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第74話 興奮状態
面白い事になって来た。五月雨はそんなに顔も腫れてない。一方的に殴ったが、自分は殴られていないから。
ジョーともすっかり打ち解けて、仲良くなった。言葉は、いらない。肉体言語でわかりあう。
普段は非暴力を提唱しているが、必要なら実力行使するのが五月雨の考え方だ。殴り合いは得意だ。
琥珀は五月雨の家に一緒に帰って来た。手当てをしようと思った。その必要は無かったが。
「メイ先生、俺、怖かった。
先生はケンカに慣れてるんだね。
ビックリしたよ。」
「ここにおいで。琥珀をオカマと紹介したあの子が許せないな。みんなの前で嘲笑った。」
ソファに座った。肩を抱かれて力が抜けた。
「怖かった。先生は野獣だね。
平気で人を殴れるんだ。この手で。」
拳は傷だらけだった。素手で殴り続けたのだ。
「琥珀は僕を嫌いになったかい?」
「嫌いになるわけないのを知ってるくせに。
俺のために戦ってくれた、と思うと胸がキュンキュンしたよ。」
頬を両手で優しく挟まれて琥珀はドキドキする。この手であんな事するんだ。あの時は,まるで知らない人みたいで、怖い顔だった。
そしてたまらなくセクシーだ。思わず勃ってしまいそうだ。
「メイ先生も興奮した?」
赤くなりながら聞いてみた。
「暴力は興奮するよ。好きじゃないけどな。
あとで自己嫌悪に苛まれる。」
抱き寄せて耳元で
「ギンギンになってたよ。まだ続いてる。
こんな僕は嫌いかい?」
「ううん、先生が欲しくなった。」
抱き上げられてベッドに行った。
琥珀は、今は心からメイ先生とセックスしたいと思った。
ゆっくりJK風のミニスカートを脱がされる。
それだけでイキそうになる。
「先生、俺もギンギンだ。」
「先生は、やめろよ。メイでいいよ。」
「メイ、最後まで、来て。」
ミニスカートの下には女性用の下着を付けている。小さな布で、勃起するとまずいのだ。ペニスがはみ出しそうだ。
「危ないね、こんなセクシーな下着を付けて。
今日は僕を誘惑するつもりだった?」
「うん、ずっと欲しかったんだ。
最後まで、して。」
触られるとたまらない。もうイキそうだ。
「ゆっくり出来るかな?
我慢できるかい?」
五月雨の指が優しく絶妙で張り詰めたペニスが我慢できずに、精を放った。
「あ,あ,ああメイ先生、イクっ。」
腰が震える。
「これからだよ。まだまだ離さないよ。」
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