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第2話
「ここが俺たちの寝室だ」
「何で寝室!?」
さすがお城の主の寝室、広い、凄い、綺麗、センス良い、語彙力足りない。
でもベッドがデカ過ぎて無性に恐い。
しかも俺たちの、とか言った?
ベッド1つしかないんだけど?
「ぁの、はなし、きいて」
「ん?」
俺を抱いたままベッドに腰掛けるのやめろ。
あっちにソファあるじゃん、座るならソファがいいと思うよ。
「あの、だから、えっと・・・ま、魔王様なら、元の・・・」
「ゼロだ」
本題に入る前に、呼び方を訂正された。
アブソルート、ゼロって名乗ってたっけ。
「ぜ、ゼロ様なら・・・」
「ゼロでいい」
「・・・ゼロ、元の世界に帰る方法って知ってますか!?」
やっと本題に入れると思ったら、俺の言葉にゼロは驚愕し、すぐに怒りを表した。
え、何で、怒るの・・・?
「元の世界になんて帰さない。お前は俺のモノだ」
「うわっ!?」
さっきまで優しかったのに、急に乱暴にベッドへ押し倒された。
抵抗する間もなく、着ていたパーカーもジーンズも下着までも、紙みたいにビリビリと引き裂かれてしまう。
「・・・ひっ!ぇ、ちょ、と、ま・・・や、やめ・・・」
恐い、服がだめに、なんで、恐い、力強い、恐い・・・!
「セナ、これからお前を俺のメスにする」
なに、いってんの?
おれ、おとこなのに?
めすにするって、どうやって?
いれるとこなんて、ないのに?
「や、やだ、むり、俺は男で、メスじゃな・・・」
身体が震えて、逃げるどころかろくに抵抗も出来ない。
ゼロが俺の目の前に右手を出すと、掌の上に小さな魔法陣が浮かび上がった。
その魔法陣から、とろみのある水の様な液体がたらたらと流れて、ゼロの手を濡らしていくのを見せつけられる。
恋愛経験がなくてもそれくらいの知識はある。
それ、所謂ローションってやつじゃないのか?
俺には使い道のない代物なのでは・・・。
「・・・ひぃっ!?なっ、にすんの!?」
ぬるぬるになったゼロの指が、俺の尻の割れ目を這った。
だから、入れるとこなんてないんだって・・・。
「ぅ、あっ!やだっ、やめ・・・んうぅっ」
うそ、そこって、おしりのあな・・・。
入れるとこじゃない、出すとこなのに・・・。
「ひ・・・ゃめて、ぬい、てぇ・・・っ」
「傷を付けるつもりはない。ゆっくり慣らしてやる」
「やあぁっ、こ、こわぃ、ゆび、やだ・・・ぁっ、ふぅゔーっ」
抵抗なく、ゆっくりと、ゼロの長い指が挿入されていく。
ゼロは身体が大きいから手もデカく、指も長くて太いから異物感が凄い。
「セナ、唇を噛むな。口を開けて、舌を出せ」
「ぐぅぅ・・・、ゃ、やあ・・・んぁ、むぅっ、んう、ぅ・・・っ」
ぜったい口開けない、と下唇を噛んでたのに、ゼロが左手で俺の口をこじ開け舌を捩じ込んできた。
指がぬくぬくと挿抜され、ナカを触られる恐怖に震えながら、貪る様なキスに翻弄される。
息できない・・・。
「んん・・・ふぁ・・・んく・・・っ、んゃっ、・・・やぁっ」
指増やした!?
無理むりムリ!
「はぁっ、やら、ゆび、やぁっ」
「痛くはないだろ。ほら、3本目だ」
「やあぁっ!」
指バラバラに動かすのやめて!
ずぽずぽやめて!
ナカ撫でるのやめて!
パニックになって気付くの遅れたけど、乳首まで舐められてるし。
吸ったり噛んだり、左手で摘んだりして弄られ続けて、知らない感覚が這い上がってくる。
「ひ、ぁ・・・やあっ!?ゃ、だ、そこ、や・・・ぁあっ!」
ゼロの指が狙った様に同じトコロを押し潰す。
やだやだやだ、やばい、それやばい、変になる・・・っ!
「ぁっ、やっ、ゃだぁ・・・あんっ、ひぃ・・・っ」
嘘だ、触ってないのに、俺のちんこどろどろになってる。
このままじゃ、イく。
尻の穴に指突っ込まれて、乳首しゃぶられて、イくなんて嫌だ。
「んぁっ、やぁっ、だ、めぇ・・・っ、ぃ、きた、くな・・・っ」
もう限界・・・って思った時、ずるりとゼロの指が抜かれた。
はー、はー、と息を整えながら、寸止めされてガクガク震えてしまう。
「セナ、見てろ、お前が俺のメスになるところを」
俺の両膝裏を掴み、ぐっと押し広げるゼロ。
銀色の瞳が油を引いたみたいにギラついてる。
「・・・ぅ、あ、やだ、ぃ、いれないで、それむり、やめ・・・ゃ・・・」
指で慣らされた俺の孔 に、ゼロのデカくてカタくて凶器じみたちんこが押し当てられる。
これ入れられたら、お尻壊れるだろ、ぜったい。
やめろ、入ってくるな、嫌だ、見たくないのに、恐くて、目が離せない・・・!
「ひ・・・ぃ・・・、ぅう、ゃだ、ぁ・・・ひぁああっ!」
ずぶん。
内壁を擦り上げ、熱くて硬いモノが、奥まで入ってくる。
さっきのやばいトコロも擦られたせいで、ちんこ突っ込まれて俺はイった。
最悪だ。
男に犯されてイくとか、俺ほんとにメスにされたのか・・・。
「ぅ、ぁ・・・ぁ・・・っ、・・・くぅ・・・っ」
「セナ、覚えろ。俺に犯される快感を」
嫌だ、忘れたい。
これは夢だ、きっと夢なんだ。
全てがリアルに感じられるけど、絶対夢であってくれないと困る・・・っ!
「動くぞ」
「やっ、だめっ・・・あぅ・・・う、ひ・・・ぃんっ」
ずるる、と引き抜かれると背筋に電流が流れたみたいに身体ががくがくする。
やっと抜いてくれると思った途端、ばぢゅっと奥まで突き入れられ息が止まって、無意識にかぱっと口が開く。
「か、はっ、あうっ・・・ぁ、あっ・・・ひぐっ、・・・ぁあっ」
容赦ない挿抜に、聞きたくもないいやらしい水音が耳を苛 む。
自分の喉からも、情けない悲鳴の様な声が漏れ続け、強く腰を打ち付けられる度、イってないのにイった様な、痺れる様な感覚に襲われた。
「ぁっ、あっ、やぁ・・・んっ、も、やら・・・ぁっ」
「感じ過ぎて辛いか、セナ。もう少し頑張れ、一番奥に種付けしてやる」
たねつけ・・・って、うそだろ・・・。
そんな事しても俺は男だから妊娠なんてしないのに。
でも、もし、この世界の常識が俺にも当てはめられたとしたら・・・?
俺が、ゼロの、メスに、なってるとしたら・・・?
「やっ、ぁっ、やめてっ、だ・・・めぇっ」
「セナ、お前は俺のモノだ。何処へも行かせない・・・っ!」
「ひっ、ぁ・・・ぁああ───っ!」
奥が、熱い。
そのまま俺は、気を失った。
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