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スウィーティー・バースデー 9

八雲さんがすごいえろい手つきで、キスをしながらオレの服の下に手を這わせてくる。 オレはもうキスに応えるのに必死で、八雲さんのされるがまま。 キスしながら器用だなーって、まだ理性のある頭で思った。 唇から離れ、ソファベッドに寄りかかるように押し倒される。 服の裾を捲り、脇腹や腹筋にキスを落としてきた。 それと同時に八雲さんの手は服を脱がそうとしていて、キスも服も少しずつ上がる。 「すごいビクビクしてる…」 「ぁ…はぁ…っ…」 背筋がゾワゾワして、もどかしい刺激に腰が動く。 もっと、ちゃんと触ってほしい…感じるところ…。 「南の素直なおねだり嫌いじゃないよ」 いつもオレが欲しそうにすると、八雲さんはそれに応えてくれる。 さっきからジンジン熱を持って触ってと言わんばかりに主張してた乳首に、八雲さんの手が伸びてきた。 期待しちゃって、つい胸を突き出してしまう。 「可愛い…でも今度は我慢も覚えないとね」 「あっ、ん!」 きゅっと摘ままれて、電流が頭から爪先まで一気に流れたみたい。 視界も一瞬白くなって、頭がふわふわする。 「今日はトんじゃダメだから」 また八雲さんはとんでなく酷なことを言ってくる。 なのに、やっぱりオレはそんな言葉でも嬉しくなっちゃって、触られてないのに後ろが締まる。 そんなオレを見透かしたように、八雲さんが妖艶に笑った。 「そろそろ食べ頃かな」 「ひゃん!?」 「ん…冷たい?」 「な、あっ、わかん、な…!」 八雲さんがいきなりオレにクリームを塗り始めてきて、冷たいような気持ち悪いような、よくわからない感触に全身がぞわぞわする。 胸と鎖骨にクリームを塗った八雲さんは、自分の手に残ったクリームを舐めとった。 上から見下されるような、余裕たっぷりの笑顔がかっこよくて。 意地悪なことをしてるのに、八雲さんならなんでもいちいちキマってて、その度に胸がキュンってして。 今とてつもなくだらしないであろう顔を上げて、八雲さんに見惚れる。 そしたら、八雲さんが何かはっとしたような表情をして、顔を少し赤らめた。 「う、わ…これ思ったより…」 「やくもさん…?」 「ほんと、よくここまでえろく育ったな」 「んんっ!?あっ、まって、」 八雲さんがクリームをぺろりと舐めあげる。 子どもみたいに食いついてくる八雲さんがなんだか可愛くて、でも確実に弱いところを狙ってくるから、ギャップが物凄い。 こんなに舌でいじられることはないから、慣れない刺激に早くも思考回路がぶっ壊れそう…。 「ん…甘くて美味しいよ南…」 「しゃべ、だめっ、しゃべっちゃぁ…」 しゃべる度に八雲さんの歯が当たっては、腰が跳ねる。 クリームのせいで、いつもよりぴちゃぴちゃとやらしい音がハッキリしてて大きい。 なんかすごくイケナイことをしてる気持ちになってきて、耳からも八雲さんに犯されていく。 「南に付けたクリームならいくらでも食べられそう」 「そんな、あじっ…かわんない、からぁ…」 「変わるし、それよりも南が可愛すぎて」 「んあっ!?ぁ、も…だめっ、んっ…」 「南イって…俺に全部見せて?」 言い方や声音は優しいのに、内容がどうしようもないドSで甘く痺れちゃう。 思考回路がぶっ壊れる前のなけなしの理性で、もう後戻りできないセリフをオレは言う。 「見せる、からぁ…!ぜんぶ、やくもさんにあげるっ…」 「南それ最高のプレゼント」 夜は、まだ始まったばかりだ。

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