「じゅ」 　じゅ、じゅ、と唾液の交じった淫らな音に由羽の身体は反応してしまう。希逢の膝の上に座っているのもやっとだ。小刻みに震える足が恥ずかしい。希逢は首の角度を変えながら由羽の胸に吸い付いてくる。 　なんだろ。これ希逢くんが赤ちゃんみたいでかわいい。母性本能っていうのかな。 　由羽は思わず希逢の頭をなでなでと触る。1秒、希逢の動きが静止したが今度は舌で乳頭を弄ってくる。厚みのある熱い舌に舐められ由羽の身体の力が抜けそうになる。そして、そんな由羽の背中を支えてくれる希逢の優しさに溺れてしまいそうになる。 　ちゅぱ、という音を立てて希逢が口を離す。すん、と部屋の冷気が乳頭に触れて身震いしてしまう。 「こっちも触ってほしそう」 「あぅ」 　ズボンの上から足の間にあるものを揉まれる。もみもみと何度か動かされ、反射的に足を閉じようとしてしまう。それを希逢に押さえつけられ、由羽は身体を反転させられる。希逢に後ろから抱きしめてもらう姿勢で膝の上に乗る。ベルトを抜かれ、ズボンも脱がされる。由羽の心臓はドクドクとリズムを刻む。 「やば。下着にシミできてる」 「っ」 「うわ、我慢汁ねとねと。先っぽびしょびしょじゃん」 　希逢が由羽の下着の中に手を入れる。そしてそのまま下着を下ろした。 「えっろ。かわいい顔してバキバキじゃん。しかも形キレー。思ったよりデカいな」 「恥ずかしい、よ」 「なんで？　たくさんおな電した仲でしょ。今更恥ずかしがる必要ある？」 「リアルで見られるのはすごく恥ずかしいというか……」 「そ。ならもっと恥ずかしいことしてあげる」 　希逢が人差し指と中指で輪っかをつくり、それを由羽の屹立に添わせる。先端から溢れている我慢汁を使ってちゅこちゅこと音を響かせて手を動かす。推しの手淫に由羽の身体は歓喜してしまう。 「すごい脈打ってる。亀頭ぱんぱんじゃん。辛いね。早く楽にさせてやるからな」 　希逢の囁きも相まって由羽の身体はぴくんぴくんと跳ねてしまう。それを後ろからがっつりホールドされているから、逃げ場がない。 「そんな激しくされたら、やばいっ、から」 「へえ。じゃあもっとしてやる」 「んんっ」 「いいよ。イきそう？　イっていいよ。俺の手の中に出して？」 　由羽の身体の熱が一気に下半身に集まる。かくかくと小刻みに足が震え、腰がへこへこと前後に揺れてしまう。 「だめっ、イくっ、イっちゃう」 「|Cum《イけよ》」 「あっ、ゔ、ん……はぁ」 　突然の容赦ない希逢のCommandに身体は従う。びゅく、びゅくと白蜜が噴き上がる。それは希逢の手のひらをしとどに濡らした。残液まで振り絞るそれに合わせて、由羽の腰がかくかくと揺れる。 「白いのいっぱい出たな。えらいえらい」 　ぺろ、とその指先に出したものを希逢が舐めてしまった。 「あま」 　由羽はその光景に両手で自身の顔を隠す。