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夏を溶かす +

▽おまけ 「あっ―――つ!」 「もうむり…八雲さん…サウナ状態でも…絶倫…」 事後。 事後ってたしかに便利な言葉だ。 もう終わりましたよっていうのがすぐに伝わる。 エアコンがきかない蒸し暑い部屋のなか、南のえろい誘惑に負けて3時間半後。 お互い汗びっしょりかいて、あまりの暑さにへばっていた。 南に至っては事後のえろい息切れではなく、全力疾走しましたってあとのマジの息切れをしてる。 「ヤバイ、汗ヤバイもう滝」 「八雲さん頑張りすぎ…」 「汗のせいかわからないけど南がいつもより3割増しでえろく見えた…」 「真顔で何言ってるんですか!」 さっきまでの情事を思い出してみる。 暑さでいつもより苦しそうな表情とか、大量の汗と体液が混ざっていつもより濡れた身体とか。 絶対にいつもよりえろかった。 暑さが苦手でもこれは張り切るしかない。 「な、なんですか…」 まだ後処理をしていない南の身体を見る。 「えろすぎ」 「そんなガン見しないでください!」 「正直まだヤれる」 「茹でダコみたいに顔真っ赤で何言ってるんですか!熱中症になりますよ!?」 「え?タコ?どこに?」 「オレの言ってること理解できてないじゃないですか!」 「うん、好きだよ南」 「ダメだもう目の焦点も合ってない…」 情けないことに、この後の記憶がなく。 気がついたら身体もベッドもキレイになってて、隣で暑苦しそうに眠る南を見て猛省するのであった。

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