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スウィーティー・バースデー 3
「ご馳走様でした!」
「はいご馳走様」
あれだけあって夕食も、八雲さんの作る料理がどれも美味しくてペロリと平らげた。
思春期の食欲ってすごい。
チャーハンにラザニアとグラタンという炭水化物3コンボを食べてしまった。我ながらよく食べた。
食器を下げて、洗う係と流して拭く係と分担して作業をする。
こういう家事を2人でするのに、なんとも言えない幸せを感じる…夫婦みたいな。
オレが持ってきたケーキは今お腹いっぱいだし、先にお風呂を済ませようということになってまだ冷蔵庫の中。
先にお風呂を貰い、シャワーを浴びてお湯につかる。
顔を半分沈めて、お湯をぶくぶくさせる。
付き合ってから初めての誕生日…緊張しすぎて、ドキドキを超えてもはやいつも通りすぎた…。
本当はもっとこう、奉仕するってわけじゃないけどいろいろしてあげたかったこととか、言いたかったことがあったはずなのに。
しかもこの後訪れるであろう甘い甘い時間のことを考えたら、身体が疼いてしまって仕方ない。
八雲さんがあんなにえろく言うのが悪いんだ。
おもてなしって何をするかわかんないけど、絶対えろい。
そして、それにちょっと期待しちゃってる自分が恥ずかしい。
ヤバイ…ちょっと勃ってきたかも…。
ち、乳首もお尻もなんだかジンジンする。
下半身の熱を抑えようと他のことを考えても、やっぱり一度意識しちゃってるから気を散らせなくて。
このままお風呂からあがって八雲さんに見られたくないし、かと言ってここで抜いてお風呂長いなって思われたくないし…。
悩んでも治まるわけじゃないし、さっさと抜いて上がろう。
浴槽から立ち上がって椅子に腰かけると、恐る恐る反応し始めている自身に手を伸ばす。
「んっ」
ヤバ…触っただけなのに声出ちゃった…。
柔らかく握り込んで、ゆっくりと上下に扱き始める。
最近はずっと八雲さんとえっちしてたから、自分で抜くのは久しぶりな気がする。
オナニーってこんなに気持ちよかったっけ。
「っ、ふぅっ…あっ…」
八雲さんにバレないようにするのがスリルあって、快感が増してるのがわかる。
声が漏れないように口元を押さえていた手を離し、ゆっくりと胸元に持っていく。
「ん、あっ!」
軽く弾いただけで、けっこう高い声を出してしまった。
でも気持ちよくて、スリルもあって全身がゾクゾクしてやめられない。
こんなことしちゃダメっていう自分と、気持ちいからもっとしたいっていう自分が葛藤してて。
でも刺激は絶え間なく続いているから、思考回路が少しずつ壊れていく。
手の動きを早めればオレがさっきまで何を考えていたのかわからなくなって、理性を結び付けていた紐が切れた。
「あ、あっん、だめっ…んぅ…」
射精感が高まって、足がガクガクと震え始める。
手も震えて、胸をいじる指が思う通りに動かなくなってきた。それがまた刺激になって、だらしなく開いている口から飲み込めなくなった唾液が溢れ出す。
「はっ、あっ、イっちゃ…やくもさ…で、るぅ…でるっ…」
こんなところ八雲さんに見られたら、オレ死ぬ。
想像したら何故か愚息がドクンと脈打って、熱くなって、気がついたら射精していた。
がくんと身体が沈む感じがして、その時に手に力がこもって乳首を強く抓ってしまった。
「ひあっ!?」
思いのよらない突然の刺激に、まだ射精が続くなかイってしまう。
イきながらイっちゃって、もう訳わかんない。
すごい気持ちいい。
射精が止まっても全身の痙攣は治まらず、むしろ後ろの奥の熱が増してきている。
あ、オレこれヤバイ…すごくえろくなっちゃった…。
これが全部八雲さんが仕込んだものだと思ったら、なんだか愛しくてキュウって後ろが締まるのがわかった。
「うしろ…ん、ちょっとだけ…」
浴槽に項垂れて息を整えながら、震える手をゆっくりと後ろに回した。
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