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第113話
「やれやれ、私は君に甘いようだ。仕方ない。君の意思を尊重しよう」
「ありがとう!お兄様」
「ようやく笑顔が戻ったね」
俺の股間のブランコは、二機とも安全が確保された。
一件落着だ。
「しかし私は国王としては失格かも知れないね。僅かではあるが、世継ぎ誕生が遠のいてしまった」
「それは……」
受精率が下がるとは、そういう事だ。
「君が気に病む事ではないよ。その分、回数でリカバリーしよう」
「……え?」
「受精率を上げるための努力だよ。それにね、αの精液はβの……つまり一般人よりも2〜3倍濃い。精子がたくさん含まれているから、安心おし」
安心……なんだろうか?
(それって〜〜)
とんでもなく、ハードルが上がってしまったような〜
「既に確認済みだろうが、私のブツを気に入ってくれていたなら嬉しく思うよ」
確認?
ブツ?
「何の事でしょう?」
「おや、まだだったかい。私も候補の一人として、お見合い写真を送ったのだが?」
お見合い写真★!!
って、あの。
「卑猥なヤツ!!」
「最高の褒め言葉だよ」
「褒めてませんっ」
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