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3夜
どうすればお嫁さんになれるの?
その日、ヒカルは白猫を膝に乗せて隣に座っているカミニシと綾取 りをしながら尋ねました。
ヒカルはいつの間にか中学生くらいになっていました。
ずっとカミニシと一緒にいるような気がするのに前に会ったのはもっと小さい頃のような気もします。
何も
ただ、私を心から愛してくれればなれますよ
ところでヒカルはいつ、私のお嫁さんになってくれるのかな?
赤い糸を小指にかけてヒカルの手から糸を取りながらカミニシが尋ねます。
まだだよ、まだ僕子供だもの
まだだめですか・・
カミニシがとても残念そうな顔をするので、ヒカルは少し気の毒になりました。
カミニシさんはそんなに僕をお嫁さんにしたいの?
ええ、もちろん
カミニシは頷いてヒカルの頬に鼻を押し付けました。
カミニシの前髪が顔に当たって顔がコショコショとこそばゆくなります。
でも、やっぱり僕はお嫁さんになれないと思う
どうして?
カミニシはひどく驚いた顔をしました。
え?だってさ、僕、男の子だもの
いいんです
カミニシの言い方がおかしくてヒカルはまた、うふふと笑いました。
よくないよ
どうしてよくないのです?
ええ?
だって、僕のおっぱい、大きくならないもの
男の人は大きなおっぱいが好きなんでしょう?
そんなことはありません
私はヒカルのような小さくて可愛いおっぱいが好きですよ
うーん、だけど僕にはおちんちんがついているよ
私にもついていますよ
そうだけど、そんなの変だよ
どうして変なのです?
ヒカルはおちんちんんがついている私は気持ちが悪くて嫌いですか?
嫌いなわけないよ
気持ちが悪いだなんて、どうしてそんな意地悪言うの
ヒカルはびっくりして泣いてしまいました。
ああ、泣かないでヒカル
さあ、こちらへいらっしゃい
少し君を抱きしめてあげましょう
白猫がゆったりとヒカルの膝から降りていき、カミニシはヒカルを膝の上に後ろ向きに座らせました。
後ろから体を包むように腕を回し、糸を張った手を前に出します。
カミニシの体は大きくて温かく、ヒカルの心臓はドキドキとしてきて、なんだかフワフワとした気持ちになりました。
ヒカルはカミニシの胸に自分の体を預けて糸を取ります。
意地悪を言うつもりはなかったのです
私を許してくれますか?
僕こそごめんなさい
カミニシさんは変じゃないし、カミニシさんのこと大好きだよ
ヒカルは本当にいい子だね
どうです?
気分は良くなりましたか?
うん、すごく気持ちがいい
もう少ししたら、きっとお嫁に来て下さい
うん、僕でいいならきっとカミニシさんのお嫁さんになるよ
カミニシは嬉しそうに笑いながらヒカルの耳輪 に唇を押し付け優しく食んでくれました。
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