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夏祭りに影とりんご飴 11
南を連れて行った場所は、またさっきの神社だった。
裏側にまわって、ゆっくりと地面に下ろす。
「南っ…」
「ふぁっ、」
まさに欲望のまんまっていう勢いで、南の唇に貪りつく。
南はどこか焦ったような感じで、ふだんは受け身なのに珍しく噛みついてきた。
「や…くも、さぁっ…」
いつも以上に俺を求めてくる南は、明らかに尋常じゃない。
むしろ俺が若干圧されてるような気さえする。
俺も南を安心させようと、噛みついてくるキスを受け止めて。
静かな境内に有り得ないほど、やらしい水音が響き渡る。
お互い何も考えないで、ただひたすら貪り合った。
南は呼吸の仕方がわからなくなって息ができず、苦しそうに胸を押してきたから唇を離す。
「はあっ、はあっ、」
「はっ…南…」
2人とも肩で息をして、呼吸を整える。
俺がいないあいだ、何があったのか。
いつもより火照ってるその身体はどうしたのか。
誰に何をされたのか。
聞きたいことはたくさんある。
でも、南の呼吸が整うまで待った。
「……何された?」
言われなくても、なんとなく想像がつく。
助けに行ったとき、乱れのなかった浴衣が肌蹴てて。
身体は赤みを帯びて、火照りもあった。
極めつけは、ひくひくと反応していた陰茎。
正直、こんなに乱れた南を誰かに見られたのかと思ったら怒りに震えた。
手当たり次第に暴力的な行動に出そうになったのを、右京さんが静かに止めてくれて。
なんとかここまで運んで来れた。
南が身体をビクつかせて縋るように俺にしがみついてくる様は、発情したメス猫みたいだ。
「ふっ、ん…や、ぁ…」
さっきから脈打ってる自身が苦しいのか、しゃべろうとしてるのに零れてくるのは辛そうな甘い声だけ。
早く出してしまいたいらしく、俺の腰に熱を持ったそれをぐりぐり押しつけては擦る。
「はぁ…ぁ…だし、た…んっ」
そこに理性なんかなくて、ただただ苦しくてイきたそうにしている南を見たら、俺も自制なんかしてる場合じゃなくなって。
「ん、あっ!」
「浴衣こんなに濡らして…えろ…」
撫でるように指を滑らせれば、そこはもうすでにぐっしょり濡れていた。
膝をがくがく揺らしていた南はついに力が抜けて、俺にしがみつくことさえままならない。
腰をしっかり抱いてやり、親指で鈴口を狙ってぐりっと押し込む。
「っ!?あ、だめぇ…んっ…とまん、なぁ!」
たったこれだけの刺激で南は果てて、今まで溜め込んでいた欲を長く長く吐き出す。
「やぁ、やだっ…やだぁ!あっ…んんっ…」
「なにそれ…可愛すぎ…」
止まらない射精にだだっ子のようにイヤだと首を振って。
俺は手を下着の中に入れ、休ませることなく扱き続けた。
「はっ…あぁ、んっ…やだぁ…ひ、ぁ」
「はぁ…南可愛い…全部出しな?」
「むりぃっ…も、きもち…よすぎてぇ…ふぅっ…へんっ…」
緩急つけたりたまに鈴口をいじってやったりしていたら、南の反応が少し変わってきた。
「で、る…でちゃ…やだっ…ほんと、ぁ、だめ…」
「出せるもの全部出して…えろい南、俺に見せて」
扱いていた手を一気に早めれば、南は一際甘く高く啼き始めて。
喘ぐことしかできなくなり、目から大粒の涙を流し始めた直後。
「はっ、あ―――っ!」
身体をぶるりと震わせて、尿道から透明なさらさらした液体が吹き出した。
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