなー」
舌先を脇の窪みに押し込まれてるとビクッと体が跳ね、もう頭がおかしくなりそうだった。
「…やめてっ…やだっ、触んないで…!近付くなってぇ…っ」
「最初のツンツンした態度はどうしたの?今日はずっとあれで居る気だったんでしょ」
「お前の所為だよばかぁ…っ」
「あはは、可愛い。…俺レンの恥ずかしがる顔好きなんだよね。今日はいっぱい見せてね?」
ハルヒはクスッと笑って足元へ戻ると、もう一度筆を持ち直してゆっくりと肌を撫で回した。
「んぅぅ…っ」
ハルヒは足や腹部、悠斗は首筋や鎖骨や脇へ筆を這わせ続けた。蕩けるような体の火照りに段々と張っていた意地が取り除かれていく感覚。
「乳首もビンビンだし、レンの可愛いココもびしゃびしゃだね」
「……るせーな、もう…それやめて…なんか、頭ふわふわしてくる…」
「じゃあ感じてるって認める?」
「…チッ。認めるよ、これで…満足かよ」
少し残された意地が言葉として吐き出して、余裕そうに見下ろしてくるハルヒを睨みつけた。
「中々堕ちないレンもいじめがいがあっていいけどさ…そんなに反抗的ならここ触っちゃうよ?」
「あっ」
筆をお臍に置かれると、今まで焦らされた分も含めてビクッと激しく体が反応した。前回触られて、自分の体じゃないくらいに感じた箇所。
「ぁっ…ごめんっ、ごめんなさい、ハルヒやめて…っ」
「あは、ここ本当に苦手だよね」
クルクルと筆が円を描きながらお臍周りを這うとビクビクと自分でも面白いくらいに体が跳ねた。
「ひゃあっ…やめて…っ!お願い…」
「筆より俺の指がいい?」
「お、お臍自体…触るのだめ…」
「それはどうして?」
「よ、わい…から、です。だからお願い…も、やめ…っぁッ!?入れないでっ、中いやっ、んはぁっ」
筆がお臍の穴へ侵入してくると刺激が強すぎて涙がこぼれ落ちた。
「…ん、認めて偉いね。じゃあ素直になったから筆はやめてあげるね」
ベッドに筆を置いて刺激が止むと、俺は荒い息を吐きながら必死し呼吸を整えた。
「はぁ…っはぁ、てめ…まじでやりすぎだから…」
「あー勘違いしてる所悪いけど、筆はやめるだけで終わるとは言ってないからね?その態度、改めた方がいいんじゃない」
「は…?」
ニヤッと口角を上げたハルヒと目が合うと、すぐに一番苦手な刺激が送られた。
「ぁぁあっっ!!やめてっ、やめっ…もぉ無理だって…!しつこいっ、ふざけっ、なぁぁっ!!」
カリカリと爪でお臍周りをくすぐられると我慢出来ない刺激に全力で暴れた。
「残念だけど動けないからずーっと触られちゃうね?」
「やめてっやめっ…嫌っ、それいやっ、やだぁ!!」
「ほらほら、すごい触りやすい。辛いね~」
──コイツ、ふざけやがって…。
ニヤニヤ笑うハルヒを睨みつけながらも、どうしても耐えられないので、俺はひたすら声を上げて必死に体を捩らせた。
「レン、俺達の事忘れてるかもだけど、こっちもこちょこちょしようか」
「ひっ、ひゃぁあはははっ!!やめてっ、やめてっ、許して!!」
ハルヒがお臍、悠斗が脇の下をくすぐりながらニタニタ笑う顔が見える。こんなの耐えれる気がしない。
「苦し…っぃいッ、やぁぁだ、ぁあ!!んぁッ」
弱い箇所を責められ続けて発狂状態で叫んでいると、ずっと見ていたハジメが俺を見ながらハルヒに話しかけた。
「レン、声ちょーでかい。やばいな。なぁハルヒ、まだ引き出しにローターあんの?」
「あるよ。グッズ増えたから、一式取ってくんない?」
「ほい」
ハルヒに一式手渡されるとそこから電マを取り出して、ニコッと笑って俺に見せつけた。
「見て、電マ買ったんだ。使った事ないよね?レンの可愛いここに当てたらどうなるかな?」
「や…やめて…!」
使った事はないが、知識はあるので一気に顔が青ざめた。ハルヒがスイッチを入れると、ブブブと機械音が響く。
「や、来ないで…!やめてっ、いや、当てないで…」
制止の声は虚しく、一番敏感な亀頭部分に押し当てられると、俺は思いっきり背中をのけ反らせた。
「っぅあァっ、強っ…無理無理!やめッ…んひァぁぁぁッッ」
「レン一回イッときなよ」
「やだぁぁっ、離せっ!!ひゃぁぁぁっ」
