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Cp3.那智+四季×忍『風呂と食事と、快楽と②』

 口元に柔らかい何かが触れた。  温かな柔らかさから流れ込んできたのは冷たい水だった。 「忍様、大丈夫ですか?」  ゆっくり目を開くと、間近に四季の顔があった。  心なしか心配したような表情をして見える。 「湯あたりでございますか? それとも日頃の疲れが今頃になって出てしまわれましたか?」  那智が忍の体を拭きながら忍の体を必死に仰いでいる。  泣きそうな顔で心配している。 「湯あたりでも疲れでもない。気持ちが良くて寝てしまったらしい。三人で風呂に入るなど久方振りで、俺も燥いだようだ」  笑って見せると、那智があからさまに安堵の表情を見せた。 「体に異常がなくて何よりでございました。忍様が楽しまれたのなら嬉しく存じまする」  泣きながら忍に縋る那智を眺めながら、四季が安堵の息を吐いた。 「三人で狭い風呂に入れて、俺も楽しかったです」  珍しく四季が微笑んだ。  その顔を見て微笑ましく思いながら、忍は下半身の違和を感じていた。  やけに股間が疼く。那智に抱き付かれている皮膚がやけに敏感だ。この感覚には覚えがった。 「四季、さっき俺に飲ませていたのは、水か?」 「いいえ、淫水です。今日は食事のお約束がありましたので」  四季が悪びれもせず答えた。  那智が目を見開いて怒りの形相を四季に向けた。 「斯様な状態の忍様に何という無体を! 今日はこのまま休ませて差し上げるべきだ」  怒りながら那智が四季の首を絞めて、ゆさゆさと揺らしている。  四季が何も言わずに、されるがままになっている。 「忍様、お休みくだされ。四季の野郎は私めが言って聞かせますので」  那智の心遣いは有難いが、バスタオルを押し上げるほどに勃起している股間を放置も出来ない。体が疼いたままでは眠れもしない。  そんな忍の股間の状態に気付いた那智の視線が釘付けになっている。 「那智も俺の食事に付き合えばいい。久方振りに三人で気持ち善くなるのも良いと思う」  堂々と言い切る四季に、那智が何も言えない顔をしている。  忍は小さく息を吐いた。 「四季の食事は神在月の出雲以来か。確かに腹が減る頃合いだな」  忍は四季と那智に向かって、手を伸ばした。 「付き合うぞ。まだ正月休暇もあるし、数日は休める」  四季の表情が幾分が明るくなったように見えたが、それ以上に那智が嬉しそうな顔をした。  四季の触手が伸びてきて、忍の手を摑まえた。 「優しくほぐします故、極上の快楽をお楽しみください。その隙に、俺は忍様の精を美味しく頂きますので」  腕に巻き付いた触手が一本、二本のと増えて、忍の体を抱きくるめる。 「今日は那智もおりますれば、後ろもいつも以上に快楽に浸れましょう」  ベッドの上に忍の体を横たえると、柔らかく口付けた。 「あまり激しいのは……んっ、ぁ、んぅっ」  すぐに舌が絡まって口内が犯される。  何度も舌を吸い上げられているうちに、後ろから那智の腕が伸びた。 「四季の食事なら、仕方ありませぬな。喰わずにくたばられても寝覚めが悪ぅござりますれば」  那智の細い指が後ろの口を刺激する。  クイクイと押しながら中へと押し入る。指に何か絡まっていると思ったら、トロリと性状を変えた四季の淫水だった。ローションのようでそれだけで気持ちがいい。 「那智が後ろから忍様を攻めてくれると、いつもより忍様が美味しゅうございます。沢山、気持ち善くなってください」  四季の手が陰茎に伸びる。  既に硬く熱くなった陰茎を、同じようにトロトロの淫水塗れの手が扱く。  前も後ろも良い所ばかり擦られて、思わず腰が動いた。 「ぁっ! あまり、激しくはっ、ぁっ……、那智、ソコばかり、擦るなっ」  善い所をすぐに見付けられて、執拗に強く擦られる。  指が動く度に、ビリビリとした快感が腰から背中に上がってくる。 「忍様は昔からココで達してしまわれる。絶頂した可愛らしいお顔を見せてくださいませ」  背中に体をぴたりと添わせて那智の指が忍の中を攻める。  体がびくびくと震えて動く。  それに合わせて、四季が忍の陰茎をゆっくりと扱き上げた。 「もう、達しそうですか? 触手で扱いても、よろしいですか?」  耳に口付けて舐め上げながら四季が問う。  忍が頷いて、ぎゅっと目を閉じた。  手で扱かれるより触手で扱かれるほうが何倍も気持ちがいい。 「今日は余すことなく、忍様のお体を快楽で満たしましょう」  細い触手が胸に伸びて、既に尖った突起を貪る。  ビクリと体が震えたのと同時に、陰茎を四季の触手が覆いつくした。 「んっ、ぁ! 急に、刺激がっ、ぁぁ! ぁ、ぁんっ」  那智の指がいつの間にか二本に増えて、前立腺を叩きながら押し、擦る。  快楽が徐々に強さを増して背筋から脳に突き上がる。 