114 / 238

セーラー服と学園祭 11

「スカートの下、こんなに濡らしちゃってたんだ」 八雲さんはソコから視線を離さず言ってくる。 えっちなことになってるソコを見られるぐらいなら、まだ顔を見られたほうがマシ…。 意識すればするほど、ぴくんと反応しちゃう。 「ねえ、見られてるだけなのに先走り溢れてるの…気づいてる?」 「なっ!」 知らない、そんなこと知らない! いてもたってもいられなくて、膝を閉じ、スカートの裾を掴もうとするけど八雲さんに押さえつけられた。 「やだ、やだ、見ないで八雲さん…」 「どうして?」 こんなこと聞かないくても、恥ずかしいからってわかってるくせに。 今日の意地悪具合は絶好調みたい。 小声で恥ずかしいからって言えば、八雲さんはにやりと悪い笑みを浮かべた。 「南は先生の言うこと、聞けないんだ」 八雲さんの上に乗って頭の高さはオレのほうが高いはずなのに、見下されてるような錯覚。 背中がぞくりとして、でもやっぱり興奮しちゃってる自分もいる。 「や、八雲さん…っ」 オレの腕をどかそうとしてきたから、名前を呼んでとめてってお願いをする。 「先生」 「え…?」 八雲さんを見れば、今度はにっこりと笑ってて。 どういうことなんだろうって少し考えて、気づいた。 八雲さんのこと、先生って呼べってことだ。 何が八雲さんのスイッチになったのかはわからないけど、さすがに先生は恥ずかしい。 というか今日に限ったことじゃないけど、いつもと違うことをされるのは、恥ずかしくて布団を被りたくなる。 しばらく言い淀んでたら、しびれを切らした八雲さんが小さくため息をついた。 「俺のこと、先生って呼べないの?」 あ、ヤバイ…全身がぞくぞくってした。 本気で言ってるわけじゃないってわかってるけど、そんな冷たい目で見られるとドキドキする。 「せんせ…?」 おずおずと言えば、八雲さんはにやりとした笑顔になった。 オレも興奮してるけど、八雲さんも興奮してるんだ…。 「いい子…だから、俺言うこと聞けるよね?」 ああ、もう完全にオレの負け。 勝負してたわけじゃないけど、こんなの逆らえるわけない。 こくりと小さく頷いたら、もう1回「いい子」って言っておでこにちゅってキスをされる。 「その手、どかせるよね?」 八雲さんの言葉は強要してないけど、その声音には逆らうなって意味が含まれてるのが伝わる。 「はい…」 それでもやっぱり恥ずかしいから、少しずつスカートの裾から手を離して、閉じようとしてた脚から力を抜いた。 「よくできました」 そう言ってスカートの裾を持ち上げて、まじまじと見られる。 「や、もう…はずかしい…」 耐え切れなくなって、生理的な涙が零れてきた。 泣くつもりなんて全然ないのに、流れては溢れてくる。 「泣き顔も可愛い…触ってほしい?」 「さわって、八雲さん…」 「そうじゃないでしょ?」 「っ、」 つつつ…と裏筋を触れるか触れないかの絶妙な感覚でなぞられた。 そのもどかしい快感に、息が詰まる。 「さわってください…せんせい…」 「あは…すっごく、そそられる」 瞳の奥がぎらりと光のがわかった。 八雲さんが獣になる瞬間が、けっこう好きだったりする。 これからスゴイことされちゃうんだろうなって思えるから。 自分のことはMだって思ってないけど、八雲さんになら何されてもいい。 「とりあえず、出しとこうか」 がちがちになったソコが八雲さんに手に包まれて、ゆっくりと上下に扱き始めた。 「は、んっ…ふぅ…あ、やだ…うそ…イきそ…!」 どれほどオレの中に溜まってたのかはわからないけど、相当限界だったみたい。 あっという間に射精感が高まってきて、ほんと今すぐにでも出そう。 「可愛い…イって、はやく」 「あんっ…でる、でちゃ…んんっ~」 びゅるっと精液がとめどなく溢れ出る。 相当溜まってたのか、いつもより射精が長い。 「はん…ぁ…やだ…せんせ、とまんな…」 勢いはなくなってきたけど、ぴゅる…って出続ける精液に身体が震える。 いつもより快感が長くて目の前がチカチカして、意識が飛びそうになった。 きもちい、けど辛い。 まだ後ろも触られてないし、もっと言うと八雲さんとも繋がってない。 この調子でいったら、オレきっと死ぬ。 「ほんと可愛い…早く南の中に入りたい」 「ん…きて、先生…ほしい…」 「したいけど、まだダメ。ちゃんとほぐさないと」 この時、オレは確信した。 あくまでも本当に焦らされるっていうことと、今日死ぬなってことが。 八雲さんはこれを見越して、最終日に回ろうって誘ってきたのかもしれない。 今日はどこまでも八雲さんに溺れようって決めて、煩わしくなった下着を脱いだ。

ともだちにシェアしよう!