今日は何だろう、と心踊らせながら、ロイドは急いで着替えてテーブルの前に座った。そこには肉料理がソースと共に皿を彩っていた。 「わぁ……」 　鮮やかな見た目にロイドはじっと見つめていた。空腹感ではなくエネルギー低下という数値化されたものでしか食べるべき判断が付けられないロイド。しかし、まだあまりエネルギーが低下していないにもかかわらず、早くアンディの料理が食べたくてしょうがなかった。 「待っててくれたのか？　せっかくできたてだったんだが」 「すみません。でも、アンディさんと一緒がよかったので」 「そうか。ありがと」 　アンディはニコリと微笑んだ。輝かしく見えるその顔に、ロイドは再びドキリとした。 　毎日顔を合わせているにもかかわらず、ロイドはいつまで経ってもアンディの笑顔に慣れることはなかった。それどころか、日に日に高揚感が強くなっていった。一昨日あたりから、不思議と壊れる心配よりも嬉しい気持ちの方が強く感じていた。理由は全く見当がない。アンディもいる手前、楽しくしっかり動けるのであれば放っておこうと思った。