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第18話※
キスをしたから身体が熱くなったのか。それとも、ベッドルームの暖房が効いてきたのか。体温が急に上がったように感じる。
抱き合いながらキスをした。ロランの唇に音を立て、頬やおでこに唇を移す。オーウェンにキスをされるがまま、目をつぶっているロランが可愛い。
「…触りたかった」
考えごとをする時は、ぷくんと上を向くおでこ、笑うと目尻に溜まる涙、怒るとプーっと膨れる頬。そんなロランにいつも触れてみたいと思っていたんだと伝える。
「え…ふふ、何それ?」
「んーっ?可笑しいか?触ってみたいなって思ってたんだけどな」
「触るって唇…で?ってこと?」
「唇は考えたことなかったけど…でも、そっか、こうやって唇で触れることが出来るのは嬉しい」
こうやって…と唇で頬やおでこをなぞる。
「それってキスって言うんじゃないですか?うふふ、くすぐったい…けど…気持ちいいかも、ふふ…ふふふ」
戯れあいながらシャツのボタンを外し、首から肩にキスをした。見たことがないところを見れるとは、喜びであると初めて知る。
「気持ちいい?ああ…ロランは鎖骨まで可愛いんだな」
「鎖骨…?変なの、こんなとこ可愛くないですよ?」
「可愛いよ。鎖骨はこんなに小さい。それに、肩も細い…だろ?ほら耳だって」
ひとつずつ確かめながらキスをした。耳にキスをしたらくすぐったかったようで、首をすくめている。鎖骨から肩にかけては何度もキスをしているうちに、シャツがはだけて脱げていった。
部屋の温度が急上昇しているようだ。外は寒い冬だとは思えないほど、ここは暑くなっていた。ロランに触れて興奮したからなのか、汗がじんわり出てきて、額にひと筋伝わってくるのを感じる。
「暑い…ですか?」
さっきまで目を閉じてキスを受けていたロランと目が合った。手を伸ばしオーウェンの額の汗を拭いている。オーウェンは、何も言わずロランにくちづけをした。
「ん…っん、はぁ、うっ…ん」
荒々しくならないようにと気をつけるも、キスをするロランの口の端から、漏れてくる声を耳にすると興奮してしまう。
オーウェンはシャツを脱ぎ捨てた。重い服がバサっと音を立てていた。
多分、シャツの最後のボタンは引きちぎれていると思う。興奮が抑えられず脱ぐのがじれったい。ロランのはだけたシャツを脱がし、二人は肌を重ねた。
素肌が擦れ合い気持ちがいい。ロランの肌は白くて、少しひんやりと冷たかった。夢中になり、首から胸にかけてキスをしていた。見たことがないロランの肌に興奮し、指を滑らしてみる。
「ん…はぁっ、んん、あ…うっんん、」
首筋や胸にキスをすると、ロランから声が多く漏れるのがわかった。ロランの乳首にしつこいくらいキスをしてしまう。
「やっ、ああん…はぁんん、、あ…ん…」
乳首を舐めまわし、指や唇で引っ張ると、もっと湿った声を上げている。その声を聞くと興奮し下半身にグンと力が入り、更に大きく膨張していくのがわかる。
キスだけじゃ足りない…ロランに触りたい。ロランの全身を撫で回し、むしゃぶり付くようにキスをした。
「…ロランはこんなとこも可愛いんだな」
腕も肩も腰もオーウェンより遥かに細く小さい。キスをして、指の腹で撫で回すと、プクッと膨れる乳首も小さくて可愛らしい。こんなところにキスをして許されるのかと、考えれば考えるほど興奮してくる。
上から覆い被さり夢中でキスをし、ぎゅっと抱きしめた反動で凶暴化している下半身をゴリッとロランに押し付けてしまった。
「うわぁっっ!」
「ご、ごめん!」
ゴリッとした感覚に、ロランが驚いたようで声を上げた。咄嗟に謝ったオーウェンはロランから身を離した。
立膝になり身動き出来ないで固まるオーウェンを、ロランは下から凝視している。
「おっきい…なに…これ」
「あっ!ちょ、ちょっと待て!」
手を伸ばしロランにズボンの上から下半身を触られた。触られてる!と思ったら、グンっとそれはカサを増し更に大きくなってしまった。
「すっごい…ですね」
「あ、、ちょ、待って?」
カチャカチャとベルトを外され、手早くズボンを脱がされた。
「あの…見てもいいですか?ダメ?」
「ダメじゃない!…けど、だ、大丈夫だけど、えっ?」
ロランに下着を下ろされると、凶暴化したそれはブンっと音立てる勢いで飛び出した。興奮しているから、いつもより硬く大きくなってしまったようだ。
ロランは両手でオーウェンのペニスを握り、上下に譲っている。小さく白い手で、赤黒くドクドクと動くペニスを握られているのを見ているだけで、量の多い先走りがペニスからダラダラと流れ出てしまう。
「大きい…入るのかな…」
「は、入るっ?」
「男同士のセックスは…どうするのかなって調べました。…だから知ってるよ?」
ロランの口からセックスなんて言葉が出るなんて信じられない。自分とは違い、欲望があるなんて思えない。しかし積極的なようである。ロランの言葉と行動に戸惑うが、下半身は期待をしているかのように、ぐんぐんと大きくなっていく。
