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真夜中ラヴァーズ 6
十二分に慣らした後孔に、これまた十二分に勃ちあがった自身を当てがったとき、吸い込んでくるかのようにヒクついて思わず舌舐めずりをした。
今までのどの女よりもやらしくうねって、本当にアナルなのかと疑ったほどだ。
一思いに突き上げたい欲望を抑えて、南の負担にならないようにゆっくり進めていくのは大変だった。
あと少しで全部挿入るというところで腰の動きを止めて、南が慣れてくるまで少し待つつもりだったのに。
「南っ、」
「んっ…?」
「ちょっと…腰動かさないで…我慢できなくなりそう」
「や、八雲さんが…動いてるのかと…」
「へえ、無意識」
「え、やだ…恥ずかしい…」
「なんで?俺は大歓迎だけど」
「八雲さんえろい…」
それはこっちのセリフだ、と思わず内心でつっこんでしまった。
普段の明るくて汚れを知らなそうな南からは、想像ができないえろさに眩暈がする。
こんなにえろくなるなら、さっさと抱いてやればよかったと思わなくもない。
今夜が本当に初めてになるのかと疑いたくなるけど、そう思ってしまうことが南に対して失礼だとすぐに反省した。
「痛くない?」
「あ、はい…思ったより」
「苦しい?」
「というより、なんか…八雲さんがいるんだなって」
今まで抱いたことのある女にも同じようなセリフを言われたことがあるのに、南にやられると全部愛しくて堪らなくなる。
「はあー…俺もう南には敵わないな」
「どうしたんですか急に?」
「南のことが好きで堪らないってこと」
「え!」
「あっ、ちょっと、バカ」
南は感情と身体が直結するらしい。
きゅうっと締め付けられ、俺自身全然動いてないのに絡みつくようにナカで伸縮を繰り返す。
正直、少しでも力を入れるのが遅かったら出ていたと思う。
動いてないのに達しそうになることは今までなく、南相手だとどうも格好がつかなくて情けない。
「急に締めるなって…」
「オレもちょっとヤバかったです…」
えへへ、と恥ずかしそうに笑う南は下半身にすこぶる悪い。
がっくりと項垂れそうになるのをなんとか堪えた自分を褒めたい。
南と一緒にいると初めて知る感情が多すぎて困惑して、自分は本当にあの本田八雲なのかと疑いたくなる。
たったひとりにこれだけ心を乱されても、不快に感じないから恋ってすごいとつくづく思う。
「ごめん、動いていい?」
「や、優しくしてください…」
震える手できゅっと手を握られて、また心臓が跳ねる。
どうやら、俺も南限定で感情と身体は直結しているらしい。
「あっ、」
「……」
「八雲さん、すごいですね」
「ほんと、お前相手だと調子狂う…」
「いろんな八雲さんを知れて嬉しい」
「堪らんなあ…」
南と出会い、こうして一緒にいられることが人生最大の幸せだ。
溺愛とは、まさに俺みたいなことを言うんだろう。南にお願いされたら断ることができないなと思う。
「痛かったらすぐ教えて」
「たぶん大丈夫です」
「たぶん大丈夫だと思うけど」
「んふふ…そういうところも好きです」
「お願いだからもう黙ってて……」
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