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セーラー服と学園祭 15

気持ちよすぎて訳がわからない。 一言で表すとすれば、こう。 散々焦らすに焦らされたオレは、いつもより八雲さんをきゅうきゅうと締めつけてたと思う。 いや、絶対締めつけてた。 その証拠に、なかなか八雲さんのモノが入ってこなかったし、イっちゃうのもすごく早かった。 どくどくと注ぎ込まれてるのがわかって、お腹が熱い。 オレの精液はすでに何回か出してるから量は多くないけど、それでもぴゅるっと先端から出てきて、雲の上にいるようなふわふわとした感覚がして気持ちいい…。 「ん…あつい…」 まだどくどくと伝わるお腹に手を当てたら、八雲さんのはっと息を飲む声が聞こえた。 「っ?」 今度は、オレが息を飲む番だった。 八雲さんのが、また少しだけだけど大きくなって。 さすがのオレもここで終わらせてくれるとは思ってないけど、まさかまだ大きくなるなんて…。 「……性欲おばけ」 「言っておくけど、お前のせいだから」 不貞腐れたように言う八雲さんは子どもっぽくて、それがなんだかおかしくて小さく吹き出した。 こういう子どもっぽい八雲さんは激レアで好きだし、さっきみたいに欲望に飲み込まれて余裕のない八雲さんも好きだし、いつもの八雲さんももちろん好き。 つまるところ、八雲さんという人が好きで好きでたまらない。 「もう笑う余裕なんてないぐらい抱き潰すから…俺の気が済むまで付き合えよ」 ヤバイ、すごく、ドSだ。 こんなに口調の強い八雲さんは本当に珍しい。 昔やんちゃしてたって言ってたし、きっとこのしゃべり方が素というか…いわゆる裏八雲さんなんだと思う。 いつもとは違ったかっこよさがそこにはあって、繋がったままの後ろがきゅっとなった。 「まだ締めてくるの?えっろ…」 「ぁ…だって…」 化けの皮が剥がれたかのような豹変ぶりにオレの理解が追いつかなくて、身体だけが敏感に反応しちゃう。 そのギラついた瞳とか、いつもより口調の荒い言葉がどんどんオレを掻き混ぜていく。 後ろがきゅっと締まって八雲さんの形がナカでわかり、それにでさえオレの身体は反応してぴくっぴくっと身体が小さく跳ねた。 「南のナカに入ってるのに俺のでオナニーしちゃうの?」 もう八雲さんの全部が性感帯なんだきっと…。 言葉のひとつひとつが身体中を巡って、内側から刺激される。 「ぁっ…ちがっ…ん、」 「違わないだろ」 これ以上は勘弁してほしい。 八雲さんは腰を少しだけ振って、オレの反応を楽しむかのようにじわじわと刺激してくる。 「んっ、んっ、やだ、ぁ…うごい、て…っ」 オレの奥にまで入った状態で、少し上からぐいぐいと押し付けてくる緩くもしっかりと与えられる快感に脳みそが溶けそうになる。 「そんなに動いてほしかったら…南が動いて」 「え…?う、わっ」 その言葉を理解する前に腰をぐっと掴まれて、気づいたときには八雲さんの上に座ってた。 「八雲さん…まさか…」 出た声は少し震えてて、心臓は悪い意味でドキドキとうるさく鳴った。 八雲さんは不敵に笑って、オレの腰を撫でる。 「ほら、俺の上で腰振って」 つまり、まだえっちしたいなら騎乗位をしろってことだ…。 なんだかんだ、まだ騎乗位はしたことがない。 いつも八雲さんがリードしてくれて、オレは訪れる快感をただ受け入れて。 ちょっとだけどんなものかと興味を持った時もあったけど、いざこうやって八雲さんの上に乗ると恥ずかしさと緊張でどうしていいかわからなくなる。 「ほら、動いて。“挑むところ”なんだろ?」 ドSがすぎる! 八雲さんは楽しそうにオレの反応腰をぺちぺち叩く。 脳みそ溶けそうなぐらいどろどろになってるオレは、哀しいかなそれにも身体は反応する。 「感じちゃう?」 「ちがっ…違う!」 「感じちゃうんだ…へぇ…ヘンタイ」 「あっ」 低く呟かれたその言葉をオレの身体は素直に受け入れて、ぎゅっと八雲さんのを締めつけて小さくイった。 「1人だけでイってないで、早くして」 ぱしっとさっきより少しだけ強く腰を叩かれて急かしてくる。 でも本当に痛くなくて、かなり加減してくれてることがわかった。 口調は荒くて裏八雲さんが出てるみたいだけど、こういう行動でオレの知ってる紳士で優しい八雲さんがいた。 やっぱり、なんだかんだ八雲さんはオレのこと第一に考えてくれる。 それがわかったら、八雲さんの命令がすとんと胸に落ちてきて。 「あの、オレ、初めてだし…へた、かも…」 「どこまで可愛いのお前…初めてじゃなかったらお仕置きしてるから」 お仕置き…。 いつかされてみたいかもと少し思って、慌てて頭を振った。 お仕置きされるってことは、なんらかの理由で八雲さんの思いに反することをしてしまったってことだ。 そんなの、絶対にしたくない。 オレは頭を振ってその考えを遠くに飛ばして、今どうすべきかを考えた。 「難しそうだったら手伝ってあげるから。動いてみて」 ああ、八雲さんって本当に痛くなくて優しいんだな。 その優しさに、胸が熱くなる。 手伝うって言ってくれたんだから、とにかくまずは動いてみよう。 八雲さんの視線から逃れるために目を瞑って、オレはゆっくりと腰を前後に揺すり始めた。

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