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第80話 キヨside震わせて※

 「んっ。」  吐息混じりの甘い声が玲の喉から発せられると、俺の身体はズキズキと簡単に張り詰めてしまう。舌先に感じる可愛い胸の印はつるりとして、いつまでもしゃぶって、甘噛みして、引っ張って、悪戯したい。  すっかり充血してしまったそれはツンと可愛く尖って、俺を魅了する。ぺろぺろと執拗に撫で弾けば、玲の甘いうめき声が、胸を震わす様な喘ぎ声に変わって、俺はますます自分の昂りを擦り上げて吐き出したくなってしまうんだ。  でも今日は最後のイチャイチャだとすると、受験が終わるまでの2か月半、俺は可愛い玲にこうして触れることが出来ない。ああ、何でそれはダメだって言わなかったんだ。でも、玲のこの可愛い身体を味わってしまえば、勉強なんてほっぽり出して、隙あらば玲の部屋に突撃してしまうだろう。  俺は玲のお尻をそっと両手で掬い上げて、すっかり硬く張り詰めている玲自身を俺の腹に擦りつけた。腰を揺らすと、良い感じに俺自身もまた玲の腿に押し当てられて、気持ちが良い。俺は玲のお尻をぎゅっと握って割り開いた。  この奥に俺の昂りを押し込んだらどんなに気持ちが良いだろう。でも、玲のそこはまだ全然開発してないし、今はその時では無いし…。それでも今日はそこそこ攻め立てても良いんだよな?そう思って、手を離して玲を見下ろすと、玲は気だるげな表情を浮かべて、ピクピクと股間を揺らしていた。  ああ、何ていやらしいんだ。目に焼き付けなくちゃ。俺は自分のリュックを引き寄せると携帯用のゼリーを取り出した。それを封切ろうとしたら、玲が俺の腕に触れて言った。 「僕、持ってる。」  俺は一瞬時間を止めた。え?なんて言った?するともう一度玲が恥ずかし気に起き上がると言った。 「僕、色々勉強して、ネットで買ったの。自分でも頑張ったほうがいいかなって思って。」  スルリとベッドから降りて、机の足元のボックスから何か紙袋の様なものを取り出した。それを持ってくると、中から潤滑ジェルと、コンドームを取り出した。  俺は玲がそんなものを用意してる事に驚いて、渡されたジェルが減っている事にも二度びっくりした。 「…玲、使ったのか?」  そう尋ねると、玲は俺から顔を逸らして小さな声で囁いた。 「だって、キヨくんのが大きいから…。入らないと困るかもって思って、自分で試しにやってみたんだけど。上手く出来なかったの。」  そう俺を煽る様なことばかり言って、俺をとろんととした眼差しで見つめる玲は、ほんと食べちゃいたいくらい可愛い。ああ、もう俺自身がはち切れそう!

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