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第56話 R18

「ふゎあ」 「ダーメ。まだイかせない」  希逢が足先で由羽の屹立に添わせていた手を払いのける。ぴくぴく脈打つ由羽のものをじっくりと眺めていれば、たらり、と先端から溢れた我慢汁がカーペットにしみをつくる。 「俺のことイかせられたら、由羽のことイかせてやる」  挑発的な笑みを浮かべる希逢を見て、由羽の対抗心がめらめらと燃え上がる。由羽は希逢のものにしゃぶりつき、じゅぷじゅぷとはしたない音を立てて咥える。空いた手で希逢の胸の突起をつまんだり、弾いたりするとびくびくと希逢の屹立が脈打つのがわかる。どうやら希逢も胸が感じるらしい。 「もっと深くまで咥えろよ」 「んぐっ……んー……っ」  後頭部を片手で押さえつけられ、希逢の太くて熱い塊が喉奥に突き刺さる。えづくと希逢の口からはっはっと荒い息が溢れたのに気づく。由羽は試しに喉奥を締め付けてみる。すると希逢の腰がびくっと動いた。 「上目遣いってほんと俺のこと殺す気か?」 「ほろひゃない(ころさない)」 「っ咥えたまま喋るのなし」 「んむ……ふっ……んん」  希逢のものを口に含んで何度も頭を動かす。希逢が由羽の頭を動かす手が速くなった。あ、もうイきそうなんだと悟り、由羽も懸命に舌を絡める。 「イきそ……」 「ふんイっひぇ(うんイって)」 「っ出すから」 「んんっ」  喉奥でびゅびゅ、と立て続けに飛沫があたるのを感じる。どくどくと脈打ちながら、先端から白蜜が溢れているのがわかり由羽の身体はさらに熱を持つ。数秒何度か腰を打ちつけてきた希逢はゆっくりと由羽の頭を持ち上げる。由羽の口元から白濁が溢れている。ごく、と由羽の小さな喉仏が跳ねたのを見て希逢はごくりと唾を飲み込む。 「やっば。飲んでくれたんだ」 「……ん」 「どんな味する? 苦くて不味いだろ」  苦笑する希逢を横目に由羽は 「ううん。不味くない。なんか雄って感じの味がする」  素直に感想を述べたところ、希逢が自身の頭を抱えて困り眉を垂らす。 「ほんと由羽って……ん?」  希逢の視線が由羽の下半身に注がれているので、由羽もその視線を辿って脚の間を見つめた。それと同時に驚く。 「何。俺の咥えながらイっちゃったんだ」  にやにやと意地悪な表情で希逢がのぞきこんでくる。由羽は恥ずかしさのあまり、ぱっと両手で屹立を隠す。床に白濁が飛び散っていた。 「えろすぎ」 「んー……」  口をばってんに噤む由羽を見て、希逢はぽすぽすとその後頭部を撫でた。 「シャワー。先に浴びてこいよ」 「うん……ありがと」  希逢の勧めに従い狭いユニットバスに入る。軽くシャワーを浴びてボディーソープで身体を洗う。ついでに髪の毛も洗ってから、水を流す。バスタオルで身体を拭き、バスローブを身につけながらユニットバスにある鏡を見た。 「あれ? なんかピンク……」  由羽の胸の突起が血色の浮かぶピンク色に染まっていた。今でもぷっくりと主張している。希逢にいじられるまではずっと陥没乳首だったのに……。胸が隠れるように硬くバスローブの紐を結びユニットバスから出る。濡れた髪の毛を拭きながらベッドに横になる希逢のもとへ近づく。 「お先ありがとう。お湯の温度高めだから、熱かったら調整したほうがいいかも」 「ん。わかった。先にドライヤーしてもよかったのに」  細かい気遣いをしてくれる希逢を見て、由羽はふるふると首を横に振る。 「ドライヤーは持ち運びできるタイプのやつだから、デスクの近くで乾かすよ」  身体が冷える前に希逢にシャワーを浴びてもらいたかったから。 「わかった」  希逢がユニットバスへ入ったのを確認してから、由羽は髪の毛をドライヤーで乾かし始める。ビジネスホテルのドライヤーは小型で勢いもそんなにない。サロンで使っているものとは違っていて簡易的だ。そのため、ブリーチ毛の由羽の髪を乾かすには時間がかかると思った。

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