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「じゃ、すぐ行きましょうか。いやぁ丁度奥さんのパート遅番で良かったですよーwおかげでゆっくり楽しめますねw」
「なっ、、ど、どうして妻の帰る時間を知ってるんだ?、、いや、し、知っているんですか?」
「なんでって、さっきも言ったじゃないですか、最初から海斗くんが目的だってw。そのために色々と調べたんですよ。奥さんのシフトだってもちろん調べましたw」
「そ、そうだったんです、か」
「まぁ、それだけじゃなく色々と知ってますよ。佐田さんが知らない事もたーくさんw」
「・・・」
「佐田さんって本当に鈍いですよね。ま、気が向いたら教えてあげますよw」
「あの、、どうして海斗なんですか、、?。社内で海斗くらいの子供のいる人ならなら僕以外にも、、」
「そうですねー別に海斗くんじゃないといけないってわけでは無かったんですけどね」
「なら、どうして、、?」
「自分でわからないですか?佐田さんほど言いなりになってくれそうな人見つからなかったからに決まってますw。他の人じゃこうも簡単に隙を見せてくれないですからねw。佐田さんが全然仕事出来なくて僕嬉しいですよ」
やっぱり全部僕のせいなのか、、僕がこんな何も出来ない人間だったせいでっ、、
「まーそう気を落とさないでくださいよー。ちゃんと言う事聞いていれば佐田さんにも良い事あるようにしてあげますから。
今後仕事出来なさ過ぎて佐田さんがクビにさせられるのも困るんで、僕の仕事の成果を一部佐田さんに差し上げます。そしたら佐田さんは給料上がって家族も幸せ、僕は都合のいい性処理係が手に入って幸せwお互い得しかない関係ですよ。感謝されてもいいぐらいだと思いませんか?」
「は、はい、ありがとう、ございます」
「じゃ、行きますか。あんまりゆっくりもしてられないんですよ。奥さんが遅いとはいっても海斗くんにぐっすり寝てもらうまで時間もかかりますしね♡」
「は、はい、、」___________
放心状態のまま気づくと玄関の前に立っていた。ここまで来るまでの記憶がぼんやりしている。ただ彼が直前に僕に言った言葉だけが脳内で繰り返される。
「良いですか、帰ったら適当な理由でもつけてこれを海斗くんに飲んでもらってください。コップ1杯に2~3滴入れるだけで十分ですから。多分効き始めるまでそんなかからないので、寝たのを確認したら僕を呼んでください。外で待ってるので」
ポケットの中にある小瓶が重く感じる。玄関のドアを開けるのをこんなに躊躇ったことはない。
大丈夫、、大丈夫、海斗は何も知らなくて済む、、僕は間違って無いはずだ、、
ゆっくりとドアノブに手をかけドアを開ける。
「た、ただいま」
家に入るとすぐに奥からぱたぱたと走る音が聞こえてきた。
「おとーさん遅い!」
海斗が抱きつくように足にくっついてきた。
「ご、ごめん。ちょっと遅くなっちゃた。ちゃんと留守番出来たか?」
「大丈夫だよ、もう。それより今日学校でさ__」
落ち着く暇も無く矢継ぎ早に今日の出来事を楽しそうに話してくる。帰りが遅かったため寂しかったのだろうか? いつもだったらこれ以上無いほど幸せな時間のはずが、今日は海斗の話す声がずっと遠くに聞こえてくる。うわ言のように返事をしている僕を変に感じたらしく、僕を揺すってくる。
「ねぇ、ちゃんと聞いてる?おとーさん具合悪いの?」
「いや、ごめんごめん、大丈夫。着替えてくるからちょっと待ってな。ちゃんと聞くから」
「はーい、あ、おとーさん遅かったからお腹すいちゃった!。お菓子食べて良い?」
「あ、あぁ。食べすぎるなよ」
はーいと言いながらまたぱたぱたと音を出しながら海斗はリビングに走っていった。
その後ろ姿を見ながら僕は今までにないほど心臓の鼓動が早くなっているのを感じた。こんなに心がぐちゃぐちゃになったことはない。海斗と妻に対する申し訳なさが身を包む。そうだ、やっぱり僕にはこんな事、、
そう思ったときポケットの中のスマホから通知音が鳴った。
「な、なんだ、、」
スマホを開くとそこには楠木くんからのメッセージが来ていた。
『どうせ今になってぼくにはできない~とか思ってますよねw何度でも言いますけどもう佐田さんは僕の言いなりになるしか無いんですよ。覚悟を決めてさっさとお願いしますねーw』
メッセージには動画ファイルも添付されている。恐る恐る開くとそこには彼のものをしゃぶっている僕の姿が写っていた。
『「んっ、、気持ちよくなってきましたよ。あーいい♡もっと吸い付いて、、もっと舌動かして、裏筋にも舌這わせるように♡そう、そのまま続けて♡」』
『じゅるっじゅっぷじゅぷじゅっぷ』
「なっ、、!」
思わず大きな声が出そうになり何とか抑える。いつの間にか動画まで撮られていたのか!?
