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18.Refusal~涙の理由
オレのジャンビーアは人買いに持って行かれたハズなのに!?
オレが尋ねると、ヘサームの整った顔が歪んだ。
「ヘサーム、動くな! 傷にひびく!!」
付き添いの男はそう言うと、オレがいたベッドにヘサームを横たわらせるよう、手振りで従者に命令した。
「ヘサーム殿、なぜこのようなことになったのです?」
「もっ、申し訳ございません!! 抜け荷の現場を取り押さえた翌日です。今はまだ過激派の連中が活発化しているから動かぬ方がいいとお止めしたにもかかわらず、ヘサーム様は奪われた物を取り戻しに行くと、反対する周囲の人間も押し切って!!」
バシラさんの問いで、従者のひとりが口を開いた。
「ヘサーム!?」
それは本当なの?
従者の手を借りてベッドに横になったヘサームは、近づいたオレの右手首に手を伸ばし、鍵穴に鍵を入れ、ゆっくりと回す。
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