27 / 34
第27話 全部、見てください♥
「お散歩、戻ってきちゃったの?」
煌也が笑う。
「う……ん……も……おねが……」
郁は、煌也の膝に縋り付いて、おねだりをする。
「どうしたの? 郁?」
「……あっ……、おねが……、もう、後ろ……沢山、……して……♥」
「何をすれば良いの?」
「後ろ……っ、煌也ので……、ガンガン、突いてぇ……っ♥」
「それは良いんだけど……一緒に連れてきたあの人は、誰?」
煌也が、視線を後ろに向ける。そこには、明利の姿があった。
試験を向けられた、明利の肩が、びくっと動いたのが見えた。
「……見学、……だって……それより……」
そんなことよりも、早く、後ろを、煌也の性器で、突いてほしい。煌也に、縋り付く。
「ふうん……じゃあ、もっと、近くで見て貰おうか。あの人のこと、呼んでおいで。ちゃんと、近くで見てくださいって言うんだよ?」
郁は、物足りない気分を堪えながら、明利のほうへ向かう。
ベッド外に立ち尽くしている明利に、郁は呼びかける。
「……あの……、もっと……近くで……、俺のこと……、見てください……っ♥」
明利は戸惑っている様子だった。
「せっかくなんだから、近くで見なよ」
「そうそう。大丈夫だよ、白バンドの子には何もしないから」
ギャラリーに促されて、明利は、おずおずとベッドに上がる。郁は、四つんばいのまま、煌也の所へ戻る。
「……早く……、煌也……ぁ♥」
「ちゃんと、見てくださいって言ったの?」
「言ったよ……」
「郁、……俺が、どんな風に、あの子に言って欲しいか……解るよね?」
耳を噛みながら、煌也が言う。
「っん♥ あっ……♥ あっ……♥ っっん♥」
「ほら……」
促されて、郁は、明利を見やる。明利は、顔が真っ赤だった。それでも、視線は、郁に釘付けだった。
「……ん……っあっ……、明利さん……♥ 俺の……、恥ずかしいところ……、全部、見てください♥」
「恥ずかしい、なに? ちゃんと言って、郁」
「っん……♥ 俺の……恥ずかしい、アナルで、セックスするところ……、見てて♥」
「っ……っ!!」
明利が、口をパクパクと開けて締めしている。郁は、なんとなく、優越感を抱きながら、明利を見やる。
「こ……や♥ 入れて良い? 煌也の……。煌也のも……、準備万端だし♥」
郁が、煌也の性器を撫でる。頬刷りするような勢いだった。
「……そんなに欲しい……?」
「欲しい……♥」
「じゃ、後ろを抜いて……、それから、あの子に見えるように、自分で入れてみて」
許しが出たので、郁は、すぐに、電動プラグの尻尾を手にもって、引っ張る。
「あっ……っああああ、抜けちゃう……っ♥」
抜け出た電動プラグは、小刻みな振動を繰り返していた。たっぷりとローションで濡れて、イヤらしく輝いている。
「おー、郁ちゃんの、ケツマンコ、いつもながら、綺麗だなあ♥」
「ほら、あんたも、よく見せて貰いなよ」
ギャラリーが、明利に、郁を良く見るように促す。
「郁ちゃん。ナカまでよく見えるように、そこを、広げて……」
言われたとおりに、ベッドに膝を付いたまま、双丘を掴んで、広げて見せる。
真っ赤に充血したアナルは、ナカまで、よく見えた。もの欲しそうに、蠕動を繰り返しているのまで、はっきりと、明利には見えただろう。ナカは、ローションで満たされていて、ぬらぬらと妖しく光っていた。
「あっ……♥ あ……っ……明利、さ……、俺の……見てます?」
確認すると、「はっ、はいっ……っ!」と裏返った明利の声が聞こえてきた。
「……うふふ♥ ……今から……ここに、煌也の……♥ 入れるんです……煌也の……♥ すっごくおっきいから……気持ち良いんです……よ♥」
勃ちあがっている煌也の性器の真上に間違って、ゆっくりと腰を下ろしていく。
「あっ……♥ あああああ……っ♥ あっ……ん……♥ 気持ち良い♥ あ……♥ やっぱり、コレがいちばん好き……♥」
「郁ちゃん、ホントに、美味しそうにチ○ポ食べるよねぇ」
「郁ちゃんの大好物だもんね」
「他人棒が欲しくなったら、すぐに言ってね」
「郁ちゃんの為だったら……、すぐに十本くらい集まるよ」
ギャラリーたちの声も温度が高い。皆、興奮している。自分の欲望を引きずり出して、各々が手でしごいている。欲望の中心は、甘い嬌声を上げて、思い切り喘ぐ郁だった。
「あっ……んん♥ あっ……♥ 煌也の……♥ 煌也の……っ♥」
我を忘れて、郁は自ら腰を進めたり、引いたりを繰り返していた。
ともだちにシェアしよう!

