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放課後ユーフォリア 4

場内に照明がつき客がぞろぞろと退場していくなか、南は隣でぐったりしている。 本当に手しか触ってないのに感じることができるなんて…俺もよくここまで南を育てたなと感心。 いつまでもここにいるわけにはいかないから、南を支えながらとりあえず階段を下りる。 体を密着させながら南が隣で少し甘い声を漏らしたり、弱々しく俺の服を握ってきたり、えろさが半端ない。 できることなら今すぐ押し倒したい。 正直自分の家はおろか、近場のホテルでさえ遠く感じる。 劇場内を出ると、突き当たりにトイレがあるのが見えた。 一番奥にあるトイレだし、人気は少ないだろうと踏んで南と一緒の個室に入って鍵をしめた。 「ちょ、ちょっと待って八雲さん…」 今まで大人しくしてた南はさすがに察したのか、不安げに俺の名前を呼んでくる。 「南がえろいのが悪い」 反論される前に南の唇をキスで塞ぐ。 舌を絡めさせて呼吸がうまくできなくなってる南も好きだけど、唇を貪るように何度も角度を変えるキスが好きだ。 「ん…ちゅっ、ちゅ…ふぅ…」 南の柔らかくてかわいらしい唇を、蕩けさせるぐらいに食んで、吸って、貪って。 そうしてると、南のほうからも俺の唇を吸ったりしてくる。南の理性が少しずつ崩れてきてる証拠。 まだまだ拙いキスだけどそこがグっとくるし、なにより欲のまま俺を求めてくれるのが嬉しい。 ちゅっと唇を離すと、どちらのものかもわからない唾液がだらしなく垂れていた。 キスで相当疲れたのか、拭うことも飲み込むこともしない。 ペロッと口元から垂れてる唾液を掬う。 「んっ…八雲さん…」 「本当はちゃんと部屋でしてあげたいんだけど…俺のほうがもちそうになくて」 「オレ、も……今ほしい…」 「もうほんと、どこで覚えてくるんだよ」 「ちがっ…!ぜんぶ…ぜんぶ、八雲さんのせいだから」 「すげぇ殺し文句なんだけど…部屋じゃないのにこれ以上俺を煽らないで」 俺の恋人は世界で一番かわいい。 もう一度吸いとるようにキスをしながら南のカーディガンのボタンを片手で外して、ワイシャツの下から手を滑り込ませる。 わき腹や腹筋の筋を指で撫で上げるたびに、ピクピクと動いて反応した。 南の柔らかくも筋肉がついてる肌触りが気持ちいい。 ずっと触ってられる。 しばらく堪能してたら焦れったくなったのか、南が胸を擦り付けてきた。 うわ、これ絶対無意識。 こんなことされて何もしないほど、俺はできた人間なんかじゃなくて。 「ちゅ…んっ…はぁ、南、さわってほしいの?」 「わかっ、ない」 「さっきから俺に胸を擦り付けてるの、わかってないんだ?」 「んぅ、してない」 「ほんと可愛いな、お前」 「ひぁっ、」 南の唇を堪能したあとは、南の首元から鎖骨とキスをしながら下へ降りていく。 「ねえ、ここまだ触ってないのにこんなに勃ったの?」 ワイシャツの上からでもわかるぐらい、小さく主張している胸の突起を指で弾く。 南は高く甘い声で小さく漏らしながら、俺に胸をしがみつくように前屈みになった。 俺は便座に座ると、南を膝の上に向い合わせで座らせる。 「南、俺の髪引っ張ってもいいから」 「八雲さん…?」 意味がわからないというふうに俺を見てくる南に優しく微笑むと、ワイシャツの上から小さな突起を口に含んだ。

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