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第41話

 通りで皆、高身長。  美しく凛々しく、精悍で肩幅も広い訳だ。 「それが何か?」 「何かじゃないでしょう」 「あぁ、そうでした。失礼致しました。またもやお伝え忘れていました。お見合い相手の方々は皆、攻め様なので問題ありませんよ」 「……」 「……」 「問題あります」 「しかし、ヒイロ様は受け様でしょう」 「……」 「……」 「……え?」  どういう意味?  いや、もう悪い予感しかしない。  と、とにかく! (いつもの……あれ?)  ここにしまっておいているのだけど。勇者装備のアレ、どこ行った? 「国語辞典オープン!『受け様とは、男性同士の性交時に陰茎を挿入される側である』」 「キャー!」 「『攻め様とは、男性同士の性交時に陰茎を挿入する側である』」 「キャー!……って、ゼフィルさん、勝手に勇者装備の国語辞典使わないで下さい!」 「すみません。一度やってみたかったもので」  たく、もう〜 「尚、勇者の国語辞典によりますと……『攻め様の勃起した陰茎はカリ高で大きい。平常時でも剥けている者が多い』だそうです」 「キャー!」 「良かったですね。勇者様の大好きなズル剥けカリ高巨根です」 「カっ、カカカっ」 「カカカっ?」 「カ、カっリ……カっリ」 「カリカリ?猫?」  ブンブンっ  首を振る。  今、猫のカリカリ関係ない。 「カカ、カっリ……カっリ」 「カリカリ……あぁ、カリが二つですか。勇者様も欲しがりですね。でも欲張ってはいけませんよ。人間のマラは股間に一本です。二本生えている人間はいません」  ブンブンっ  欲しくないから! 「おや、それでも二本のデカマラが諦めきれないのですか?しかし、人間のそれは股の間に一本のみ……ああ、そうでした。3Pならヒイロ様の夢が叶いますね。しかし巨根の二輪挿しは極めて危険ですので、大好きなデカマラで、前のお口と後ろのお口を責めて頂いては如何でしょう?」  前……  後ろ……  さんピィ〜  プシュウウゥウー!! 「ヒイロ様ァ〜!?」

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