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11.Meet Again~同衾
「なか、熱いなぁ~。締まりがあって、なかなか」
3本の指よりも太くて長いそれは、オレの内壁をこじ開け、さらに奥へと進む。
内壁が、男の欲望の形に合わせて無理矢理引き裂かれる。
ギシギシと軋む骨の音が聞こえる。
それと共に、全身には鋭い痛みも走った。
「っぐ……っは!!」
まるで、鋭い切っ先の長剣にでも突き刺されているみたいだ。
尻の孔から胃まで直結しているみたいだ。
――すさまじい圧迫感。
息ができない。
苦しい……。
オレの中で、疼きなんていうものは、もう存在しない。
媚薬の効き目は、貫かれる痛みですっかり消え去った。
あるのは、男に無理矢理組み敷かれる苦痛。ただそれだけだ……。
「いやあああああっ!!」
それでも、オレのことを気にもかけない男は、自分の快楽のためだけに抽挿を繰り返す。
ぶつかり合う肌の音がオレの耳を侵す。
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