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Cp1.円×智颯『卵が孵った今だから②』

 風呂を出てベッドに横になった智颯が既にぐったりしている。  そんな智颯を、円はちょっと満足した気持ちで眺めていた。 「後ろ、綺麗にしただけなのに、気持ち善くなっちゃった?」  ベッドの中で智颯を腕に抱き、指でアナルの周りをくいと押し撫でる。  それだけで智颯が体を震わせた。 「洗った、だけじゃなかった。いっぱい触るし、中だって、何回も……ぁ!」  話し出した智颯の言葉をさえぎるように、指で中に押し入る。  しっかり解してローションをたっぷり含んだ智颯の後ろの口は円の指を抵抗なく飲み込んだ。 「こんな風に、記事には、書いてなかった。……んっ、ぁっ、そんな風に擦ったら、頭、変になっちゃうっ」  智颯が涙目で円に縋り付く。  その姿が可愛くて、沢山悪戯したくなる。 「ちゃんと解さないと、智颯君が痛いから。智颯君の悦いところも見付けたよ。ほら、ここ、好きだよね?」  内側をコリコリと擦ると、智颯の体が仰け反った。 「ぁぁ! 気持ちいいの、響いて……、ぁっ、ぁんっ」  初めて感じる感覚に戸惑いながら快楽を受け入れる顔が、堪らない。  強い快楽に呑まれて堕ちていく智颯の顔を見ているだけで興奮する。 「もっと悦くしてあげるから、我慢しないで、堕ちて、智颯君」  指を入れたまま、円は智颯の男根を咥え込んだ。  既に硬くなった先から流れるカウパーを舐めとって吸い上げる。  智颯の腰がびくびくと震える。 「やぁ! ダメ、両方は、ダメ、だからぁ! 出ちゃう、円、待ってぇ」  啼きながら善がる智颯が円の頭に手を伸ばす。  その手を取って強く握る。  中の刺激を強くすると、智颯の体がまたピンと伸びた。  円の口の中に智颯の白濁が流れ込んできた。 「ぁ、はぁ、ぅん……、ご、めん、口に、出しちゃ……った」  涙目で蕩けた顔の智颯が円を見上げる。  その顔は、円がずっと見たかった快楽堕ちした智颯の顔だ。  智颯の白濁を飲み込んで、そのまま口付けた。 「智颯君の顔、最高に可愛い。この顔が見られるなら、智颯君の全部、飲む」 「精液って、美味しくないんだろ。飲まなくていいよ」 「智颯君のは、美味しいよ」  智颯の胸に手を滑らせて、胸の突起を弄ぶ。既に尖り切っている先を、舌で転がして弄ぶ。  その刺激にも智颯が体をビクビクと震わせた。  中を刺激し続けると、腰が揺れる。 「ぁ、も、ずっと、気持ちい……、ぁん、ぁぁ……、おかしく、なりそ……んんっ」 「おかしくなっていいよ。どうにかなっちゃった智颯君が見たい」  中をコリコリ擦って、トントン叩く。  嬌声と一緒に腰が動いて、また硬くなった男根から精液がとろりと溢れて流れた。 「ぁ、ぁん……、円、好き……、円……」  智颯の彷徨う手が円の男根に伸びる。 「僕も、円を気持ち善く、したい」 「今日は俺が智颯君を悦くしてあげるよ」 「ヤダ、僕も円を悦くしたい」  蕩けた顔のまま、智颯が円の股間に顔を埋める。  大きくなった円の男根を智颯が咥え込んだ。  小さな口がチュクチュクと先を吸って舐める。やけにくすぐったいのに、気持ちいい。 「円の、おっきぃ……、全部、口に、入らなぃ、よ……」  円の陰茎を咥えたまま智颯が見上げる。  あまりの淫靡な表情に、息が止まった。 (可愛すぎるっ。推しがとろっとろの顔で俺の咥えてるんだけど! え? これ、夢かな?)  智颯の喉から顎に指を滑らせる。  その程度の刺激にすら反応して、智颯の男根が震えている。 「ぁん……、もっと、奥まで、咥えたぃ、よぉ……」  懸命に飲み込もうとして、時々歯があたる感覚が、余計に気持ちいい。 (智颯君が頑張ってる。死ぬほどエロい顔で俺の咥えようとして頑張ってるんだけど、どうしよう!)  顎を優しく撫でてやると、智颯が懸命に口を開ける。 「根元から舐めあげて、ゆっくり奥まで咥えて。