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第231話 言葉攻め
指で探りながら少しずつ広げられて行く。
琥珀は後ろの刺激に快感を拾うようになった。
ペニスへの刺激とは、またちがう快感だった。ビリッと電流が流れるような、痛いような、漏らしそうな快感。
五月雨は知っているのだろうか?
こんなに気持ちいい事を。後ろから入れられてここを刺激されるとすごくいい。うんうん、腰がビクビクしている。
「メイ先生、すごいよ。何回もイクみたい。」
「琥珀はイク時、いつも先生って言うね。」
「え?あ、恥ずかしい!」
「先生に犯されてる気分はどうかな?」
「やめろよ、そんな趣味じゃ無い。
あ、ああ、ダメ、突かないで。奥に当たる!」
「琥珀はすごく締め付ける。
出していいか?もうイクよ。」
ガガガ、と攻められて奥に当たっている。
もうこれ以上奥に行けないと思うのに、また、快感の波がやってくる。五月雨が射精したのがわかった。
「ああ、死ぬ、死んじゃう。」
「僕も、だ。」
腰を震わせて二人、同時に達した。
後ろから優しく抱かれて、力が抜けた。
首筋に唇が這う。ゾクゾクが止まらない。
「まだ、中に入ってる。」
「抜いて欲しいの?」
「ううん、メイのが小さくならない。
固いままだ。中が感じてる。」
「琥珀が離してくれないんだ。
ずっと繋がっていようか?」
五月雨の低い声が耳元で囁く。ゾクゾクする。
少し眠った。
ズルッと抜けた感触はあったが睡魔には勝てなかった。
目覚めたら五月雨がきれいに後始末をしてくれていた。
「いつも、ありがとう。」
笑いながらキスしてくれる五月雨は、これ以上ないスパダリだ。
「ゆっくりしよう。今日は無頼庵も休みだから。
抱き潰してしまったな。」
「メイ先生、激しいから。」
「琥珀に先生って呼ばれると、背徳感が半端ないねぇ。」
「背徳感?」
「そう、いけない事をしているような。禁断の生徒に手を出しているような。」
「犯罪じゃん。」
「生徒に手を出したのは琥珀だけだよ。
それも卒業を待ってからだ。
18才になるまで我慢したんだ。」
「知ってる。待っててくれたんだ。」
「やっと大人になったね。」
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