23 / 27

第23話 茂人sideシチュエーションに燃える※

 部屋の明かりを消して居るのに、ゲレンデのナイター照明が光って何だか落ち着かないのか、楓はチラチラと窓の方に視線を送った。 「茂人さん、カーテン閉めて…。」  そう掠れた声で懇願されても、いつもよりビンビンな楓の昂りは嘘をつけないみたいだ。 「…大丈夫。こっちが暗いんだから、見えないよ。それに見られるかもって思うと興奮するんじゃない?」  そう後ろから耳元で囁くと、楓はふるりと震えて甘いため息をついた。窓の方を向いて、ベッドの上で四つん這いになった楓を後ろから指でグチグチと解すと、あっという間に柔らかくなる。  時間を惜しんで会って、会えばやっぱりくっ付きたくなって、そんなこんなで俺たちはまるでハネムーンの様に身体を繋いでいた。だから楓の窄みが直ぐに俺の指を咥え込むのが、俺には甘く爛れた生活を指す様で堪らなかった。 「…時間ないから、挿れていい?」  とろんとした顔で肩越しに振り返って頷く楓は、本当に色っぽい。気怠げに流す眼差しに、俺の股間はブルリといきり勃つ。俺はゴムをつけて、いつもよりたっぷりとジェルを塗り込めると息を止めて、吸い付く様なそこへグッと腰を押し込んだ。 「…あっ、あんっ!ああぁっ、んん…。」  楓の甘える様な喘ぎ声が耳をくすぐると、ゾクゾクと背中が鳥肌立って、俺の振り立てる腰の動きが早くなってしまう。最初はゆっくりが良いはずだけど、急きたてるそのうねりで我慢出来ないんだ。 「あ、楓っ、気持ち良いよっ、ふっ、ふぅっ!」  思わず声が出てしまうほどに、俺は楓に苛められてしまう。思わず膨れ上がる射精感にぴたりと腰を止めると、楓が甘く呻きながら強請ってくる。 「しげとさんっ、もっと、あ、も、だめ…、ね…。」  不意に締め付けられて、楓が軽く中で逝ったみたいだった。俺が最初の頃から楓の根元を掴んで攻め立てたせいか、楓は中イキを覚えてしまった。それがまた俺を煽り立てる。  敏感な楓だから、俺のはち切れそうな太ましいそれで中を押しつぶされて、こねられると、ビクビクと小さな尻をふるわせるんだ。そうなったら、もう止まらない。  俺も思わず中へと一気に押し込んで、楓の悲鳴に似た甘い叫び声を聞いた。窓際のフットランプにぼんやりと照らされた窓ガラスに映り込む楓のしどけない姿に、俺はますます興奮してしまった。  後ろからぐいぐいと押し込んで、上半身を映すように起き上がらせながら、ツンと手のひらに感じる硬いしこりを指で摘んで引っ張ると、ビクビクと楓の昂りの先のゴムが膨らむのが分かった。 「…出ちゃった?楓のえっち。ほら、スキーやってる奴から見えるかも。」  途端にぎゅっと後ろを締め付けられて、俺は勢いよく楓の両腕を掴んで腰を振り立てた。 「ああああっ!逝っちゃうっ!」  背中を反らせてビクビクと揺れる楓の身体に、俺も一緒に堪えていたリミッターを外した。ドクドクと終わらない吐き出しに、俺もまたこんな状況に随分と興奮させられていたと知った。 「みえちゃった…?」  ベッドに二人で重なって転がりながら、楓が汗ばんだ身体から甘い匂いをさせて俺を見つめた。俺は目の前の可愛い楓が俺のものだと改めて嬉しくなって言った。 「どうかな。楓のえっちな胸とか、蕩けた顔は見えちゃったかな。…ふふ、多分大丈夫だと思うけどね。ゲレンデの方が低いから。あー、でも上級リフトからは見ようと思えばワンチャン見えるかもね。後で見に行く?」  楓は俺に腕を伸ばして抱きついて言った。 「…もっとイチャイチャしたいから、行かない。きっと立花さんと飲み会だろうし。」  はぁ可愛い。付き合う様になって分かったけど、楓はかなり甘えん坊なんだ。今まで一人で孤独に頑張ってきたせいか、余計にタガが外れてるっぽい。でも高校の頃の話聞いても、おっとりしてたみたいだから、きっと面倒見てもらってたんだろう。  俺がそんな事を考えていると、ハッと目を開いて慌てて起き上がって自分のシンボルからそっとゴムを外して言った。 「早く着替えないと、長谷川君絶対来ちゃうよ。ああ、匂いするんじゃないかな!」  そう心配そうにベッドにペタリと座ってキョロキョロしてるのに、卑猥なブツをまだ持っているエロい楓に、思わず欲情してしまった。空いた手を自分の股間に引っ張って言った。 「俺のも取って。」  すると目を見開いた楓が、まだまだ張り切っている俺自身に触れて言った。 「え…。取れなくない?」  そう言って笑いながらパチンと引っ張るから、俺はちょっと顔を顰めた。 「もっと優しく取ってくれると思ったのに。」  楓は面白そうにクスクス笑いながら、両手に使用済みのゴムをぶら下げて言った。 「今夜は後いくつ必要なのかなぁ、ね?」  俺はニヤっと笑って答えた。 「もう要らないんじゃない?楓は生が好きだから。」  途端に真っ赤になる楓が慌てて洗面所へ向かうのを、俺は胸が疼く様な幸福感に満たされて見送ったんだ。はぁ、今夜は頑張っちゃうよ?

ともだちにシェアしよう!