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第24話 ローション、たっぷり入れて上げたくて
煌也の指が与えてくれる感触に、ナカが柔らかく蕩けていく。
「んっ……っあ♥ 煌也……、もっと♥」
郁が甘く強請ると、煌也は「もっと何が欲しいの?」と聞く。
その間にも、郁の身体を、ふわふわした羽根がまさぐっていて、郁の身体は、びくびくと震える。
「あっ……っ♥ ………奥……」
「奥……に、何が欲しい……?」
「煌也の……っ♥ 煌也の、頂戴……♥」
「早いなあ、……まだ、お店に来たばっかりなのに」
「っ……っあ……」
「ここ……もう、とろとろだもんねぇ……」
煌也が、指を忙しなく出し入れすると、ひときわ、郁の声が高くなる。
「……皆見てるよ、郁」
「あっ……ゃ……だ、っ……見ない……」
「観られるのが好きなんでしょ、郁。……郁の、ここ……奥まで、皆に見て貰いたいんだよね?」
指を動かすと、ローションと精液が混じり合って、ぐちゅぐちゅという、聞くに堪えない音が谺する。
大きく脚を広げたそこは、他の人には丸見えのはずだった。
指を出し入れされ、目隠しをされ、手を縛られ、快楽の虜になって、声を上げ続ける郁を―――皆見ている。
「ほら、郁……指、三本入ってるよ。根本まで、ずっぽり♥」
「あ……、うん♥ 指……、物足りない……奥……♥ 奥まで、届かない♥」
「仕方がないなあ……」
そう言いながら、煌也は、指を引き抜いてしまう。
「んんんっ♥」
急に、奥を埋めていた指がいなくなってしまって、物足りなくなる。
「あ……こ……や……早く……♥」
「まあ、ちょっと休憩させてよ……郁、アナル……凄いことになってるよ♥」
言われなくても、状況は解る……。
そこは、今まで指が空いていた分、ぽっかりと空隙が出来ているはずだし……、ローションと郁自身の精液で、ぐちゃぐちゃだろう……。そして、ひくひくと、蠢いているのも解る。早く、そこが欲しくて、物足りなくて、身体が、それを要求している。
「あ……、はや……、煌也の……ちょうだ……」
「……だめ♥」
煌也が楽しんでいる。何かを思いついたような感じだった。
「……っ、煌也……?」
「……ねぇ」と煌也が、近くにいた人に声を掛けていた。「だれか、シリンジ、持ってます?」
シリンジ、とは何だろう? と郁はぼんやりと考えていたが、よく解らなかった。
「あっ、俺、アナル用のヤツ持ってるよ」
「貰えます? ……ナカに、ローション、たっぷり入れて上げたくて」
ナカに……、ローション?
今まで、そう言うことをされたことはない。ローションを入れるなら、間違いなく、ナカの滑りを良くする為だ。途中で、何度がローションを掛けることはあっても、そういうことはしなかったと思う。
「良いよ。……じゃ、俺が、郁ちゃんのナカに、ローション入れても良い?」
男が近付いてくるのが分かった。
「どうぞ」
航也が了承して、なにやら、音が聞こえる。何をされるか解らなくて、緊張していると、アナルを誰かの指がさっと撫でた。
「っん……っ♥」
「緊張しなくて良いよ。ただ、奥まで、ローションたっぷりにして上げるだけだからね」
冷たくて、固い……細いものが、アナルにぬるんっ、と入ってくる。それから、ナカに、じんわりと冷たいローションが満ちていく感じがあった……。
「あ……っん、なんか……冷たい……っ……♥」
やがて、固いものはつるんっと抜かれる。
「郁のナカ……、ローションがたっぷりだから」
煌也が耳元に囁いて「じゃ、プラグ入れて上げるね」と言う。
アナルに、冷たいものがおし当たられる。そして、太腿をふわふわしたものが触れて、身体がびくっと震えた。
「……入れるよ」
先ほどのものよりも、太さがあるものが、ゆっくりと入ってくる。入り口を押し広げながら、入って来た。先端の丸い円錐状のものが収まると、ぴったりと収まったのが解った。アナルの入り口も、固定されている感じだ。プラグは、ナカに入ってしまわないように、根本が大きく張り出している。そこで止まったのだろう。
「……良いね、郁。……お尻から、可愛い尻尾が生えてるよ」
煌也に言われて、郁は、今、自分がどういう格好なのか、知ることが出来た。
ふさふさの付いた、アナルプラグ。それが、奥に埋め込まれたと言うことだろう……。
つまり、脚を広げた、郁のアナルからは、犬のようなしっぽが、生えているわけで……。
「っ……っ」
恥ずかしくなって、郁は、顔が熱くなるのを感じた。
「……郁ちゃん、可愛いねぇ」
「ホント、良い感じの雌犬姿だね」
「お店の中、お散歩したら良いんじゃない?」
ギャラリーの人たちの声がして、郁の奥が、きゅぅっと、締まった。
「おっ、尻尾が動いた♥」
「郁ちゃん、ヘンタイだなあ、これで感じてるんだ」
羞恥に身体が熱くなるのを感じていると、煌也の甘い声が、耳元に聞こえた。
「郁。……ローションたっぷり中に入れてあるけど……、プラグ、吐き出さないでね♥」
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