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ワンナイト・ヴァンパイア 6

今日の南は敏感だし、いつもより肌は赤く体温も高い気がする。 人間から吸血鬼になったせいかもしれない。 南からぐいぐいこられるのも可愛くて好きだけど、やっぱり俺の手でぐずぐずになった南のほうが可愛い。 根っからのサド気質なんだなと、自分を褒めたくなるレベルだ。 乳首だけで何回か達した南のソコは、やらしい液を垂れ流しながらひくひくしている。 早く触ってというように腰をくねらせ、その度に揺れ、俺の目はギラついてると思う。 「やくもさん…っ…はやくぅ…」 泣きべそかいて俺を求める南のなんと可愛らしいことか。 そのぐずぐずになった顔と身体で求められるのが、一番好きだ。 「泣いちゃっうぐらい欲しい?」 「いじわる、今日、やだぁ…!」 えぐえぐと手の甲で涙を拭って、赤ちゃんのようにやだを繰り返す。 身体の変化に心が付いていけてないのかもしれない。 「ごめん、ほら、キスしよう?ベロ出して」 素直に差し出された舌を絡めとって、吸い上げるように貪る。 呼吸に合わせて触れる身体が愛しくて、屹立してる南のソコを手でやんわり包み込む。 「んっ…」 嬉しそうに喉を鳴らして、手に押しつけてくるのがたまらなく可愛くて。 「ふは….それはえろすぎ」 「あっ、ん……ふ、…ン……」 手のひらで鈴口をぐりぐり刺激すると、一際甘い声を断続的に漏らす。 「ほんとここ好きだね、お前」 耳元で囁きながらぐっと1回強く刺激したら、好きって言葉が喘ぎ声に掻き消されたような甘い悲鳴をあげながら達した。 「ぁ…はあっ…」 酸素を体内に取り入れようと小さな口をぱくぱくさせ、胸も忙しなく上下に動く。 身体は汗ばんでいやらしさが増して、撫でまわしたいっていう欲求がふつふつ湧いてきた。 鎖骨の真ん中に人差し指をあてて、そのままゆっくりと下降させていく。 「はぅっ、」 たったこれだけでも過剰に反応してくれるから、犯しがいがある。 俺の手で乱れていく姿を見るのは全部飽きない。 南は肩で息をしながら俺の指をとって、唇に挟まれる。 「もう……ナカ、はやく、すって…」 がりっと歯を立てられ、ちゅうと少し血を持っていかれた。 「っ、」 ちくりとした痛みの後に、指先から広がっていく熱い波。 自然と呼吸が早まって、また頭がくらくらとしてきた。 「みな、み…!」 「はあ……やくもさん、おいしい…」 恍惚とした表情で指から垂れる血を見て、掬い取るように舐められる。 この血を吸われる感覚が、南の言葉を借りるとまさに「変になる」だと思う。 全身が熱くなって、南を求めてやまなくて、頭が白く霞んでいくような感じになって、理性とか思考が霧のように消えていく。 媚薬は使ったことも、もちろん使われたこともないけど……こんなに効果が出るなら今度南に使ってみようと、一欠片の残ってる理性を持った俺が呟いた。 「煽ったこと、後悔するなよっ…」 「するわけないじゃないですか……八雲さんになら、なにされても、いい」 かっと頭に血がのぼる感覚。 今すぐ目の前にいる南を、俺のでどろどろにさせたいっていう欲で頭が支配されるような。 落ち着けってどこかで声が聞こえたような気がした。 俺はそれに構わず、すでに下着の意味を成していない布に手をかけた。

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