グリグリと先端に押し付けられ、悠斗も勝手にローターを取り出して俺の乳首に押し当ててきたので、我慢なんて出来るはずもなく。
ビクビクと体が痙攣し、強い快感で足がガクガクと震え出すと、俺は勢いよく電マに向かって欲を吐き出した。
「あ、イッちゃった」
「はなっ、離してぇぇっ!!イッた、イッたからお願ッ、もうやめッ…やめてぇぇ!!」
二人はずっと押し当てたまま、暴れる俺を押さえつけて弱い箇所に当たるように調整した。
「ふぁァッ…、またイクっ、もぉっ…!!やめ、やばいっ強いってぇ…!!離してっ」
ビクンと背中がのけ反り、縛られた足がピンと伸びると絶頂に備えて体が強張った。そのタイミングで打ち合わせをしていたかの様に、電マとローターが俺から離れた。
「え…っ?」
離せとは言ったが、イク寸前で離されると体にはかなり苦痛だった。
「ぁ…っえ、やだっ、やぁ…」
「あれ、レンが離せって言ったよな?ごめんなー俺達レンが可愛すぎてついついイカせたくなったんだけど…そんなに嫌ならやめとくよ」
明らかにニヤニヤ笑いながら言う悠斗を睨みつけると、ずっと見ていただけのハジメも口を挟んでくる。
「俺も聞いたー離せ離せって言ってたよー?」
相変わらず一番嫌な所で登場したハジメは無視して、強請るようにハルヒを見つめた。
「なーに?レン」
「お願い…」
「さっき離せって言ったからだーめ。何かしてほしいなら素直にちゃんと言わないと」
「…っ」
「そんな可愛い顔してもダメ。ちゃんと言わないと辛いのはレンだよ?ここも泣いてる」
スルッと裏筋をなぞられると余計苦しくなった。
「っ!中途半端に触んなぁ…!」
「そんなに泣かないでよ」
「るせ…っ、お前がっ、イカせてくれないから…!」
「だーから、離せって言ったのはレンだよね?」
「…あんなの、強がりというか、言わないと変になるから…っ」
「強がりなの?本当は気持ち良くてもっとやってほしくて仕方ないの?」
「…っも…いじめんな…っ」
あまりの羞恥に涙を流すとハルヒはクスッと笑いながら俺の頭を撫でた。優しい笑顔にホッとすると、次の言葉に絶望した。
「泣いても無駄だよ?今日はたっぷりいじめるから」
「…こんのっ!!あとで覚えてろよっ」
「そんな態度ならハジメに代わるよ」
「お、いいの?」
「え?やだっハルヒがいいっ!ハジメなんか嫌だ!」
俺の言葉にハルヒは満足気に笑いながらも、ハジメに交代した。
「相変わらず俺の事ディスるよなレンって。…つーか改めてこの格好やばいよな。ぜ~んぶ丸見え」
「…っやめ、見んなバカ…っ!」
ハルヒとは違い、ハジメはずっと俺の下半身を眺め始めると嫌らしい眼差しを向けてくる。
「拘束って最高だな。全然隠せねーじゃん」
「っこんの変態…!ちび!ばか!あほ!」
「は。こんな絶景見れるなら何言われてもいいや」
「まじで…っみない、で…っ」
絶頂寸前まで追い詰められていたそこは恥ずかしい程に反り立ち、先走りで濡れているので恥ずかしくて堪らなかった。だが、何も出来ることがないのでただ目線を逸らしてその場をやり過ごすしかなかった。
「…じゃあさ、レン。俺とキスしてよ。そしたらド鬼畜なハルヒと違ってすぐイカせてやるよ」
「はぁ?ちょっとハジメ!だめだからね」
「俺はハルヒじゃなくてレンに聞いてんの。な、イキたいだろ?」
ハジメはそう言って俺の顔に近付いてきたが、ブワッと鳥肌が立ってすぐに顔を背けた。
「レンー?」
「…っイカ、せてくれなくても……ハルヒがいい…」
この前気付いた自分の気持ちを小さく呟くと、ハジメはむすーと頬を膨らませた。そのタイミングでハルヒがこちらへ来て、ハジメを俺から引き離す。
「はい残念ーやっぱりハジメは見てるだけがいいみたいだね。レンは見られるだけで恥ずかしくて興奮しちゃうし」
そう言いながらも先程の俺の言葉に喜んでいるのか、ニヤニヤする笑いではなく嬉しそうにこちらを見た。
「…っうるさいなぁもう!」
「レンはいじめられても俺の方がいいの?」
「…だからさっきも言っただろ」
「じゃあいっぱいいじめちゃお」
「…っやぁ、」
