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8.Night~捕らえられて
「ちょっとチクッとするが、初めだけだ。だんだん悦がってたまらなくなるからな~」
言うなり両胸にある飾りのひとつを注射針が射した。
「い、いやだぁあっ!」
ほんの少しの痛みだったけど、その後のことを考えれば怖くてしょうがない。
オレは声を上げて叫ぶ。
飾りのひとつから冷たい液が体内に入ってくる感覚が不快だ。
怯えるオレを押さえつける男たちは相変わらず下卑た笑いを浴びせるだけだった。
「っひ、いやだ!! やめろっ!」
片方が終わればもう片方の飾りも同じようにして得体の知れない液を注ぎ込む。
この男たちの行為がいったい自分にどんな影響を及ぼすのかなんてわからない。だけどオレにとって、嫌な予感しかしないんだ。
「はなせっ! 離せっ!!」
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