このタイミングで動画付きメッセージを送ってくるなんて、、自分はもう完全に彼の手のひらの上なのだと実感させられてしまう、、この動画の存在も僕を言いなりにするための材料なのだろう。
『じゅるっじゅっぷじゅぷじゅっぷ』
こんな必死に男のちんこをしゃぶっている姿を妻にも海斗にも知られたくない。
もう、やるしかない、、
ふらついた足でキッチンに向かいコップを準備する。海斗、、すまない、許してくれ、、。
震える指先で小瓶を傾け数滴をコップに垂らす。震えが収まらない手でこぼさないようリビングに向かう。
「海斗、お菓子とかジュースばっかり食べてないで水もちゃんと飲みなさい」
「みず?なんで?」
今まで急に水を飲めなんて言ったことは無い。海斗が疑問顔で聞いてくる。
「み、水をちゃんと飲むのは大事なんだぞ。体にも良いんだ。これからは意識的に飲まないと___」
不思議そうな顔でこちらを見てくる海斗を直視出来ず、視線を逸らしながらあること無いことをまくし立てた。
「ふーん、じゃ飲む」
取り敢えず納得したのか、怒られたくないのか素直にこちらに手を伸ばす。震えそうな手を何とか誤魔化しながらコップを渡し、このまま見ていることが出来ず思わずキッチンへと戻ってしまった。
「おとーさん全部のんだよー!」
「あ、あぁ、後でコップ片付けるから、て、テーブルに置いといていいぞ」
「?はーい、おとーさんも早くこっち来てよ。着替え遅いー」
リビングの奥から聞こえる声になんと返したら良いか分からず無言でキッチンに座り込む。
海斗、すまない、、お父さんは____
座り込んだままぼーっとしていると、ふと家の中が静かになっていることに気付く。恐る恐るリビングに向かうと、海斗がソファに突っ伏すように寝ていた。
「か、海斗、、」
声をかけ、軽く揺すっても反応がない。
「海斗、本当にごめん、、寝ている間に全部終わるから、、」
無心でスマホを取り出し楠木くんへと連絡する。
すると玄関の前で待っていたのかと思う程すぐにチャイムが鳴らされた。
ドアを開けるとニコニコとした笑顔の楠木くんが目の前にいた。
「やっぱり結構時間かかりましたねwメッセージ見てくれました?アレのお陰で覚悟決まったんじゃないですか?やっぱり記念に動画も撮っといて良かったなーw」
「い、いや、、」
「ま、いいや。じゃお邪魔しまーす」
楠木くんはこちらの動揺などお構い無しに上がり込み、何故か迷わずリビングへと向かう。
「あっ、あの、、」
慌てて追いかけると既にソファで寝ている海斗の隣に腰掛け、頭を撫でている。
「海斗くんこんばんわー。って聞こえないかーw いやーほんとにかわいいですね」
「あの、くっ楠木さん、、」
「あぁ、佐田さんは今から僕の許可無しで喋らないでください」
「なっ、、」
「今の佐田さんは僕を興奮させるためのただの材料なんですよ」
「ざ、ざいりょ、、?」
「そうそう」
頭を撫でていた手を顔から体へと滑らせ、海斗の体をゆっくりと撫でる。
「父親の目の前で大事な息子さんを好きにするっていう、この背徳感を味わうための材料ですw」
「・・・くっ、、っこのっ、」
「だから邪魔しないで命令されたことだけやってください。変に喋りかけられると盛り下がっちゃいますから」
「・・・」
「あれ、返事は?」
「・・・はい、、」
「よーし、では佐田さん、まず最初の命令です」
楠木くんは満面の笑みで続けた。
「海斗くんの服、全部脱がして♡」
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