89 / 104

第89話 高められて※

 僕の熱くなった身体を這い回るキヨくんの手もまた熱くて、僕は必死でキヨくんのもたらす快感について行った。やっぱり勉強すると言う口実のせいで、部屋の電気を消すことは許されなくて、僕はキヨくんの熱い眼差しにあちこち見つめられて、ドキドキしっぱなしだ。  僕のすっかり硬くなった胸の尖りからちゅぷっと唇を離すと、嬉しそうに指でグリっと押し込んだ。僕はビクンと背中を反らせて、すっかり気持ち良さを生み出す胸を突き出してしまった。  それに僕の窄みには、さっきからキヨくんの指がいやらしい粘質の音を立てながらゆっくり出入りしていて、僕はもどかしい様な感覚に腰を揺らした。中をなぞる指が時々呻く様な場所に触れると、キヨくんは嬉しげに僕の胸を舌で舐めた。  ああ、キヨくんに焦らされて僕はもう限界なんだよ。僕の濡らした透明な体液がすっかりお腹を濡らして、何とかして欲しいとビクビク揺れるんだ。僕はこっそりキヨくんの足の間に猛り切っているブツを盗み見た。 「キヨくん、もう挿れて…。キヨくんの苦しそうなくらい大きくなってるよ。」  するとキヨくんは顔を顰めて僕から離れると、窄みの周りをゆっくりと指先で撫で回しながら言った。 「…玲が痛くなると困るな。一度出した方が良いかもしれない。」  そう迷っているキヨくんに、僕は手を伸ばしてキヨくん自身の頭を指先でヌルヌルと撫でた。 「大丈夫だから…。」  キヨくんは気持ち良さげに息を吐き出すと、腰を揺らして言った。 「はぁ、凄い気持ちいい…。玲の中の入ったらきっと直ぐ出ちゃうよ。」  僕はキヨくんが目を細めて気持ち良さげに呻いてる色っぽい姿にドキドキして、もう待ってられないと思った。多少苦しくても、ただひとつになりたかったんだ。僕はベッドの側に置いてあったゴムを取り出すと、ゆっくりキヨくんのそれに被せた。  本当は初めての時の様に生でしたかったけれど、色々調べると炎症が起きてしまうかもしれないから、よくはないみたいだ。ましてキヨくんは受験生。病気になっている暇はない。  僕がモタモタしてたせいか、キヨくんがパッと僕の手を掴むと、少し赤らんだ顔を顰めて言った。 「…あまり弄られると出ちゃうから。」  そして自分でささっとゴムを根元までつけると、僕を引き倒してキスしてきた。僕は両腿が押し開かれるのを感じながら、キヨくんの首に両手を回して、グチュグチュと擦り付けられる重量のあるそれを感じて心臓が破裂しそうだった。ああ、もう無理!  次の瞬間、僕を割り開く感じがして、キヨくんのそれがグイと僕の中へと入り込んできた。最初の圧迫感は前よりもマシな気がしたけれど、それが奥へと一気に入ってきて思わず息を止めてしまった。  キヨくんの口の中で呻いた僕の声は、次の瞬間甘い喘ぎ声に変わってしまっていた。ああ、そこは…。僕がハッと目を見開くと、キヨくんが僕をギラつく眼差しで見つめていた。 「…ごめんっ、うっ、ゆっくりはっ、ちょっと無理、かも…。あっ、だめだっ!」

ともだちにシェアしよう!