陽斗と新と風呂に入ったことはもう数えきれないほどあるのにこんなにも恥ずかしいと思ったことはない。 「あ、あ、あ……っ、だめ、陽斗」 浴室のタイルに溢れたお湯が流れていく。忙しない水音とともに激しく跳ね上がり、キレキレに響く声と同じリズムで水音を立てた。 「ここをある程度解しておくと、あとで楽だから。我慢しろ」 浴槽のなかで背中から抱かれたまま、かたく閉じる後ろを延々といじられた。 「湊のここ、固くなってる」 新は浴槽に腰掛けて、手を胸に伸ばしてチクビを指先で愉しそうにこねくりまわしていた。 「陽斗、だめ、そこ……」 入り口付近を長い指で何度もこねるようにして感触を馴染ませたあとゆっくりと指を忍ばせてきた。 「ぴんと張り詰めてゆらゆら揺れててなんか可愛いな」 クスリと新が笑った。 「新、そこばっかじゃなくて湊のを触ってやれ。ほったかされてかわいそうだろう？」 「触っただけでイキそうだよ」 「いいんだ、それで。いっぱい泣かせて気持ちよくさせてやれば」 「陽斗って湊スイッチ入ると性格が変わるよな。おっかねぇ―」 「なんだ湊スイッチって。てか、その台詞、そっくりお前に返す」 「返さないでいいのに」 きゅう、とひねり潰すように指で乳首を押し潰され、 「ひっあっ、だ、だめっ」 声にならない悲鳴をあげた。 いつもの陽斗と新なら病み上がりだからと気遣うのに。陽斗と新らしからぬ執拗さに息も絶え絶えにさせられて。ぐったりとしたまま風呂から上がらせられ、濡れた体を拭いた二人にバスタオルでくるまれたまま寝室に運ばれた。 「逆上せたかな」 「陽斗やりすぎだ」 「まぁ、そう言うな。湊、ほら、これを飲んで」 敷布に沈み込んだ体を陽斗が抱き起こしてくれて。新がペットボトルのスポーツドリンクを飲ませてくれた。