ハルヒは俺の上に覆い被さると、乳首にキスをした。足を広げた状態なので、ハルヒの体が自身に当たり気持ち良い。
「さっき悠斗にローター当ててもらってたからかなり敏感になってるね」
「んじゃ俺こっち触るわ」
「ひぁ…っぁ、」
ハルヒが片方の乳首を舌先で刺激しながら、悠斗も爪で優しくカリカリともう片方を引っ掻く。左右の違う刺激と、わざとらしく自身を擦るハルヒの体に俺は甘い声を上げた。
「気持ち良い?」
「気持ち良い……っ」
「さっきよりもぷっくり腫れてきた。相変わらず可愛い色」
「ひゃぁぁ…」
軽く乳首を甘噛みされると、ビクッと体が跳ね、悠斗も俺を感じさせようと負けじと引っ掻いたり摘んだりと忙しく指が動いている。
「すごいトロトロなってきたね。今なら素直に言えるんじゃない?」
「…っ、イカせてぇ…」
「ふふ、可愛い」
「お願い…っもう我慢出来ない…っ」
「そっかそっかぁ、頑張れ?」
「え…」
今のイカせてくれる流れじゃないの?俺が困惑していると、ハルヒが耳元で囁いた。
「イクのはもっとレンがおかしくなってからね?」
「んな…っ」
「悠斗もたっぷり弱いとこいじめてやってよ」
「お前、今日は意地悪いな」
「だって可愛いからいじめたくなるじゃん?」
「やっ、何すんだよ…!」
玩具が入った荷物を探った後、俺の目にはアイマスクがつけられた。視界が見えないことで不安も増し、体が敏感になった気がした。
「レン、可愛いこと言える?」
「何言うの…?」
「ハルヒ大好き、愛してる、たくさんいじめて下さい、とか?」
「お前…ふざけてんのかよ…」
「ふざけてはないよ。言えない?」
「誰が言うか変態め」
「そっかそっか、じゃあこれつけるね」
「!?」
そう言うと、ガポッと口に何かをつけられた。視界も塞がれ、声も出せない状況に焦りを覚えた。
「んん…っ」
「これで喋れないね?苦しいけど頑張ってね」
「!!んんんっんぅぅっ」
ハルヒはお臍に手を置くと、カリカリと爪で引っ掻き始めた。その直後に悠斗も俺の脇をくすぐり出し、俺の体は思いっきり跳ねる。
「んん!!っっん────ッッ!!」
(やばい。苦しい。死んじゃう)
どんなに心の中でそう叫んでも、くぐもった声しか出せずに絶望した。
「ほら、お腹も体も全部ビクビクしてる。辛いね、レン」
「んっ、んんっ!!んん」
グイッとハルヒの体で自身も擦られると、真っ暗な視界の中にチカっと光が見えた。
「んくっ、んんっ!!」
「あーまたイッちゃいそう?じゃあ足は休憩しないとね」
「お前えぐいなぁ」
「悠斗こそ今くすぐるなんてえぐいでしょ」
二人の声が聞こえる中、ハルヒの足の動きは止まった。イキたくて仕方ない体は悲鳴を上げ、確実に俺を追い詰める。
「んっ、んぅぅ…っ」
「あーぁ、アイマスクびちゃびちゃ。いっぱい泣いてるの?」
コクコクと頷いてやめてくれと訴えるも、うっとりとしたハルヒの声は止まることを知らない。
「可愛い。レンの苦手なお臍舐めちゃうね?」
「んんッ」
その言葉に、次に来る刺激に耐える準備をした。しかし何の刺激も来ないので、少しだけ力を抜いた時。
「んんんんっっ」
時間差でハルヒはわざとらしくお臍の周りを舐めた。指も相変わらずカリカリと動き回り、俺の精神も少しずつ耐えれなくなってくる。
「かわいそ。俺はそんな意地悪しないから安心して、レン」
悠斗はスルリと指を動かして両方の乳首をクニクニと摘んだ。それも強い刺激になり、俺は涙を次々に溢れさせながら首を振った。
「んんっ!!んー……っ」
ハルヒは舌を尖らせながらゆっくりとお臍の穴も堪能し、時折クイッと奥まで突く。悠斗も乳首を捏ねたり引っ掻いたり。二人の弱い箇所への刺激が数分続き、もう耐えられなくて意識も変になってきた頃に俺のアイマスクと口につけられた物が取り外された。
明るい光に目を細くしながら、優しく頬を撫でるハルヒが見えた。
「大丈夫?」
「…大丈夫、じゃなぃぃ…もぉっやらっ…」
「やなのーどうしてほしい?」
「イキたぃ…拘束も解いてぇ…っ」
「俺の事好き?」
「……」
「レン、また最初からやり直す?」
「…やらっ、やらぁ…もういや…」
