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6.Night~捕らえられて

「っぐっ!!」 (痛いっ!)  両腕が手加減なしに力ずくで後ろに引っ張られる。  引き千切られるんじゃないかっていうくらい、ものすごく痛い。  あまりの痛みに堪えきれず、苦痛の声を漏らしてしまった。  だけど人買いたちは痛みを訴えているオレを気にかけることなく、拘束も腕だけに止まらなかった。 「うんと気持ちよくしてやるからな?」  さっきオレの腕を縛った奴に顎を持ち上げられた。  もうひとりは、オレの腰を固定する。 「何するんだよ!! はなせっ!!」  自分の体なのに相手の思うがままに動かされるのがガマンならなくて、なんとか逃げようとするものの、だけどやっぱり動けない。  奴らは、必死に抵抗を図るオレの様子を面白がっていた。  のっぺりとした顔に薄ら笑いが浮かんでいる。 「はじめは不快に思うかもしれんが、なあに、すぐに気持ちよくなるさ……」

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