ベッドルームのドアを足で蹴り開け、ロランをベッドの上に落とした。さっきリネンを取り替えたばかりなので、シーツはサラッとしている。覆い被さるとロランは笑っていた。 「無理かなって思ったら止めろよ？約束な」 「うん…」 返事の途中でかぶりつくようなキスをした。ロランの唇と口の中を食べ尽くしたい欲求が湧いてくる。口の中に舌を捩じ込むと、ロランのひんやりした舌が絡みついてきた。 「む…ううっ、はぁ、んんっ、ん…」 キスをしている口端から喘ぐ声が漏れている。その声を聞くとスイッチが入ってしまう。Tシャツと下着を脱がし、自分も全裸になり抱きしめ合った。 「ひとりでしたって…指で？ここ、いじったの？」 気になっていることを、耳元で囁くように聞いてしまう。どんな格好でどんな風に孔をいじっていたのだろうか。想像するだけでも腰が動き出してしまう。 「はぁ、はぁ…指でしてた…でも、そんなに気持ちよくなかったもん」 「そんなにってことはさ、ちょっとは気持ちよかった？俺も指でやった方がいい？どうやればいいか教えて？」 首筋に唇を押し付けた。首筋にキスをしながらロランの乳首をグニグニと押し潰した。反対の手でロランの足を広げ、後ろの孔を触り始める。 「指じゃヤダ。すぐに入れて欲しい…オーウェンさんの気持ちいいから」 「すぐに入れると痛いだろ？ああ、柔らかくなってるか…ん？奥が濡れてるな、さっき掻き出したのに。俺のがまだ残ってるのかな」 クチュクチュと指で孔の中を探ると、ヌメヌメとし暖かい。指を奥までつぷんと入れると絡みついてくる。 指はすんなり入っていく。クチュクチュという音に反応しているのはオーウェンのペニスである。ビクビクと動き、もう硬くなり頭を持ち上げている。 「……もう…入れて？」 「じゃあ…もっと足広げて？できる？」 臨戦態勢となっているペニスをそこに当てた。ロランの足を持ち上げてマークにキスをしながら、腰を押し進める。 「んんっ…入ってくる…オーウェンさん…奥まで入れて？ああ…」 「ロランの中、気持ちいい…ヤバい、すぐいきそう」 何度もセックスをしていたからなのか、ロランの身体は解れている。ぐちゅっぐちゅっと音をさせてペニスを奥まで入れることが出来た。 「ひゃっ、ああぁぁっ、うんんっ、はぁ」 奥深くまでペニスで貫いた時、ロランは仰け反り声を上げた。 「オーウェンさん…ここ、好き…」 好きだと言い手を伸ばした先は、みっちりと孔に埋め込まれているオーウェンのペニスの根元だった。 ロランは尻を持ち上げて、オーウェンのペニスの根元を触っている。 「こんなとこ好き？なんで、、」 腰を引いたり押したりと、前後に動かしながら、ロランが好きだという根元を尻に押しつけ、左右に腰を振った。ロランの中がウネウネと動き、オーウェンは爆発しそうである。 「お願い、さっきみたいにして？後ろから」 「シャワールームの時みたいなやつ？」 ロランが後ろからというのは、さっきシャワールームで立ちながらセックスしたことを言っている。あの時は堪えられず、シャワールームの壁にロランを押し付け、後ろからペニスを突っ込んでしまった。 シャワールームという特別な環境もあり、ロランを後ろから抱いていいのかと興奮し、ちょっと意地悪な格好をさせてしまった。それをもう一度したいと言うことは…嫌ではなかったんだっ！と、鼻息も絶好調になる。 オーウェンはペニスを引き抜き、コロンとロランの向きを四つん這いに変えさせた。この体勢だと孔がよく見える。ペニスを孔の入り口に当てたり、何度か尻の割れ目に擦り付けたりした後、ズブズブと音を立てて入っていった。 「ああっ！そこっ…いやぁぁん、そのままして？お尻に…好き…」 い、いやらしいっ！ロランがとてつもなくいやらしいことを言い出し、尻を突き出し、フリフリと左右に振っている。 「好き…？こう？」 「うん…ああっん、そこの…で、叩かれるの…好きぃ」 尻にオーウェンの剛毛であるアンダーヘアが付き、ガサガサと剛毛で尻を擦られたりするのが気持ちいいらしい。そして、そのまま剛毛で擦られ、パンパンと音を立てて、ペニスを突っ込まれるのが気持ちがいいと、喘ぎながらロランは言う。 「ヤ、ヤバいって…ロラン、そんなやらしいこと！ああ…腰がっ！止まらない。ここ？こんなことされるのが好き？」 「好きぃ…気持ちいいっ、あ、あっ、お尻掴んで？あ、あうっ、んんっ、はぁ、オーウェンさぁん…横にグリグリして？」 「グリグリって、こう？うっ、ヤバい、イキそう、ああ、ごめん、強くするよ？」 ロランの腰を抱えて身体が浮くくらい後ろから突っ込んだ。角度を変えて下から上に突き上げる。腰を上下に動かし、途中奥深くまで突っ込んで左右に振るとロランは背中をしならせながら喜んでいた。喜ぶ声が聞こえるから、アンダーヘアを何度も尻に擦らせた。 「ロラン、お尻突き出して？そう、ああ、よく見える」 「んんっ、見ちゃやぁだ…」 「な、んで？