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第115話

(危なかった〜)  もうちょっとで国のトップに「変質者」と言うところだった。 「何か言いかけたみたいだが?」 「何も……気のせいでは?」 「そんな事ない。確か……へんしつ〜」 「あわわ〜ッ」  変質者  なんて国のトップに言った日には俺、死刑だ。 「へんしつ……じゃなくて〜」 「じゃなくて?」 「へんしつ……いえっ!いい質……いい質感だ、と」  ううっ、さすがに無理がある。  なんだ?いい質感って? 「そうだね。私のは、勃つととても硬いよ。いい質感であると思う。今度触らせてあげよう!」  いい質感で通じたー☆  しかも、おさわりの約束つき……ううぅ〜♠️ 「……ありがとうございます」 「好きなだけ触りなさい♡」  ううぅ〜♠️ 「さて。祝勝会には少々時間があるが、シェフはコロッケ作りしているかな。見に行こうか」 「いいんですか?」 「あぁ、構わないよ」  王宮の調理場。  料理長の料理。  どんなんだろう?現場すごく興味ある。 「なんだったら、その場でコロッケのリクエストをしてもいいさ」 「ほんとに?」 「君のパーティーだ。我が儘を言いなさい。我々は君の笑顔が見たいのだからね」 「はいっ」 「陛下!」  その時だ。  広間の扉が突如として開き、兵士が駆けつけたのは。

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