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第77話 二人の夜

 琥珀と五月雨は、あの殴り合いの後、いつも二人で過ごすようになった。二人の距離は、劇的に近づいた。  五月雨の家に、たまに泊まるようになった。 もう18才だ。自分の事は自分で決める。母の顔色を気にしない。  仕事をするようになって自信がついた。 『無頼庵』のコスプレ制作。スタッフとも打ち解けて仕事は楽しい。  玉梓がいる事で母親も安心している。 「コスプレは職業にならないと思ったのに、あの宮司さんのおかげで仕事に結びついた。やっと落ち着いてくれるわ。」  母は五月雨と付き合っている事を知らない。玉梓の所でお泊まりで服を作っている事になっている。 『無頼庵』のキチンとした店構えに、信用してくれた。   まさか息子がゲイだなんて考えもしない筈だ。  琥珀は、五月雨といる事でいつも新鮮な驚きがある。  五月雨が甘々なのだ。整った顔と、細身だけど筋肉質な大きい身体の五月雨が、ベットの中では琥珀を離さない。  裸で抱き合う。身体中、愛してくれる。 「メイ、くすぐったい。」 身じろぎするとすぐにキスしてくる。 「起きてたんだ。 ずっと抱いてて筋肉痛にならない?」 「琥珀なら平気だよ。ちょっと痩せすぎだね。」  そう言って琥珀の胸の突起に吸い付く。メイに吸われて赤くなってる。 「乳首が大きくなったら恥ずかしい。 もう、プールに泳ぎに行けない。」 「僕に愛されてる証拠だよ。 みんなに見せたいくらいだ。」  唇がだんだん下がって敏感な所を探る。 「メイ、ダメだよ。大きくなっちゃう。」 「これは僕の、だろ。育てているんだよ。」  その通りに固く大きくなりつつある琥珀のものを握って愛撫する。  もう身体中、五月雨の知らない所はない。初めて秘密の入り口をこじ開けられてから、もう今はずいぶん慣れた。  うつ伏せにされて後ろから舌を入れられる。 こんな恥ずかしい格好にも少し慣れて来た。 「メイ、そんな事、ダメ。」 「どうした?気持ちいいだろ。」  尖らせた舌が後孔から侵入してくる。入り口あたりをつつくだけなのにすごく気持ちいい。 「可愛いな。感じてるの?ここがいいの?」  後ろを攻めながら前に手を回して琥珀のペニスを扱く。 「ああ、すごい。」 「これからだよ。」

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