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「付いてたよ」 「あっ……」  どうやら肉の破片だった。アンディは自らの皿の端にそっと置いた。 「す、すみません」 「大丈夫だよ」 「……アンディさんって、色々すぐ気付くし、お料理上手ですし、とってもお優しいし、尊敬します」 「ははっ、ありがと、ロイド。それを言ったらロイドだって明るくて一緒にいて楽しくて、素敵な人だ」  素敵な人。  ロイドはその言葉に、アンディに対して申し訳なく思った。人間であると宣言したわけではないし、アンドロイドであることも言っていない。勝手に解釈させている中途半端な状態だ。  本当はアンドロイドであることを伝えるべきかと何度か考えた。言わないでいるために再起動ができなかったり、肌を懸命に隠したり、不便なこともある。

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