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体育祭とメガネ 3
八雲さんが、まだ完全には勃っていない自身を取り出す。
「八雲さん…キスそんなに気持ちよくなかった?」
「違うよ、すごい我慢してた。だって南まだ競技に出るだろ?」
「気遣ってくれるの嬉しいけど、我慢しないで…」
「我慢しなかったらお前歩けなくなるだろ」
「狼な八雲さんも好きだよ」
「お前なぁ…」
八雲さんが呆れたように言うけど、だって本当に八雲さんだったら何されてもいいし許しちゃう。
オレが何年八雲さんのことを好きなのかわかってるのかな。
あの助けてもらった日から、ずっと好きだ。八雲さんのことを考えなかった日なんてないのに。
「南がずっと俺に好意を持ってくれてたことはちゃんとわかってるから」
「……うん」
「確かに好きでいる期間は南のが長いけど、今は南より絶対好きだって思ってる」
「ふはっ…オレのほうが好きだし」
「うーん、ここは譲れないかな。南が好意を持ってくれて、俺がどれだけ救われて、今どれほど大事に思ってるか気づいてないだろ」
八雲さんが真剣な顔をしてオレを見つめてくる。
八雲さんがオレのことをどれだけ好きなのか、たしかに考えたことなかったかも…
オレが好きって言わないと、遠くに行っちゃうような感じがして。八雲さんも好きって言ってくれるけど、一方的な伝え方だったと思う。
「好きだよ、ちゃんと。南のこと」
「ん、」
「子犬みたいに懐いてくるところとか」
「っ、ふ…」
「恥ずかしくなるとすぐ赤くなるところとか」
「ぁ…」
八雲さんがオレのを撫でながら囁いてくる。
高すぎず低すぎず、聞いてて心地いい声で耳を溶かされ、下もゆるゆると扱かれて全身ビリビリしてきた。
「南好き…愛してるよ…伝わってる?」
「ひあっ、ぁ…つたわってる、からぁ…」
急に鈴口をいじられて思わず声が出た。ビリビリが一気に脳天を突き抜けた感覚。
八雲さんの甘い言葉と刺激を同時に受けて、オレの頭はもう回らなくなってきた。
「可愛い南…オレのもさわって?」
はふはふと息をしながら、言われた通り八雲さんのそれに手を伸ばす。
少し触ってたら、すぐに熱を持ち始めた。
オレの手で反応してくれるのがたまらなく嬉しくて、たまらなく好きで、手も溶けそうになる。
「やくもさん、熱い…んっ…」
「っ、ん…気持ちいいよ」
「オレ、好き…やくもさんの好きぃ…」
「はっ…お前ほんと、いい加減にしろよ…」
八雲さんのがドクンと反応するのがわかった。
更に熱を持ち始め、硬さも増す。
お互いに扱いていたけど、八雲さんが急ぐようにオレのと合わせて擦り始めた。
裏筋どうしが擦れ合って、もう意味わからないぐらい気持ちよくて頭が白くなって視界もチカチカし始める。
八雲さんの熱い手とソレに包まれて、本当に溶けそう。
怖いぐらい刺激が気持ちよくて、でも辛くて。
逃げるように腰を浮かせても、ドSスイッチが入ってる八雲さんが逃がすはずがない。
「や、ぁっ、やだぁ…あぁっ」
「だめ。逃がさないから、っ」
「はぁっ、んぁ、あっ、イくっ、イっちゃ…」
「んっ…可愛い南…イって?」
八雲さんが追いうちをかけるように攻め立ててきた。
オレは八雲さんの肩に頭を埋めて、快楽の波に耐えようとする。
「アッ――あぅ、っふ……はぁ……」
「はっ…はぁ、」
2人同時に果てて、お互いに肩で息をする。
オレはもう完全に全体重を八雲さんに預けてる。
自分で抜くときはこんなにぐったりしないし、こんなに気持ちよくもない。
八雲さんにしてもらってるってだけで、オレはこんなに変わるんだ。
八雲さんが好き。毎日思ってるけど、毎日改まってる。
八雲さんと余韻に浸りながら、2人しかいない教室に風が入ってくるのを感じた。
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