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教えてあげる 3 *

この話、ほんのり微?です! 主にニックの気持ちを書きたくて、話を2つに分けました。 ※R18話を避ける方もいらっしゃるかなと思って… 次の話はがっつり濡れ場ですm(__)m ご注意くださいませ **************************************** ノエルとニックの寮の部屋は、共通の休憩スペースを間に挟むかたちで、それぞれ小さな個室が用意されている間取りであった。 「じゃあ、俺の部屋でいい?…やめるなら今のうちダヨ」 ニックはそう言うと、休憩スペースから、自身の個室に移動する。ノエルもニックの後に慌ててついて行く。 「ニックが…本当に教えてくれるの?」 「見ず知らずの男に、ノエルちゃんを任せられないからね。日を改めてたら、明日にはまた気が変わってどこかに突撃してそうだから…今からやるよ」 ニックはそう言って、自分のベッドに腰をかけた。 手を伸ばしてノエルを近くに呼び寄せる。 ノエルは、ベッドに腰掛けるニックの向かい側に立った。 「いつも、面倒ばかりかけてごめん…よろしく…お願いします」 「…はぁ…本当に引かないね…キミ」 ニックは止める気がないノエルの様子を見て、ため息をつく。「ツイてるのか損な役回りなのか、わかんないヨ」とノエルに届かない小さな声で呟く。 「じゃ、もうやめません。いいネ?」 ノエルはニックの念押しに、こくんと頷く。 「一応ちゃんと説明しておくと、セックスっていうのは、人それぞれで捉え方が違う。一時の享楽を求めてする場合もあるし、淋しくて人肌が恋しい場合、あるいは、一部の人にとっては仕事でする場合もある。でも、忘れないで欲しいのは、この行為には愛を伝える意味があるってこと」 「愛を伝える…?」 「そう、セックスは好きだ、愛しているという気持ちを伝える最上の愛情表現なの。今はわからなくてもいいから、忘れないでいてくれたらいいヨ」 ニックは、ベッドに座ったまま、立っているノエルの顔を下からじっと見つめる。ノエルのヘーゼルナッツの瞳がニックを見つめ返す。 ニックは王立魔術師団学校に入学してからノエルを側で見てきたが、ノエルが誰かを好きになったり、気にしている素振りを見たことがなかった。 おそらくノエルは初恋すらまだなのではないかと、ニックは見抜いていた。人をそういう意味で愛することには鈍感な、ちょっと世間とはズレてるノエルから、いつの間にか目を離すことができなくなっていた。 この気持ちが「恋」だと、ニックはだいぶ前から気がついている。でも、ノエルの側にいるために、この気持ちを隠していた。そうしていないと、想いが溢れて、身勝手にこの想いをぶつけてしまうだろう。 ノエルが、ただの貴族のお坊ちゃんではなく、何かを抱えていることにも感づいていた。だからこそ想いは心の内に隠して「友人」として側にいることを選んだ。 「隠してきたことの罰なのか、報奨なのか、受け取り方は自分次第か…」 急に謎の呟きをはじめるニックにノエルは戸惑う。 「あのっ…もし、ニックにとって不快なことなら…」 「不快なワケないでしょ。むしろご褒美かもネ」 ニックはすぐにそう返すと、ノエルを抱き寄せた。 ノエルは座っているニックに屈んでよりかかる姿勢になる。 「わっ…!!」 ノエルの顔がニックに近づく。ニックは思わずノエルの唇に自分の唇を重ねようとして、数センチのところで思い留まる。 「…やっぱりキスは、ノエルちゃんが本当に好きになった人のためにとっておいた方がいいよ。それ以外は、全部教えてあげるね…」 ノエルへの気持ちを隠して事に及ぼうとしている罪悪感がニックを襲う。 ファーストキスまでは奪えないと、格好だけでもつけたかったのかもしれない。 キスの代わりに、ニックはノエルの左の耳朶を優しく食む、そして耳穴に舌を差し込む。 「ひゃっ…!!」 ノエルは普段感じることの無い刺激を受けて、身体を震わせる。ノエルは、ニックの肩に両腕をかけて、よりかかる姿勢になった。 ニックは、ノエルの耳穴に舌を這わせながら、ノエルが着ているシャツの前ボタンを外していく。 中の下着を捲ると、ノエルの白い胸にあるツンと立った2つの桃色の突起が露わになった。 「ここは、自分で触ったことある…?」 ノエルは耳まで赤くさせながら、フルフルと首をふった。ニックは、ノエルの首筋を舌を使ってベロっと舐め上げながら、2つの胸の飾りをキュッと握った。 「あっ…!!」 そして、優しく揉みほぐすように胸全体を両手で撫で回す。それだけでもノエルの無垢な身体は、慣れない刺激に全身を震わせた。 「…服脱いじゃおうか。下は自分で脱いでネ」 ニックはそう言うと、ノエルからシャツとアンダーシャツを脱がせる。 ノエルは、恥ずかしさに顔を赤らめながら、ズボンのベルトを外し、下着1枚となる。 「あの…パンツ(これ)も今脱がなきゃダメ…?」 「まだ夕方で部屋が少し明るいから、恥ずかしいかな?汚れちゃうかもしれないけど、いいよ。おいで」

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