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第85話 5日目 「おはよう」朝から襲いますR18
翌朝、由羽は希逢の部屋で目を覚ました。今日は仕事が休みで1日希逢と過ごす約束をしている。時計を見れば10時過ぎを針が示している。祝日の今日は希逢の高校が休みらしい。由羽は昨晩は声が枯れるまで抱かれたのを思い出し恥じらいを覚える。隣ですぴすぴと寝息を立てる希逢の寝顔が綺麗で純粋無垢で思わず頬を擦り寄せてしまう。頬をすりすりぷにぷにとくっつけていると「んん」と大きなわんこが目を覚ました。
「おはよ」
「……はよ」
希逢の瞳はまだ眠気まなこで全く視線が絡まない。由羽は内心くすくすと笑いながら額におはようのキスをした。自分からおはようのキスをしたのは初めてで反応が気になる。毛布の中でもぞもぞと足を動かしていると、希逢に両脇を抱えられて抱っこされてしまう。希逢の身体の上に由羽の身体が乗りあげる形になり、ぴとっと静かにくっつく姿勢になった。とくとくとく、という穏やかな心音が希逢の胸から聞こえてくる。それと同時にぐぐ、と何か硬いものが由羽の太ももを押し上げてくる。見れば希逢のものが「おはよう」と兆していた。
「ねー。これじゃ朝の処理できないんですけどー」
恥じらいを打ち消すためか希逢がそっぽを向き茶化して由羽をどかそうとしてくるので、由羽はむしろ離れまいと希逢の肩に腕を巻き付ける。
「いつもみたいにシていいよ」
我ながら悪魔のような囁きだなと自覚する。
「は?」
希逢が口をぽかんと開けて目を見開く。
「俺が見ててあげる」
最後に上目遣いで見上げればもう由羽に優勝トロフィーが授与されていた。希逢は珍しく焦っている様子で初々しい。由羽は手持ち無沙汰になっている彼の手を持ちながら兆しているものに添わせる。希逢の心音が先ほどまでと変わってどくんどくんどくんと早鐘を打っているのが聞こえてきて思わずにんまりと頬を上げてしまう。
「ほら。早く朝勃ち処理しなよ」
「……ったく。わかったよ」
由羽がじっと見つめる中、希逢の右手が自身の昂りに触れはじめた。ハーフパンツがテントを張っている。そこを服の上からさわさわと優しく上下に撫でていると、さらにテントが高くなった。ハーフパンツと下着を一緒に下ろすとぼろん、と昂りが顔を出した。鎌首をもたげるようにして佇んでいる。先端はてらてらと光っており濡れている。希逢は悩ましい声を洩らしながら先端にぷくっと溢れた我慢汁を指に塗りつけて幹全体を扱いていく。「ふっ……ふっ」と荒くなる吐息が間近に聞こえてきて由羽もずくんと足の間が反応しはじめた。希逢はそれにめざとく気づいたようで挑発するように由羽の昂りを服の上から掴む。
「こんなになってんじゃん。俺がシてるの見てるだけで勃たせてんの? 変態」
「……好きな人がシてるの見て反応しない人なんていないよ」
「へえ……じゃあ一緒に扱いてやるからもっとこっち来い」
希逢の指示通り素直に身体を寄せるとパジャマのズボンと下着をずり下ろされる。半勃ち状態のそれを上下に扱かれて段々硬くなっていく。とろ、と先端から溢れるものを希逢が人差し指と中指の間にくっつけて伸ばして遊んでいる。くっくっくっと喉の奥で低く笑っていると思ったら、不意に笑うのをやめて由羽と目を合わせてくる。
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