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ふと、視線を感じてアンディの方を見る。アンディは柔らかい笑みを浮かべながらじっとロイドのことを見つめていた。
「あ、アンディさん……? どうかしましたか?」
「ごめんごめん。趣味とはいえ、美味しく食べてもらえるって嬉しいもんだなって」
「僕、そんなに顔に出てましたか……?」
「出てるな。俺が嬉しくなるくらいには」
ただ食べているだけでアンディを喜ばせていたことに、ロイドは不思議とドキドキしてきた。
「あっ、ロイド」
次の一口を切っていると、不意にアンディの手がロイドの方に伸ばされてきた。あまりにも突然すぎる行為に、ロイドは身を固くさせてしまった。
ふっと笑ったアンディは、ロイドの口元に触れて何かをつまみ上げた。
「っ……!」
壊れてしまいそうなほど今までで最もドキドキしている。だが、その手はすぐに離れてしまった。
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