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体育祭とメガネ 7
「んっ…ぁ…」
静かな部屋に南の喘ぎ声と厭らしい水音が響く。
帰ってきた俺たちは南を風呂に行かせ、その間に夕飯の準備をして一緒に食べた。
食べ終わったあとに俺が風呂へ行き、上がってきて今に至る。
南が甲斐甲斐しくベッドの上で待つものだから、髪も乾かさずに押し倒した。
後ろから南の後孔を突き、支えながら乳首と陰茎も弄る。
体育祭での疲れが溜まってるせいか、声はいつもより抑えめで呼吸が荒い。
今日はゆっくり、だけどいつもより前立腺を強く押し潰して擦り付けるように腰を動かす。
「あっ、はあっ、んっ、んっ、ひっ…」
「南、辛かったら言って」
「かひゅ…ふぅっ…へー、き…っ!」
南が健気で可愛くて、思わずいじめたくなってしまうのを堪える。今日はするつもりなくて、本当はゆっくり体を休めてほしかったから。
その代わり、南の汗ばんだ背中に唇を這わせてガリっと歯形を残す。
「ああっ!?」
南が喉を仰け反らせて、吐精する。
「痛くて気持ちよくて、イっちゃった?」
「あっ、あ、ちがっ…」
「えろ…どんどん南中毒になる」
耳や首の後ろ、背中を吸いながら赤い跡を散らしていく。
ちゅ、ちゅ、と唇を付けるたびに腰がビクビクと動いて嬉しそうに反応する。
しばらくそうしてると、南がシーツに頭を付けた状態でこっちを向いてきた。
「やく、さぁっ…」
「なに?どうしたの?」
「こっち…まえ、からぁ、んっ…まえぇ…!」
泣きながら懇願する南に、目の前が一瞬真っ白になった。
なんだこの可愛い生き物…底なしすぎ…。
南のことを半回転させて、対面座位で再び穿つ。
「はぁっ、あん…まって、だめっ…くふっ…」
「ん、気持ちいい、南のナカ…熱い」
「めがっ、めがねぇ、んあ…こっちぃ!」
「ふは、俺のメガネ見たいの?いいよ、いっぱい見て」
「ん、ふっ、すき、めがね、はぅっ、」
よっぽど俺のメガネ姿が気に入ったみたい。今日ずっとメガネ好きって子どものように言ってくる。
こんなに南が気に入るなら、もう少し早く作ればよかったかな。
でも、メガネばっかりで少し癪。
今日はあまりスイッチを入れないようにしてたのに…南がいると呆気なく押される。
「メガネのことそんなに見たいんだ…?」
「みた、い…あっ…」
「余裕あるね南…見れないぐらい、滅茶苦茶にしてあげる」
「ああっ!?あっ、あんっ、まっ…はあっ、あっ――!」
けっきょくスイッチの入ってしまった俺は、いつもと変わらず南のことを抱き潰し続け、気づけば朝になっていた。
体育祭での疲れがあるにも関わらず、朝まで情事に耽ることができるんだから南の体力に感心する。
情事が終わったあと、南はすぐに意識を失った。
後処理をしたあと蒸しタオルで南の身体を拭き、今は泥のように眠っている。
そういえば、借り物競争のお題なんだったんだろう…。
南が起きたら聞いてみよう。
「……ん……やぅ、さん……」
むにゃむにゃと寝言で俺の名前を呼んでくる南に、思わず笑みが零れる。
幸せそうに眠る額にキスを落とし、俺も瞳を閉じた。
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