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※17 続きって?
八王子くんは特に嫌悪するでもなく、僕のソコ握って上下に擦る。
僕は普段滅多に自分で弄ったりしないし、他人に触られたのなんて初めてだ。
しかも、目の前には推しの顔。
すぐにイってしまうに決まっている。
僕の愚息は、三擦り半ほどで「あぁぁぁ…」と情けない声をあげて吐精した。
イってしまった…
しかも、八王子くんの手で。
恥ずかしさというか、情けなさというか…、とにかく涙が出る。
「うう…」と呻いて、顔を覆っていると、お尻に違和感があった。
八王子くんが、僕が出した白濁を指に絡めて、僕の肛門に擦り付けている。
「やっ!?えっ、何!?
やだ、そこ汚いよ!」
僕は指から逃れようと身を捩るが、彼の指はミリミリと割くように僕の中に入ってきた。
「いっ…、痛い!やめて!」
抵抗しようとしたら、八王子くんに
「暴れるとここ、裂けるよ?」と脅された。
正直、裂けてるんじゃないかってくらいに痛いけれど、これより痛くなるなんて耐えられない。
僕は怖くなって体を硬直させた。
八王子くんはそれに満足したのか、また指を動かし始めた。
が、やっぱり皮膚が引きつれるような痛みがあり、僕は歯を食いしばって耐える。
「…、きついな。
やっぱりそう上手くはいかないか。
力抜いたほうが楽だと思うよ」
そう言われても、痛すぎて自分の意思とは関係なく力が入ってしまうんだもん。
数分そうしていたが、八王子くんは諦めたのか、僕の肛門から指を抜いた。
やっと終わった…
八王子くんが僕の上から退いて、立ち上がった。
僕も慌てて体を起こす。
お腹らへんが僕の体液やら何やらで濡れており、僕はいそいそとカバンからティッシュを出して拭いた。
その間に、八王子くんは教室の出口まで移動しており、僕の方に振り返ると
「続きやるから。
見られてもいいならオトモダチも連れてくれば?」
と、冷たく言い捨てると、鍵を僕に向かって投げた。
僕はなんとかキャッチして、彼の言葉を頭の中で反芻する。
え、続き!?
今日の続きってこと!?
「えっ!?が、学校でこんなことしちゃ…」
ダメだよって断ろうとしたのに
「山路に断る権限ないから」
と言われて押し黙った。
「続きできないならここに来なくていい」
そう言われて、僕の脳は即座に彼と会えなくなることと、辱めを受けることを天秤にかける。
八王子くんとの接点がなくなるのは嫌だ。
「今度からは僕が鍵を開けるね」
そう言うと、八王子くんは満足そうに微笑んで「失くすなよ」と言って帰っていった。
悔しいけれど、その彼の微笑みに心を打ち抜かれて、服がまだはだけているのに、惚けたようにその場に立ち尽くしていた。
どのくらい経ったのか、校内放送が流れ「まだ残っている生徒は速やかに帰宅するように」とアナウンスされ、僕は逃げるように帰った。
い、一体今日は何があったんだ???
打ち上げで楽しかったことがまるで遠い昔に起きたことのように感じた。
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