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それでもずっと 17

南が俺の脚の間に身体を滑り込ませた瞬間、まさかという思いが俺にはあった。 そりゃいつかはしてほしいって思ってたけど、結局南に尽くすことが好きだからまた今度でいいか、が何回も繰り返された。 でも一番は、南に無理をさせたくなかったから。 南がフェラをするっていうのがわかった瞬間から、俺のはもう張りつめていて。 無理させたくなかったって言っておきながら、身体は正直だった。 そんな南は今、慣れない手つきでベルトを外して、下着から俺のを取り出して亀頭にちゅっと吸い付くよなキスをしている。 ヤバイ、これもたないかも。 「んっ……」 ちゅ、ちゅ、とくっついては離れて、小鳥みたいにキスをしてくる。 もどかしい気持ちと、倒錯的でずっと見ていたい気持ちがごちゃ混ぜだ。 「ん…ふふっ…八雲さん、すごい溢れてきてる」 「ちょっと……ヤバイから、そんなに可愛いこと言わないで」 「きもちいい?」 「ていうか、もうこの状況が」 「そっか、八雲さんヤバイんだ」 「復唱しなくていいから……」 主導権を握っているのが嬉しいのか、それとも俺が反応しているのが嬉しいのか、たぶん両方だと思うけど…南が嬉しそうに笑うから、つられて俺も嬉しくなる。 南のことになると本当にちょろい。自覚はある。 南は先っぽを咥えて、カリのところに唇を引っかけて吸い込む。 「んっ…」 無理、気持ちいい、なにこれ。 抑えきれずに湿っぽい声が出てきてしまう。 南のくぐもった声と、ぷちゅぷちゅと鳴る卑猥な音が耳から入って、脳裏で反響して。 視覚と聴覚に南から与えられる快楽が、もうすぐそこまできてる。 早漏だと思われたくなくて、達してしまいそうになるのを堪えた。 気持ちいいのに、すごく毒。 「んー…ふふ、八雲さんしょっぱい」 そんな俺の努力をぶち壊すかのように、一度口を離した南が舌を出して見せつけてくる。 小さな口は南の唾液と俺の先走りでぐっしょり濡れていて、透明の糸がぷつんと切れた。 「っ、お前…!」 可愛いのに官能的で、背筋がぶるっと震える。 もう本当にすぐそこまできていて、思わず歯を食いしばった。 根元から裏筋をを舐め、またぱくりと咥える。 ぷちゅぷちゅと一生懸命吸って、竿も一緒に扱きてきた。 「ん…はぁ…みなみ、もう大丈夫…」 「まら、いってない」 「出そうだから、大丈夫っ…」 「んー…」 もう出そうなのに、口から離してくれずに内心焦った。 初めてのフェラで口内に出すのは少し気が引ける。無理やり引き剥がすのにも抵抗があったから、もう出る直前で南の勃ちあがったそこを足で刺激した。 「んやっ!?」 「くっ、」 南が声を出した瞬間に自身を引き抜いたんだけど、ギリギリのところで間に合わなくて顔に俺の精液がかかった。 「もう!出してもらうつもりだったのに」 口元の精液を手で拭いながら南が口元を尖らせる。 目元や頰にも白濁の液がかかって、俺の愚息がまた反応しかける。 フェラは初めてやってもらうわけじゃないし、顔射も生や映像で何回か観たことあるけど…こんなの比べ物にならないぐらいえろい。 「ごめん、でも、顔射えろいな……」 「まあ…あの…八雲さんがいいなら、いいです」 「こっちおいで、顔拭いてあげる」 「あ、ちょっとまって…」 何をするのかと思えば、南は口元にかかった精液をぺろっと舌で舐めた。 もう、今日はどこまで俺のことを興奮させれば気が済むんだろう。 南の言うことや仕草、やること全部心臓を射抜いて、息をするのが苦しい。 「にがい」 「当たり前だろ…何か飲む?」 「でも、これが八雲さんの味なんですね」 珍しくにやりと笑った南を見た瞬間、胸の中で俺の何かが弾けた。 南の好きにさせてやろうと思ったけど、ここまで煽られて黙っていられるはずがない。 もう一度、足でぐりっと刺激をしてやれば、前かがみになって「ひゃん」と可愛い声で鳴く。 ああ、やっぱり俺はこっちのほうがいいかも。 「お前、明日立てなくても泣くなよ」

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