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第28話 見せつけ

 自分で好きなように出し入れを出来るのは良いのだが、体勢的に、一番良いところに当たらずに郁は不満が募っていた。 「っ……、ん、煌也……もっと、奥……」  郁に強請られた煌也は、「わかったよ」と言いながら体勢を変えた。郁をベッドの上に横たえて、そのまま、片脚を抱え込んで、一気に挿入する。 「あっ……♥ あああ……っ♥」 「これでいい? 郁」  結合部は、明利に見せつけるように、脚を抱えられている。  いつもとは違うやり方に、郁は、興奮してきた。 「あっ♥ うん♥ ……奥まで、気持ち良い♥」 「良かった。じゃ、動くね」  煌也は宣言してから、ゆっくりと出し入れを始める。 「あ……♥ あああ……♥ んんんっ……♥」  出し入れされる煌也の感触を、余すところなく楽しんでいるようだった。 「……郁、あの子、ちゃんと見てるよ」 「えっ……っ? あ……うん……♥」 「……奥まで、ズボズボされて、感じてる、郁のいやらしい姿……、皆、夢中になってるよ。あの子も、夢中だね。じっと、郁を見てる……郁が、うらやましいみたいだね。……郁が、とっても気持ちよさそうにしてるから♥」 「あ……♥ うん……っ♥」 「見られると、興奮するんだよね……郁は」 「あっ……ちが……♥」  口では、一度否定するが見られていると、興奮する。  片脚を抱えられて、奥まで、ゆっくりと貫かれる。また、引かれて、ぐい、と内壁が抉られる。  郁のナカは、激しく収縮を繰り返して、煌也から一滴残らず絞り出すようだったし、煌也も、郁の弱いところばかり責め立てている。 「あっ……っんんっ……♥」  郁の前身は、薔薇色に染め上げられていて、郁自身の性器も、勃ち上がっていた。真っ赤に充血したそこは、とろとろと、精液が漏れ出している。あたりが、濃厚な、郁の薫りで満ちている。  それに、周りの男たちが、酔っているようだった。  酩酊したような表情で、郁を見つめ、自身の性器をしごいている。あちこちから、小さな声が漏れて、郁のアナルを打ち付ける、肉を張る音と、ぐちゅぐちゅという、聞くに堪えない淫らな水音が混じり合って、酷い状況だった。  その中心で、郁は、身をよじらせて快楽にもだえている。 「あっ……あああ………♥ あっ……♥」  目の前が、ちかちかと明滅して、視界に、とろんと紗がかかる。  頭の芯が、煌也が触れたところが、熱くてたまらなかった。  そして、ナカも―――。 「あっ……こ……煌也……っ♥ 熱……っ♥ ナカ……、ぐちゃぐちゃ……、熱……♥」  さっきまで、冷たい電動プラグでしっかり冷やされたナカは、煌也の熱く滾った性器で抉り犯されている。  真っ赤に焼けた鉄の棒で、ナカをかき混ぜられているような……。強烈な感覚だった。 「あっ……♥ 煌也……♥ 煌也……っも、イッ……イッちゃう……♥」 「うん、良いよ。……じゃあ、一緒にイこうか」  煌也の動きが忙しなくなると、郁の喘ぎのトーンが上がって、より忙しなくなった。 「あっ……ダメ……ダ……あっ……っん♥ ……っんんんん……あっ……っ♥」 「煌也……っ煌也ぁっ♥ あっ……っもっ……っうっん……っ♥」  郁の身体がびくっと跳ねる、煌也が、目をぎゅっと瞑る。  絶頂を迎えた瞬間、郁は、奥で、煌也が爆ぜるのを感じていた。 「あ……♥ 煌也の……♥」 「……あ……うん……。郁の……ナカ……イッたばかりなのに……、まだ、俺のこと、締め付けてくるんだけど……」 「っ……っ! だっ……だって……」  十分に擦られ、達してしまったので、ナカも十分、感じていて、ひくひくと、蠕動が止まらなかった。 「……郁、まだ……物足りないんだもんね……」 「あっ……っその……っ」 「もう、十分なら、俺、もう抜くよ……?」  煌也が、ゆっくりと腰を引く。内壁が、酷く擦られて、顎が仰け反る。 「あっ……っ♥ ああああっ……っ♥ あっ、煌也……♥ まっ……っヤだ……♥ もっと……もっと♥ 煌也の、入れたままにして……もっと、奥まで……突いて……♥」 「まだするの?」  煌也が、微苦笑した。 「えっ……だって……まだ、煌也だって……固いし……満足してない、でしょ?」  郁は、身体のナカの煌也が、まだ、十分な硬度を持っているのを感じている。  そして、達したばかりで、どくどくと脈打って……、まだ、満足して居ないことも、知っている。 「煌也♥」  郁は手を伸ばして、煌也の首を引き寄せる。  そのまま、キスを始めると、ぐい、と煌也の腰が、より深く、郁のナカへと沈んでいった。

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