「ぁっ、強い、と、いうのにっ、はぁっ、ん、んんっ」  必死に快感に耐える忍の耳に、四季と那智が同時に息を吹きかけた。 「耐えないでくださいませ、忍様」 「一度、出してしまった方が楽です」  後ろを弄る那智の指と前を扱く四季の触手が動きを速めて攻め立てる。  腹に溜まった快感が行き場を失くして、爆発しそうだった。 「一度出したら、私のモノで後ろを攻めますれば」  那智に耳元で囁かれて、力が抜けた。 「ぁ、待て、出、るっ……ぁ、ぁんっ」  溜まった快楽が男根の先から吹き出す。  四季の触手が搾取する動きをして忍の先から吹き出した精液を飲み込んだ。 「ぁぁ……、忍様、美味しゅうございます。もっと、もっと善くなってくださいませ」  四季が恍惚な表情で攻める手を強くした。  那智が指を引き抜いて、自分の男根を忍の後ろの口に押し当てた。  期待する体がびくりと大袈裟に震える。 「力を抜いてくださいませ、忍様。後ろは御久しゅうございましょう? 力を入れると痛みますので」  那智の言葉に合わせて、四季が胸の突起に触手を絡める。  まるで舌で舐め挙げるような感触に快感が体に疼く。  四季の細い触手が口の端から忍び込んで、口内に淫水を流し込んだ。 「少し飲まれると、痛みなく気持ちよくなれますので」  促されるまま、こくりと飲み込む。  忍の顔を眺めて、四季がうっとりと嬉しそうな顔をした。 「気持ち善くなれましたか? 忍様。可愛らしいお顔をしていらっしゃいます」  四季の指が忍の肌を撫で上げる。 「ん……、気持ち、いい……、ぁ、はぁ……」  忍の声を聴いた那智の腰が大きく動いて忍の尻に押しあたった。  太くて長い陰茎がぐんと中に入ってくるのを感じた。 「ぁぁ! 急に、入れたらっ、んぁ、ぁぁ……っ」  すぐにでも奥に届いてしまいそうな勢いで、思わず射精していた。 「忍様のお声と、その蕩けたお顔が可愛らしくて、我慢できませぬ。申し訳ございませぬ。お詫びに、気がイくほど善くしてさしあげますれば」  那智が腰の動きを少しずつ速めていく。  忍の善い所を擦りながら、奥の壁を突き上げる。  上下に揺れる体を四季が抑え込んだ。 「ダメ、だ。四季、押さえたら、あたるっ……ぁ、っぁぁ!」 「あたるようにしております。那智に攻められている忍様は可愛らしくて、射精せずとも、美味しいのです」  四季が忍の胸に舌を這わせる。  淫鬼は感じている人間の気も吸うから、快楽に塗れた今の忍の霊気そのものが美味いのだろう。  逃げられない体が那智の攻める快楽の総てを感じ取る。 「那智、ヤダ、もっと、弱く……、ぅん、ぁん」  潤んだ瞳で振り返り懇願すると、那智が息を飲んだ。  一際強く腰を押し当てる。 「ぁあ! ダメって、言ったっ、ぁん!」 「はい、言われましたが、やめられませぬ。そのような御顔を見せ付けられては、もっと善くして差し上げたくなりまする」  嬉しそうな声が耳元で聴こえて、更に動きが増した。  強い刺激が腹の奥まで響いて、快感が突き抜ける。  とろとろと流れ続けていた陰茎の先から、また強く精液が吹き出した。  流れ出た精液を余すことなく触手の先が飲み込む。四季が満足げな顔をした。 「四季、腹は、膨れた、か……? ぅん、はぁ、んっ」  話す間も那智が腹の奥まで突き続けるので、上手く声が出せない。 「いいえ、まだ、まだ足りませぬ。もっと忍様をくださませ」  唇が強引に重なる。  舌を強く舐め挙げられて吸い取られ、それすらも腰に響く快感になる。  那智に後ろから(うなじ)を食まれて、体が震えた。  舌が這うと気持ちが良くて、全身を襲う快楽に逃げ場がない。 「私もまだまだ忍様を味わい足りませぬ。数百年振りの逢瀬でございますれば、忍様を慈しんで可愛がりとうござりまする。中はこんなにも、私を求めて吸い付いておりまするぞ」  那智が腰を動かして、忍の中を擦り上げる。強く締まった後ろの口が刺激される度、腰が震えて前後に動く。  とろりと精液が流れる度に、四季がそれを吸い上げる。 「那智のモノも、四季の舌も、気持ちが、ぃい……ぁ、ぁぁん……」  およそ自分のモノとは思えない甘えた声が響く。  那智の舌が背中から首筋へと舐め挙げた。  四季が体中に触手を這わせる感覚が総て快楽に変わる。  忍の体から力が抜けた。  快楽に飲まれて意識が飛びそうになる。 (今宵は、朝まで、終わらんか。いや、一日中、か)  ぼんやり考えながら、忍は四季と那智に手を伸ばした。 「もっと、四季と、那智を、感じたい。今宵は、俺を、喰らいつくして、くれ」  二人の手が、忍の手を握った。 「お望みとあらば」 「忍様の命の通りに」  二人同時に口付けられた。  与えられる快楽に酔いながら、忍は二人の愛に溺れていった。

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