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5夜
次に目が覚めた時、ヒカルは本を読んでいるカミニシの膝に頭を乗せていました。
カミニシはまた艶々の長い黒髪に戻っています。
ヒカルは逞しい手を伸ばすと、長い指でその艶々の髪に触れました。
今日は黒髪だ
ええ、最初に会った時と同じ
どの髪も好きだけど、僕、この髪が一番好きだ
あなたに会った時、一目で好きになったことを思い出した
そうですか
ではこの髪のままでいることにしましょう
カミニシは嬉しそうに笑います。
ああ、君は本当に美しい青年だ
ヒカルはすっかり見目麗 しい青年になっていました。
カミニシさん、少し散歩に行かない?
もちろん、行きましょう
歩きながら二人は手を繋ぎました。
指を絡ませ、見つめ合い、微笑み合っては何度も立ち止って口づけ合います。
ヒカル、ほら見てご覧なさい
トンボが番 っていますよ
本当だ
まるでハートの形みたいだ
美しいね
ヒカルは自分より背の低くなったカミニシを後ろから抱きしめると二人でトンボが番ったまま飛ぶ様を眺めました。
トンボの番う姿は生命の再生を意味するそうですよ
そうなの?
今日はカミニシさんと愛し合いたいな
あんな風に番いたい
嬉しい、君からそう言ってくれるなんて
二人はベッドの上で裸になって向き合います。
さあ、こちらへいらっしゃい
今日は君の体の全てを吸ってあげましょう
カミニシはそう言うと、ヒカルを抱きしめベッドに寝かせてくれました。
僕を愛して、カミニシさん
愛していますよ、ヒカル
優しい口づけはやがて激しくお互いの舌を求め合い、唾液を吸い尽くします。
ここを吸って欲しいですか?
カミニシは乳首を親指と人差し指で挟むとスリスリと擦 りました。
ああ、吸って、お願い
いいですよ
さあ、君の手を貸してご覧なさい
カミニシはヒカルの手を取り、下へと誘います。
ここを一緒に握って、擦って下さい
同じくらいの大きさになっている二つのペニスをヒカルは一緒に握ります。
ああっ、なんて気持ちがいいんだ
ヒカル、ヒカル、さあ、強く擦って
カミニシの唇が乳首を挟み舌先がコリコリと刺激します。
舌はねっとりと乳首を包み込み、指先は反対側をクニクニと捻 り、まるで弄 んでいるようです。
唾液にまみれチュウと音を立てて吸われると、ヒカルはついに声を上げました。
んっ、だめだ
そんなに吸ったらすぐにイってしまうよ
いいんです
ああっ
さあ、君の私への愛の証しを見せて下さい
ヒカルは我慢できずに、精液を迸 らせてしまいます。
ああ、君はなんて素晴らしいんだ
こんなにもたくさんの濃い愛の証しを見せてくれるなんて
ヒカルはハァハァと喉を鳴らして息を吸い込みました。
カミニシさん
今日はペニスも、お尻の穴も吸ってあげましょう
そしてその後、私たちは本当に心も体も繋がるんです
そんなところも吸うの?
ヒカルはぼんやりとしたまま尋ねた。
ヒカル、僕の可愛いお嫁さん
全てを吸ってあげるよ
カミニシはそう言うと、柔らかくなって精液で濡れたヒカルのペニスを口に含みました。
あ、あ、ダメだよ
ヒカルは慌てて腰を引きました。
でもカミニシはそれを許しません。
太ももに回した手で押さえつけられ、根元まですっぽりと咥 えられてしまいました。
舌が全てを包み、先ほど精液で汚してしまった部分をすっかり綺麗に嘗 めとってしまう頃にはまた大きく固くなっていました。
偉いね、ヒカル
また大きくしたね
あ、ああー
そのままカミニシは後ろの穴にまで舌を伸ばします。
舌で撫でられ吸われ、舌先で穴をこじ開けられます。
ヒカル?
気持ちがいいだろう?
カミニシはそう言うと、今度は湿った指を差し込みました。
やめてっ、カミニシさん
ヒカルはイヤイヤをするように首を振りますが、カミニシは構わず指で中をかきまわしていきます。
ああー
ヒカルは目の前がチカチカとして訳が分からなくなってしまいました。
ああ、なんて可愛い
腰が揺れて、中は指に吸い付いているよ
やだ、やだ
口とは裏腹に、ヒカルの腰はもっと奥まで探って欲しそうに浮いてしまいます。
カミニシさんっ、ダメだよ、変になる
いいんです
変じゃありませんよ
どうしたいですか?
言ってごらんなさい
ああっ、奥がっキュウとする
奥を触ってっ
ちゃんと言えて、いい子だね
さあ、繋がるよ
私のペニスでヒカルの奥を触ってあげようね
そういうとカミニシはヒカルの中に固くなったペニスを押し込みました。
んんー、カミニシさんっ
苦しいっ
ああ、もう少し我慢して
ゆっくり入っているからね
ヒカルの中はすごく気持ちがいい
カミニシはうっとりとそう言いながら押し入ってきます。
さあ、奥に届いた
ほら、ここだろう?
うう、そうだよ、そこだよ
ヒカルは今まで触れられたことのない最奥を突かれて悶 え打ち震えます。
ああ、わかるよ、ここだね
すごく気持ちが良さそうだ
ああっ、いいっ
すごくっ
ヒカル、私の愛しい人
君が全身で教えてくれるのがよくわかるよ
どんなに君が私を愛しているか
熱く締まって絡みついてくる
カミニシは激しく腰を打ち付けました。
もうダメだよ、カミニシさん
僕、また、イってしまう
いいんです
何度でも見せて下さい
私ももう出そうだ
カミニシも息を荒げています。
さあ、受け取って
私の君への愛を注ぐよ
君の一番奥に
そういうと、ああ、と息を漏らし、カミニシは熱い精液をヒカリの中にドクドクと注ぎ込みました。
私たちはついに番 になりましたね
愛しているよ、私のヒカル
カミニシさん、もっと僕を愛して
そう言いながらヒカルは涙を流しました。
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