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第77話 営みの頻度について推しDomが相談してきました。お試しで週7日毎日抱かれます。R18
由羽が晴れて希逢と恋人になってから2週間後に《《それ》》は勃発した。
「話がある」
珍しく真面目な顔をして希逢が話しかけてきた。ちょうど希逢の家でお泊まりをする予定だった由羽は、コーンポタージュの下準備をしていた手を止めてリビングにあるソファへ連れていかれる。しかも、希逢はだいぶカクカクとぎこちなく動いている。由羽の肘をちまっと掴んでソファへ座らせた。
「んー? どうしたの」
全く予想のつかない由羽は間延びした声を返す。
「俺週に7日あったら毎日ヤリたいんだけど」
「……」
唐突な頻度の話に由羽は脳内がスパコンと殴られたような衝撃を受けた。この2週間は由羽の仕事終わりに希逢の家でお泊まりをするという生活を送っていた。週に2回の頻度で過ごしていたのだが、希逢には物足りないのだろうか。
「そっかあ。希逢くん高校生だもんね。性欲強いよね」
ほっこりとした気持ちで微笑むと希逢は「む」と頬っぺたを膨らます。その表情は「物足りないです」と強く訴えている。
「由羽は? 今の週2の頻度で足りてるの?」
「え、えっと……俺ももっとシたいよ。でもお互い仕事とか学校あるでしょ」
由羽は素直に本音を打ち明けた。希逢は「ふうん」と高く声を鳴らしてにんまりとしている。
「じゃあさ、お試しで週7日毎日ヤってみるか」
「ま、毎日!?」
由羽は自分のおしりを無意識に撫でてしまった。週2回ならおしりへの負担はなさそうだが毎日となったら希逢におしりを壊されてしまうかもしれない。おしり痛くて仕事に行けなかったらどうしよう、とやはり仕事主体で考えてしまうのは由羽が真面目な性格の社会人だからだろう。
「やってみなきゃわかんねえだろ。じゃ、さっそく記念すべき週7日セックス生活1日目はーじめ」
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