「知ってるって…俺は別に、、その、、」
「オーウェンさんのこれ…入れるんですよね?あ、私も脱がないとダメですね」
何て言ったらいいんだと思い悩んでいるのに、ロランは簡単にズボンを脱ぎ、下着も脱ぎ捨て、ついでにオーウェンの下着まで剥ぎ取られた。大胆な行動をするロランのおかげで、二人は簡単に全裸となる。
ロランの小さくて白くてつるんとした身体を見て、ペニスがグンと腹に付き、先端からタラッと汁が溢れている。素直な自分の身体にオーウェンは焦った。
「こ、こんな簡単に肌を見せちゃダメだ!ロランは無防備なんだよ!スイミングスクールでだって肌を見せたんだろ?みんな見るじゃないか…もう」
潔いのか何なのか、こう簡単に誰の前でも脱がれたら困るんだ。そう思いオーウェンは真剣に伝える。ガチガチにガン立ちしているペニスと、言ってることは矛盾しているが、仕方がない。本当の本気でそう思ってはいる。
「スイミングスクールって…子供の頃ですよ?大人になってからは、オーウェンさんが初めてだもん…見せるのも…」
「初?俺!俺に初めて見せた?」
鼻息が荒くなってしまう。大人になってからのロランの身体は誰にも見せていないのか。自分だけなんだなと知ると、鼻血が出そうになってしまう。
「オーウェンさん…」
下からロランにグイッと手を引かれ抱き寄せられた。肌と肌が触れ合うのがわかる。ロランの肌だと思うと、息が荒くなり唇が自然によっていく。
「ふふ、気持ちいい。オーウェンさんの肌は熱いですね」
気持ちいいと言われ、ギュッとロランを抱きしめる。自分より体温が低いロランの肌はすべすべで気持ちがいい。
「…あのな、ロラン。わかってると思うけど、俺の、、その…アソコはこんな状態だ。多分すぐに爆発しちまう」
「爆発…ですか。いいと思います。だって私も同じですよ?ほら、、」
グイッと身体を密着させられる。ロランの下半身と自分のが重なった。
ロランは腰をクネクネとさせ、ペニスを押し当てている。その動きからコリコリとペニスが刺激され、気持ちがいい感覚が身体に広がった。
一気に射精感が高まり、クネクネと動くロランの腰を掴み押さえつけてしまう。押さえつけ、今度はオーウェンが腰をグリグリと前後に振っていた。身体を重ねる行為が一層射精感を高めている。
「あ、あ、強く…して…ください」
「え?いいの?これ…こうしていいのかっ」
ふんむとオーウェンの鼻息が荒くなる。強くしていいというロランの言葉通り、腰の振りを強めると気持ちのよさから先走りがダラダラと出て行くのがわかる。
ロランの顔を見ると、目をつぶっているが気持ちよさそうな顔をしていた。その顔をガン見しながら片手でロランの尻を押さえ、ペニスを擦り付けていく。
「だ、だ、ダメだ!ロラン…腰がっ、」
「ひゃっ!ああ、んん…だめぇっ」
重なった刺激から腰を押し付け、グリグリと前後に腰を振ってしまう。気持ちのよさから、その動作が止まらず腰の振りが大きくなってしまう。
「や、や、やああん…い、いくぅ…」
ロランが喘ぎ「いく」と言う。「いく」なんて言葉を聞いたオーウェンは、鼻息荒く更に腰を振ってしまった。硬く熱いペニスを上から押し付け腰の振りを大きくする。
「ロ、ロラン、ごめん…イキそう」
「やぁぁん、で、でちゃう、からぁ」
上から覆いかぶさり腰を押さえつけ、射精しそうだと伝えると、耳元でロランが「でちゃう」と喘いでいる。その言葉にペニスが膨張した。
でちゃうと言ってすぐ、ロランはオーウェンにしがみつき、ビクビクと身体を震わせながら射精をした。重なり合った身体の隙間に熱い精子が流れるのを感じた。
「お、俺も、イクっ。あ、あっ、うっ…」
一拍遅れてオーウェンも射精した。ハッと気がつくと、ロランの身体の上に精子を撒き散らしていたことに気がつく。
「ごめん、すぐに拭くもの持ってくるから」
「待って!拭かないで!」
「えっ?」
タオルを持ってこようと立ち上がるオーウェンの手を引っ張り止められた。
「あの…これ使って最後までしてください。ダメ…ですか?これで、ここを濡らして…入れて欲しいです」
ロランは腹の上に出来ている水溜りに指を浸し、自身の尻の割れ目に、それを塗り込んでいる。
もしかして…それって…ロランの尻に入れていいってことか?本当か?尻の孔に俺のペニスを?それってセックスだろ?していいのかーっ!
言葉に出していないが、ロランの艶めかしい行為をガン見しながら脳内でそう呟く。いや、叫ぶ。
多少の理性は残っているものの、オーウェンの股間はビクンビクンと勝手に動き、準備万端になっている。
「い、いいのっ?いいのかっ!」
「うん…して…欲しいです?」
ぷちんと理性が切れて、息が出来ないほどロランにキスをしてしまう。
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