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5.Night~捕らえられて
また別の男がそう言うと、頭はオレの両腕と繋がっている縄を引っ張り、膝立ちにさせた。
それを合図に、無精ひげがある男がオレの両足首を持ち、身動きできないようにと固定してくる。
「その前に、より高額で売り捌 けるように馴らしておいた方がいい」
頭は顎ひげに指を絡めると、目を細めた。
(馴らす?)
(コイツ、何を言ってるんだ?)
「よし。まずは上半身だな」
頭領の言葉に反応した仲間のひとりが、何かの長細い小瓶を差し出した。
豆電球のおかげで小瓶の中身が見えた。水のようなものが並々と入っているのが見える。
豆電球がオレンジ色のせいだろうか、小瓶の中に入っている液体が、ものすごく気味の悪い物のように思える。
「暴れても解けないよう両腕をもっときつく縛れ」
仲間の男2人は頭に言われるまま動く。さっき小瓶を差し出した奴がオレの両腕を取り、後ろに固定すると、より強く縛り上げてくる。
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