カリ、舐めて」  円に言われた通りに智颯が円の男根に舌を這わせる。  ゆっくりとした動きがやけにゾクゾクする。  懸命に奥まで咥えながら、引いては先を吸い上げる。 「僕も、円の、飲みた、ぃ」  そう言いながら強く吸われて、円の腰がビクリと震えた。  思わず腰を引いて、智颯の口を離した。 「ダメ、そういうこと言うと、出ちゃうから、ダメ」 「出して欲しいのに」  残念そうな表情まで艶っぽくて可愛い。  そんなおねだりをされたら、うっかり口に出したくなる。  智颯を仰向けに押し倒して、円は上に乗った。 「口じゃなくて、智颯君の中に出したい」  硬くて熱い男根の先を智颯の後ろの口に押し当てる。  智颯の体がふるりと震えた。 「うん、欲しい。円と、繋がりたい」  円の首に腕を回して、智颯が円の唇を食んだ。  反射的に腰が動いて、先が中に押し入った。 (しまった、可愛さのあまり入れちゃった。急にしたら智颯君、痛いのに) 「ぁ、ぁ、円、もっと、もっと、奥、してぇ」  口を半開きにして智颯がねだる。  円のギリギリの理性が飛んだ。 「おねだりする智颯君、可愛すぎ。もっと快楽に堕ちて、いっぱい気持ちよくなって、俺じゃなきゃイけない体になって」  中を押し広げながら、奥へ奥へと入っていく。  手前の智颯の悦い所にわざと押し当てて、何度も擦る。 「ソコ、ずっと、気持ちぃ……、ぁ、ぁん、ぁっ、いっぱい、気持ちいいの、くるっ」  先から精液が流れ続けている智颯の男根が脈打った。 「円、イっちゃ……、イっちゃう、からっ……、一回、止まってぇっ」 「ダメ、イキ顔、見せて」  首に腕を回してしがみ付こうとする智颯を、やんわり剥がす。  腰の動きを速めると、智颯が背中を仰け反らせた。 「ん、んっ、ぁぁあ!」  さっきより勢いよく、智颯の男根から精液が飛び散った。  首に縋った腕が解けて、ぐったりと脱力する。  半開きの口から小さな喘ぎを漏らしながら、蕩けた涙目が円をぼんやり眺める。   (あぁ、エロ可愛い顔、最高か。イけばイくほど可愛いとか、ヤバい。何回でもイかせたくなる)  脱力していた手が円の腕を掴む。  智颯が腰を持ち上げた。 「円の、全部、挿れたい。根元まで、全部、繋がりたい」 「ダメ、だよ。初めてなのに、切れちゃう。智颯君が、痛いよ」  智颯がフルフルと首を振って、円を見上げた。 「円の全部、ほしぃ、から、ぼくに、ちょうだい」  解けた腕をまた首に絡めて円に抱き付き、腰を打ち当てる。  そのすべてが可愛くて、またも円の理性が崩れた。 (ダメ、も、無理、可愛い。我慢できない)  そう思った瞬間に腰が動いて、智颯の奥までを突き上げた。  激しく動く腰を智颯が受け止める。 「ぁっ、円、すごぃ、きもちぃ、もっとぉ」  智颯の言葉に煽られるまま、円は更に奥を突いた。 「イ、きそ……」  引こうとする腰を、智颯が足を絡めて止めた。 「中に、出すって、いった。くれなきゃ、ヤダぁ」  泣きそうな顔で啼く智颯の顔が、淫靡すぎる。  一際奥を突いた円の男根の先から、熱い精液が智颯の中に吹き出した。 「ぁ、はぁ……」  ぐったりとした体で智颯の上に倒れ込む。  細い首筋に噛み付いて、強く吸い上げた。 「ぁんっ……」  小さく殺した声まで可愛い。 「智颯君、ずるい。エッチの時、こんなに可愛いなんて、聞いてない」 「……ダメ?」  躊躇った声が、小さく聞いた。 「僕もまさか、自分がこんな風になるなんて、思ってなかった」  声が既に照れている。  いつもの感じに戻ってしまったのを少しだけ残念に思った。 「ダメじゃない。むしろ、いい。俺しか知らない智颯君、大好き」 「円が僕をこんな風にしたんだからな」  円の顔を包んで、智颯が口付けた。   「うん、俺のせい、だね。もっといっぱい、可愛い智颯君、引き出すね」  とても満足した気持ちになって、円は智颯の唇を食み返した。

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