可愛いのに…ああ、止まらない。ロラン、可愛い…」 パン、パンと腰をひと振りごとに強く重く叩きつけてしてしまう。 「ここまま、中に出して？奥に出して？オーウェン…さんの…はぁっ、んん！おっきくて、、硬くて気持ちいっ、ああん、」 ロランが性欲が強いというのも本当かもしれない。というか、素直に思ったことを口に出すから、性欲はあるんだろうとわかる。それにしても、いやらしいことを聞くとペニスも最大に勃起してるし、先走りも半端なく出てる。グジュグジュっと勢いある音が響いている。 「もうダメだっ、イキそう。いくよ…」 尻だけ高く突き出している姿を見て興奮する。ロランの白い尻にゴツい自分の指が食い込んでいる。こんな格好をさせていることにも興奮してしまう。 腰を押さえ、今度は上から下に叩きつけるように腰を速く動かし、ペニスを出し入れすると射精感が上がってきた。さっきよりも大きなぐちゃぐちゃという音と、ロランの喘ぐ声がベッドルームに響いている。 「や、やあぁん、出ちゃうぅ…」 「俺も、イク、うっ、あ、くっ…」 両手で尻を強く掴みペニスを奥深くまで突っ込んで射精した。ペニスからビュルビュルと出ている精子はロランの奥の壁に当たっているのがわかる。射精している間、オーウェンのペニスはビクビクと大きく波を打ち、ロランの中で暴れている。何度も射精しているのに、まだ大量に出ているような感じだ。 射精した後、ペニスを抜くとポコって音がしてポタポタと精子が流れ出てきた。 ベッドルームに大量のタオルを持ってきている。その中から一枚抜き、ロランの後ろを拭いてあげた。 セックスの後始末って言えば簡単だけど、この後始末をするのが好きだ。ぐったりとしてうつ伏せになっているロランを労わりながら、柔らかいタオルで身体を拭く。タオルはいくらあってもいいようだ。今度大量に買っておこうと誓う。 オーウェンはドサっとベッドに横になった。隣にいるロランの身体を引き寄せ抱きしめた。頬と唇にキスをするとロランは笑っていたが、さすがにやり過ぎたと身体がいっているようだった。 「ロラン、好きだよ。気がつくの遅くなってごめんな。今は好きって気持ちが膨れていって、すっごいことになってる」 「ふふふ、気がついてよかったです。私はずーっと好きでしたよ？オーウェンさんのことばっかり考えてた」 「え〜っ？マジか…もったいないことしたなぁ。自分の気持ちがわかってたら、もっと早く付き合えてた？」 「どうでしょうか…タイミングってあるんですかね。でも、よかったぁ。ずっと好きだった人と気持ちが通じ合うって、本当にあるんだなぁって。嬉しい」 裸で抱き合うのは気持ちがいい。ベッドルームは暑いくらい暖房がきいてきている。取り返しがつかないような、寒い思いをさせなくてよかった。 ベッドの中では、素肌でスリスリと擦り寄ってくるロランが可愛い。可愛いから必要以上に抱きしめてしまう。 「お互い好きだって思ってるってことだもんな。それってすげぇことだよな。やっぱり、好きって生きてるのかもな」 「コウ様が言ってたことですか？」 「うん、そう。今はわかるなぁ…さっきより今の方が好きが大きくなってる気がするし、好きが濃くなってる気もする。お互いの気持ちがわかった後は、好きが生きてるなって」 「うふふ、大切にします。その生きてる好きってやつ。オーウェンさん大好きって、ずっと大切にします」 ロランを抱き寄せると、相変わらず身体がしなる。胸も肩も隙間がないくらいくっついている。このまま二人でひとつになっちゃえばいいのにって思う。 何で遠回りしてしまったんだろうかと、ちょっと落ち込むこともあるけど、今はこうやってロランと抱き合うことが出来てよかった。何だか感無量というか、胸に熱い想いが込み上げてくる。 「うぉぉぉ！ロラン！好きだーっ！」 「あははは、なんですか〜、大きな声で」 「えっ？ダメ？おっきな声で言いたくなったんだ。好きだーって」 「あははは、もう…ふふふ、可笑しい」 チュッとロランからキスをされた。それだけで嬉しくなる。好きな人ってなんでこう気持ちがいいんだろうか。笑ってる顔を見ると胸が熱くなって、たまんなくなる気持ちを何と呼ぶのだろうか。 「ロラン、疲れたろ？こうやってるから、このまま寝ていいよ」 「やだぁ、寝ない。せっかく一緒にいるのにもったいないもん！」 「あはは、寝て起きたってずっと一緒だぜ？一回寝てさ、朝になったら起こすから、一緒にご飯食べようぜ」 寝ませんから！って頑張っていたロランだが、ベッドの中で抱きしめていたら、ウトウトし始めていた。 明日は起きたら何を食べようかって、話しかけたらスゥーっと寝息を立てている。 可愛い…腕の中で好きな人が寝ているなんてこんな気持ちになるんだな。起きないようにって気をつけながら抱きしめるって、こんな気持ちになるんだなと、オーウェンは感じていた。