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第104話 サブとジョー
「ねえ、ジョー、すごい話じゃない?
僕が出来る事あるのかな。」
ジョーの部屋でジョーに甘えて夢中で話しているサブを心から愛しいと思う。
今まで自分以外の人間を気にかけた事はなかった。世界には自分一人しかいなかった。他者に心があるなんて考えもしなかった。
だから平気で傷つけた。母親も弟も。父は力が強いのでかなわなかった。
年を重ねても外部に関わらない暮らしに慣れて何もかもが麻痺していたような日々。
三郎がジョーの心を取り戻してくれた。
この手に抱かれて安心しているサブを守りたい。
何があってもサブを苦しめるものから守り抜く。
ジョーはこの頃、そんな事を考えるようになった。
サブがジョーの膝に乗って優しいキスをする。
「ジョー、一緒にやろう図書館カフェ。
ジョーとなら出来そうな気がする。」
「俺なんかでいいの?
もっとベテランみたいな人がたくさんいそうだ。」
ジョーに抱きついて
「ジョーじゃなくちゃイヤだ。
二人でやるんだよ。」
おずおずとサブを抱きしめるジョーの不器用な手付き。ジョーの顔を両手で挟んで可愛いくちづけをするサブ。
二人はいつもジョーの部屋で愛し合った。
サブは耳年増だ。なんでも知っているけれど、
みんな本の中だけだ。実際を知らない。
二人は抱き合って本能のまま絡み合う。
ジョーがシャツのボタンを外して首筋から胸に舌を這わせる。
「ふふふ、くすぐったい。」
(変だなぁ、ここ感じるってゲイビデオに出てたのに。)
サブの胸の乳首を攻める。
「僕もやらして。ジョーのおっぱい。」
「おっぱいって言うなよ。恥ずかしいだろ。
うん、くすぐったいな。」
お互いにシャツがはだけて、裸で抱き合うのは気持ちがいい。お互いを触る。
「サブ、こんなに硬くして、俺としたいの?」
「ジョーもすごくギンギンになってるよ。」
「うん、サブがいるだけでいつもこうなる。
サブも、だろ。」
「うん、ジョーに触って欲しい。」
お互いのペニスを握り合う。
「口でして見たい。やらしいかな、僕。」
先にジョーが口に含んだ。
「あ、ああ、ダメだよ、出ちゃうっ。」
優しく舐め回す。
「僕もジョーの欲しい。」
シックスナインの形になる。
「すごく恥ずかしいけど感じる。」
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