75 / 158

11.Meet Again~同衾

「なか、熱いなぁ~。締まりがあって、なかなか」  3本の指よりも太くて長いそれは、オレの内壁をこじ開け、さらに奥へと進む。  内壁が、男の欲望の形に合わせて無理矢理引き裂かれる。  ギシギシと軋む骨の音が聞こえる。  それと共に、全身には鋭い痛みも走った。 「っぐ……っは!!」  まるで、鋭い切っ先の長剣にでも突き刺されているみたいだ。  尻の孔から胃まで直結しているみたいだ。  ――すさまじい圧迫感。  息ができない。  苦しい……。  オレの中で、疼きなんていうものは、もう存在しない。  媚薬の効き目は、貫かれる痛みですっかり消え去った。  あるのは、男に無理矢理組み敷かれる苦痛。ただそれだけだ……。 「いやあああああっ!!」  それでも、オレのことを気にもかけない男は、自分の快楽のためだけに抽挿を繰り返す。  ぶつかり合う肌の音がオレの耳を侵す。

ともだちにシェアしよう!