「じゃあ言えるよね?」
「好きぃ…俺ハルヒの事が大好き…」
ボロボロ泣きながら伝えると、俺の言葉にゾクゾクした瞳を見せるハルヒ。それを冷たい瞳で見るハジメと悠斗。
「良い子だね、たくさんイカせてあげる」
ハルヒは俺の自身を咥えると、口全体で含んで裏筋や先端を愛撫した。
「──ッんく、ひぁっ…ぁ、ァァッぁっ、イク、イク…!」
俺が泣きながら叫ぶと、コクリとハルヒは頷いて竿を刺激しながら、先端を吸い上げた。しっかりと目を瞑ってもチカチカと周りが光る中、俺は足首をピンと伸ばしてハルヒの口の中に欲を吐き出した。
嬉しそうに俺の吐き出した欲を飲み込んで興奮した表情のハルヒは、また何かを取り出した。
「イッたばっかりの先端は敏感だから、こうしよっか」
「え…なにっ、何それ、いや…」
取り出した物はローションとガーゼだった。どう使うのかが分からずにハルヒの行動に恐怖していると、ローションをたっぷりと含んだガーゼは俺の先端を包み込むようにセットされた。
「うわ、えぐ」
「ぁぁああぁぁああっっっ!!」
悠斗の声が聞こえた瞬間に、ガーゼは左右に動かされ、俺は今までにない強い刺激に悲鳴を上げた。
「気持ちいでしょ?」
「んぁぁぁっっ!!らめっ!!ぁぁァァッ!!」
「呂律回ってないよ、可愛い」
「イクッ!! イキたいっ…っなんれっぁぁアァッ!!」
「竿を扱いてあげないとイケないでしょ?」
かなり気持ち良い強すぎる刺激だが、絶頂に達する事が出来ずにボロボロに泣いて助けを求めたが、ハルヒはローションを追加しながら左右に動かす動きを変えてくれなかった。
「…おい、ハルヒさすがにこれはちょっと」
「んー?こんなに可愛く乱れてるのにもったいないじゃん」
「助け…ッ、イキたィィっ…ゆるっしてっはる、ひゃぁぁぁァァッぁ!!」
「おいハルヒ、いい加減やめろ。今すぐ」
ガクガクと足が痙攣し、目からは涙が溢れて口からは涎が溢れ。ぐちゃぐちゃになった俺の顔を見て悠斗が強い口調で言った。
「ちぇ。悠斗にも怒られちゃったからイカせてあげる。その前に言うことあるよね、レン?」
「イカっ、イカせてっ、ハルヒぃ…っすき、大好き…すき、好きぃ…助けて…好き、好きっ」
「うん、良い子」
ゾクゾクとした表情を見せながら満足気に笑ったハルヒは、俺の自身を扱いた。その刺激で勢い良く俺から欲が吐き出されると、あまりの刺激と疲れに体は限界だったようで、俺はそのまま意識を失った。
◇ ◆
「おはよ、レン」
「…………」
起きた時にはハジメと悠斗はもう帰宅しており、笑顔のハルヒだけが目覚めの挨拶をしてくれた。
「可愛かった、レン大好き」
「言うことねーのかよ」
「ん?大好きだよ」
「謝罪はねーのかよコラ」
「なんで?ハジメより俺が良かったんでしょ?いじめられたいからハルヒがいいって言ってたじゃん」
「なんか間違ってるぞ」
重すぎてだるい体は起き上がるのが難しい。俺はグッタリとしたまま同じ体勢で居ると、ハルヒは優しく抱き締めてくれた。肌の温もりが温かく、胸がドキッとしたが、そもそもの原因はコイツなので気持ちを切り替える。
「やりすぎだから」
「うんー。悠斗にもあの後めちゃくちゃ怒られた」
確かに途中でちょいちょい止めてくれてた悠斗を思い出した。
「可愛すぎたからいじめたくなるんだよね、本当ごめんね?レンのこと相当愛してるのは確かだから」
「…ん」
「さっきは無理矢理言わせちゃったけどさ。もう一回聞いていいかな、レンは俺の事好き?」
「……」
自分でも何故こんな奴を好きになったか分からないが、高校一年の時に色々と助けてくれたハルヒは俺の中でとても大切な存在で。
王様ゲームをしている時も、ハルヒじゃないと嫌な時が多かった。イカせてくれるというハジメを無視して意地悪なハルヒを取るくらいには。
「好きなのかもな。……認めたくないけど」
俺はそう呟くと、重い身体を少し動かしてハルヒに抱きついた。そんな俺のことを嬉しそうに抱き締めて軽いキスを交わした。
end.
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